#006 よくシュレッダーのゴミを捨てる人
2022.4.13.
大量の紙をシュレッダーにかけようとすると、かけ始めてすぐに「くずを捨ててください」という表示が出る。
印刷機の電源を入れると、「マスターを交換してください」と出る。
プリンターの用紙切れに遭遇。もちろん、インク切れにも遭遇。
細かいことを言い出したらキリがないけれど、そういうちょっとした、何かちょっとついていないようなことに遭遇したとき、私は相当時間がない場合以外はササっと対応するようにしている。
ジャンルは違うかもしれないけれど、電話に出るとき、少しだけ声のトーンを上げて、相手に良い印象を与えるように気を付けている。職員室で業者さんから声をかけたれたら、笑顔で対応する。
こういう、給料が変わるわけではないけれどちょっとした良いことをするとき、「徳を積んでいる」という意識でやっている。
以前、漫画が原作のドラマ「重版出来!」を見ていて、『出版社の社長が、本当に自分の勝負したい場所で勝つために、普段から徳を積むようにしている』という話があった。
情けは人のためならず…ただ単に良いことをすると気持ちが良いとか、人からの信頼を得られるとかだけでなく、運を貯めるために良い行いをするのだそうだ。
その話を聞いてから自分が徳を積み始めたわけではないけれど、何か人のためになるようなことをしたとき、そんな意識ができるようになった。
「運を貯める」だけでなく、私が感じた徳を積むことの効果は…
『いざというとき、自分を信じられる』
ということではないだろうか。
本当にみみっちい話かもしれないが、自分が勝ちたいと強く思ったときーーー例えば、卓球の試合でフルセットになった挙句に最終セットも五分五分で、どうしても次のポイントを取りたいときとかーーーバレーで、自分のサーブで相手を崩して流れを作りたいときとかーーーボウリングで、緊張する投球のときとかーーー(スポーツばっかりだな!)
そういう、ちょっと手に力が入ってしまうようなタイミングで思うことは、「私はこれまで、真面目にがんばってきたんだから、絶対うまく行く!」と、自分のことを信じられることだ。
それで、上手くいくかは分からない。
結局相手にポイントを取られてしまうかもしれない。
それはそれでしょうがない。
だけど、これまでの自分の積んだ徳を信じて、少しでも強い心で一歩を踏み出せることは、とても大きな力だと思うのだ。
(事実、結構良い結果になる。)
今日もどこかで、シュレッダーの表示を前に、「またかよー!!!」
とイラついている人に
幸あれ!