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あなたの勤務校で、ゴム印は死に絶えたか?

#727
2025.2.17.
旅行が終わって、「やりたいことやすべきことはたくさんあるけれど、これといった締め切りがないものばかり」という状況になった。
自分で締め切りを決めるって難しいな。気付くとSNSに時間を溶かしている。



私は小学校でサポーターをしているが、サポーターが共有で使うデスクとSSS(スクールサポートスタッフ)さんという子どもとは関わらず事務作業をする方のデスクは同じ島にある。

SSSさんは、テストの採点や掲示物・教具の作成などをしていて、今日も何か短冊のようなものを作っていた。

あれは…個票だ。

クラス替えの際に使う、児童氏名・学力・体力・体格・アレルギー・リーダー性・保護者情報…などを記入した短冊のことだ。
もうそんな時期か。

次年度に向けて、非常に重要かつ非常に大変で難しい業務がクラス替えではないかと思っている。

去年は、クラス替え業務が大変すぎるからこそ、とりあえず素案作りはAIにやってもらってはどうだろう……という記事を書いた。

できることならば、いろんな情報による均等分け作業はAIにやってもらいつつも、全体を眺めてみたり、関係者みんなでわいわい相談し合う上では紙の個票が有効だと思っている。


個票を作っているSSSさんたちによると、個票の台紙データと児童名簿を紐づけて「差し込み印刷」をすることによって、名前入りの個票が印刷できる。ゴム印を押す作業がなくなるのだとのこと。

「ゴム印、もう発注しなくてもいいんじゃないかと思って。」

SSSさんはそう言った。おおー!ついにゴム印が職員室から消えるのか!

ゴム印ってこういうやつね


もともと、教員の業務とゴム印は切っても切り離せない存在だっただろう。
小学生の頃の自分のもらった通知表には、児童名はもとより、成績の○なんかも判子で押されていた。そして所見は手書き。気の遠くなるような作業である。

私が教員になった今から10年ほど前には、もうパソコンで作る通知表になっていたが、それでも、

◆学年始めに渡す大量のお便りを入れるための封筒
◆教科書給与証明の名簿(この子にちゃんとこの教科書を渡しましたよーっていう確認のための名簿)
◆ロッカーや廊下のフックを各児童に割り当てるためのシール

などにゴム印を使っていた。もちろん、個票にも。それらも、私が現役の間に少しずつデジタルに移行してきた。

今や、差し込み印刷でエクセルの名簿からデータを引っ張ってきたり、テプラに名簿流し込んで名札代わりのシール作ってもらったり…ゴム印を使う場面は確かに減ってきている。

君も、もうお役御免なんだね。


皆さんの勤務校に、ゴム印はあるだろうか?それとも、もう既に絶滅してしまっているだろうか。

SSSさんの作業を見ながら、ペーパーレスやDX化が叫ばれる昨今…どのくらいの学校からゴム印がなくなっているのか、興味が出てきた私なのだった。



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