#589 髪切りながら「仕事辞めよう」というワードが腹に落ちた話
2024.6.8.
ハンサムショートは2か月で限界を迎えた。湿度の高さを感知したときの私の前髪は本当にアンコントローラブルだし、どこを分け目にしてもしっくりこないし、根元のプリンを見てもイライラしてくる。
かくして、平日夜に美容院の予約をぶっこんだ。休日の時間を使うのがもったいないように思えたからだ。
切ってくださるのは、いつもの美容師さん↓
「どーすか、最近は。」
カットしながら、いつものごとく近況報告やら最近の関心ごとやらを話し始めた。
「疲れてます。というか、なんかまんまとやられてます。」
私から最初に出てきた言葉はこれだった。
そう、なんかやられてるのだ。
4月から、担任ではないが、ほぼ正規職員と同じ形で小学校で教員をしている。もちろん授業もしている。
とある後輩は「戻ってきてくれてうれしいです!」と言い、とある先輩は「ほらまたそんな中途半端なことして。そのうち言い出すぞ、担任しますって。」と言っていた。まあ、その辺はそれぞれの感想をどうぞということで。
若干特殊なポジションなので、仕事について話すと個人情報が特定できそう…と思うと、仕事についての記事を書こうにも難しかった。
そもそも、書く時間が取りにくくなった。そんなに遅くまで学校に残っているわけではないが、家に帰ってから明日のシミュレーションをするか、ヨガをするか、記事を書くか、睡眠時間を確保するか…などがせめぎ合う日も多かった。無理に記事を書くよりは寝ておこう!になることも多い。いや、それはナイス選択。
4月は大量の備品発注のための予算申請、時間割や行事予定とにらめっこして授業計画を組み、初めましての子たちとの授業。
初回はうまくいったのに、その後は散々で、対策を考え、ご指摘をいただき、やってみて、また反省、改善、落ち込み、楽しい授業とは…みんなが学んだなと感じられる授業とは…授業規律とは…メリハリとは…そもそも、私の強みって何だっけ???
まとめると。
私、超頑張って働いてる。日々ベストを尽くしてる。
昔よりも切羽詰まってないし、まあこんなもんだろという気持ちももてるようになってきたし、少しずつ子供たちとの関係性もできてきたように思う。周りの先生も良い人ばかりだし、職員でやるスポーツも楽しい。
でも、全部まとめてざっくり振り返ると、やられてる、という感じ。
なーんて、そんな詳細は話さなかったが、「なんかやられている」と答えた私に対して、美容師さんが今企んでいることは「小中学生に向けて美容師の職業体験をさせたい」だった。
「究極の青田買い…みたいなね。美容師の仕事を体験してもらって、楽しいなって思ってもらえたら。どうやって実現したらいいかとかは全然考えてないんだけど。」
「お客さんと話してて思うんだけど…仕事が辛そうな人多いよね。金曜日の夜にやったーってなって、日曜の夜に明日やだなーってなって。おれはやりたいなと思えることをまあできてるから、子供たちにも嘘でなく仕事楽しいって伝えられるかなって。なんか、大人が楽しく働いているところを見せてあげたいんだよね。」
あー。
あーーー。
仕事辞めよ。
もちろん今すぐという話ではない。
私の今の働き方の契約は1年ではなく、約半年。でも昨今の人手不足な状況を見ると、半年を超えても同じ働き方で学校に留まることはできそうだし、校内事情としてもいて欲しいはず。
でももし今継続するかと聞かれたら、確実にNOと答えるだろう、というのが「仕事辞めよ。」の意味である。
それは美容師さんの「大人の楽しく働く姿を子供に見せるべし」という意見に大賛成だということと、少なくとも今の自分はそうできていないということから考えた結論だ。
頑張ってるし楽しさももちろん感じているのだが、今のところ日曜日の夜が憂鬱。笑
大問題は金銭面だが、サポーターやりつつ他の収入を得る方法を考えるのはどうだろうか。
前回とはまた少し違うショートヘアが完成する頃には、すっかり「継続はしない」という気持ちが固まった。
なんだかすっきり。というか、なんだか心まで軽い。
ほほほ。
残り数か月、楽しんでやろうじゃないか。
(まあ、子供たちにも慣れて愛着が沸いてきているし、授業の準備や進め方も少しずつ分かってきたし、楽しむ気持ちが増えてきているのを感じるだけに、このまま契約が切れるまでに楽しさが勝ったら違う決断になるかもしれないけど。という注釈を添えて予防線を張っておこう。)
世の中の皆さん、
仕事、楽しんでる?