クラロワ世界大会

世界大会の話の前に

けんつめし選手が今シーズンで引退するという事で。
プロって試合で結果を出すってのはもちろんそうなんだけど、結果を出す舞台が用意されるのって外部の企業がお金を出してくれるからなのですよね。

市場価値がない所にお金を払うなんてそんな事まーないですよ。

母数がいない所にはお金は集まらないし、母数を集める為にはいわゆる「ライト層」を増やさなきゃいけなくて、その為にはクラロワをやってない人にいかに届けるかって大事。
宣伝って認知度を上げるけど、僕たちって「本当に良い物を自分が選択する」事より、「周りが良いっていう物は良いし、自分が信頼してる人間であればその信ぴょう性は上がる」と思って選択をしてると思うのです。

だから何を言っているかより、誰が言っているのかで言葉の価値は決まりがちだし、企業が正しく性能を伝える事より、人が感情的に伝える方が良さってのは伝わると思ってる。

けんつめし選手は外部の業界の方とも積極的に交流を持とうと一番行動してた印象で、盛り上げるって僕はそういう活動の先にあると思ってる。
もちろん内部的な盛り上がりは必要だけど、盛り上がりってそういう外部の人達と作るものだからね基本。

「このゲームが盛り上げなければ飯は食えない」ってのが根本にあったと勝手に思ってて、「あなたの考える理想のプロ像を5人挙げてください」って聞かれたら絶対にその内の一人に入る。

そんな選手だったから、何か言葉をかけるとしたら、「お疲れさまでした!」って言うのもなんか違うなあって思うし、「ありがとうございました!」もなんか違うなあって思って、「これからの活動楽しみにしてます!」が僕の中でしっくりきた。

楽しみにしてます!

で、世界大会なんだけどめっちゃ面白くて、過去最高に技術の高い試合が繰り広げられてたんじゃないかなって。
特にむぎ選手とRuben選手の試合は、世界最強のプレイヤーを決める戦いとして見てた人も多いんじゃなかろうか。

このご時世だからオンライン大会になって、オンラインだからこそ出場出来た選手もいたと思うのね。
プロゲーマーって一種の賭けだし、例えば野球選手みたいに現役時代に第一線で活躍すれば一生分稼げるってわけではまだないと思うし(特に日本だと)、その後の仕事ってのもまだ確立されてるわけじゃないと思う。

だから専業ってのは難しくて、兼業でも出来る環境って大事だと思ってる。
クラロワだと高校生とか若い人が活躍する舞台ってのもあるし、学校と兼業でも出来るってのは大事だと思う。

けんつめし選手が引退するのは悲しい気持ちもあるけど、若く才能がある選手がどんどん出てくる業界ってのはやっぱ盛り上がるし、それが奇しくも可能になったのが今大会だと思う。

プロとして活動する限り、練習の環境とか、チームとしての管理環境とかあるし、オンラインでやるのがポジティブな話題提供ばかりになるかっていうとそうではないと思うけど、一視聴者としてはオンラインによってそういう若く才能がある選手が表舞台に出やすくなるのであれば、オンラインを活用して欲しいなーと大会を見て思った。

あと、そんなレベルの高い大会にふさわしい実況解説陣は本当凄かった。
特にみかん坊やさんの解説、追いついてない所もあったんだけど、「あのみかん坊やさんでも追い付かない程凄いのか」って思ったのは僕にとって良くて、それくらい普段のみかん坊やさんの解説を信頼してたんだなあって。

ドズルさんの解説がなかったのは個人的に悲しいけれど、これもやっぱり若く才能がある人があの席に座るってのは正しいんだと思う。

そういう変化も見れて、僕自身変化に追いつけない部分はあるけれど、それでも面白いって思える感性は持っておきたいなあって思いました。

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