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新人味噌部員、初めて味噌を作る

#731
2025.2.23.
本日は、リアル「すがたをかえる大豆」をしてきましたよー!


私は小学校でサポーターとして働いているのだが、それは週3日のことで、残りの2日は出版社でアルバイトをしている。「何かお手伝いできることありますかー?」と突撃して、「こんなことやってる会社ですが楽しくできそうな仕事ありますかー?」と聞いてくれた、面白い会社である。

その会社には「味噌部」があるそうで。

寒い時期にみんなで味噌を仕込む。それを夏前〜秋に開ける。仕込みながらみんなで宴会をし、開けながらみんなで宴会するらしい。なんて楽しそうな部活だ!!!

「みゃーさんも作る?」とお誘いいただき、よく分かってないけれど楽しそうなので二つ返事で参加させていただくことにした。

【注意】
ここから、味噌作りが始まるまでの前段がムダに長いので、作り方が気になるという方は目次から下に飛んでください!


主な材料は大豆と米麹と塩だそうで、それは用意してくださると。作るのに必要な大きな鍋やボウルも…大丈夫だと!
各自用意するのは、
◆茹でた大豆を潰すための麺棒やマッシャー
◆作った味噌を入れて保存するための容器
だそう。

麺棒は実家に借りられるとして、容器あるかなあ。私が以前の一人暮らしで使っていた米びつを実家に置いてなかったかな?
帰って母優子に尋ねると、「どこかで見た気がするけど…戸棚にないなあ」と言われた。そうか、どこかで買わないと…と思ってふとそうじ用具置き場に目をやると…あの腐葉土の袋が入れられている容器は、私の米びつじゃないか!!!笑った。よりによって腐葉土。母優子がキレイに洗ってくれた。

持参品


私は学校でALTと勤務が被ったら必ず一度は話しかけよう英会話活動をしているのだが、金曜日はまたALTとご一緒の日だった。
3連休ですね〜という話から、「私は日曜日に味噌を作るよ」と伝えてみた。

Next Sunday, I'm going to make miso!
miso? miso soup?
Yes! miso paste! It is made from? soybeans! We boil , mush, and 混ぜる…えーと…mix them.(ジェスチャー付き)
Oh! Is it sour?
いや、しょっぱい…
Salty?
そう、salty! Sorry , it's like a quiz! www

In Japan, many foods are made from soybeans. Natto, Shoyu(Soy sauce!), Tofu…
Anko is also made from soybeans?
Um…No. That is Azuki.
Azuki…Red beans?
Yes! and do you know Edamame? That is soybeans too.(枝豆がすぐ伝わらず絵で描く。早めに収穫した大豆が枝豆って伝えたいけども?)It's earlier one.
???
Um… First, soybeans are seeds. And they grow up. And…(「収穫」を検索)harvest? early is Edamame! After one is soybeans!
Wow.
Many Izakaya have Edamame for their menu. Because "Edamame and beer" is super combination!

この文法無視英語で私の英語力は察していただきたい。もはやALTにとっては私が何を言っているのかクイズである。そして麹の話は説明が難しくて全くできなかった。調べたい。
味噌を作る話をしたかったのに、ビールと枝豆の組み合わせは最高だぜっていう話で終わってしまったぜ。笑。



さて、あまりにいろんなものを用意していただいて、もはや「手ぶらでスキー」ならぬ「手ぶらで味噌作り」なのだが、今までの経験上、人に任せきりのことは学びが少なく、主体的に取り組んだことは大いに学べる。特に旅ではそうだった。

このままじゃダメだ!作る前にだいたいのやり方をおさらいしておこうと思い、行きの電車内で確認。ふむふむ。



では、ここからはどのようにして味噌を作ったのかを書いていこう↓

味噌の作り方

①大豆を水に漬けておく

会長が(会社の元社長で現会長)わざわざ昨日からみんなの分を浸けておいてくださった。様々な味噌作りのレシピで、この浸けておく時間もこの先の作り方や材料の量や配分も全然違う。無限。12時間とか18時間とか24時間などと出てくるが、今回はだいたい15時間くらいだそうだ。

今日は、会社に着くと部屋に大豆の香りが…!


②大豆を茹でる

私が到着したら、もう茹で始めていた

鍋で普通に茹でるなら2〜3時間ほど。圧力鍋を使えばもっと短い。鍋でする場合は、出てくる白い泡を取り除きながら。水が減ってきたら足して。初体験の私としては、どの作業も楽しい♪


③茹で上がったらつぶす

茹で上がり!

茹で上がりの目安は、指でつまんですぐにぐちゃっと潰せるくらいだそうだ。茹で汁は後で種水として使うので、捨てない。

私はジップロックに入れて
潰す!潰す!

味噌部にはフードプロセッサーを持ってきている方もいて、短時間ですごく滑らかなものが出来上がっていたが、初回の私は原始的手法で麺棒である。
これは、無限プチプチに似た中毒性があり、しかも潰しても潰しても豆の形をしたものがどこかには必ずあるので終わることがない。どこかのタイミングで「まあこれくらいでいいか」と自分で思ったら終わりである。

几帳面さが前面に出る仕上がり


④塩と米麹と種水を混ぜる

混ぜ合わせる前

上の写真の細かいつぶつぶしたものが米麹。白いのが塩。そしてそこに茹で汁である種水も入れる。これを、両手をすり合わせるような動きで混ぜていく。そしてここからは手が汚れているので自分の写真はあまりない。。。


⑤潰した大豆も合わせて混ぜる

混ぜ合わせる前

その後、潰した大豆も合わせて混ぜる。粘土のように。


⑥味噌玉を作って容器に入れる

会長のお手本

混ざったら、両手でぎゅっぎゅっと握りながら玉を作り…容器に投げつける!笑。空気を抜くための方法だそうだ。手ごねハンバーグと同じ原理か?

べちっ投げ込まれた味噌玉

それを平らに伸ばす。

これは私の

容器が大きすぎたなあ!


⑦塩と酒粕とラップでふたをする

味噌作りで一番のポイントは空気が入らないようにすること。空気が入るとカビてくるらしい。なので、味噌を全部敷き詰めたら、その上に塩をパラパラかけてコーティング、さらに酒粕を乗せてフタをして、その上からラップをかける。

ラップまで
その上に塩を乗せてさらに封印&重し

これで、本日の全工程終了!!!6か月後くらいに開封するそうだが、3か月で天地返しをするのもありだそう。皆さんの容器が不透明の壺のような形状だったので、「みゃーちゃんのやつ透明でいいね!中の様子が見えるじゃん!」と言われた。これが後にどうなっていくのか、楽しみすぎる!


⑧乾杯する

大事な最終工程を忘れるところだった。

黒ラベルのパッケージがおしゃれじゃない?なんだこのバージョン。
ぶりしゃぶ〜〜〜!

差し入れでブリを持ってきてくださった方がいて、みんなでブリしゃぶ!私はその後、家族の誕生日会があったのでそこでおいとまさせていただいた。



いやあ、味噌作りって楽しい!
そして、性格が出る!
材料にこだわる人、新しいやり方を試す人、めんどくさがりで潰しが甘い人、健康志向で減塩な人…
これは新しいことわざ 「味噌は人となりを表す」が生まれそうな予感である。

しかも、どんなやり方で美味しくなるかは、半年後に開けてみないと分からない。
「味噌は食うまで分からない」が生まれそうな予感である。

そして私は、これらの写真を駆使して、なんとかALTに味噌作りについてプレゼンができるように頑張ろうと思っている。

皆さん、忘れた頃に味噌開封記事を書きますからね〜〜〜♪



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