#206 優秀な若者はどこに消えた?
2022.11.18.
「チーズはどこに消えた?」的な題名にしてみた。これはもう少し推敲が必要な記事かも。
退職してこの約7か月で様々な人に会った。
幼稚園からの幼なじみ
大学の同期
中高の同級生
ブライダルつながりの友人
元同僚
育休中の人
PTAバレーのお母さんたち
全然違う業界で働く人
同級生と話しているとよく出てくるこの話題。
大体このテンションで始まる話は、
「この間、新入社員の子が〜〜なことしてて、びっくりしちゃったよ!」
「新人の子が○○で困ってる…これって普通?」
「自分のときはかなり厳しく言われたけど、最近は指導とか注意ってあんまりできないよね。」
「有り得なくない???」
「こんなことも注意しなきゃいけないのかな!」
などと小言や苦悩が続くのだが、最終的に「私たちもこんな話をする側になったんだね〜」などと言って終わる。
中堅と言われる立ち位置になり、目線が変わってしまったからだろうか。自分が新人のときも同じようなことをして、先輩たちを呆れさせていたのだろうか。それとも、「最近の若者」たちが昔よりも優秀ではないということだろうか。
だが、ある時中高の同級生Yちゃんがこう言ったのだ。
実は私、中高時代にYちゃんと特段親しかったわけではない。Yちゃんは少し前に転職をした。教育アプリを扱うスタートアップの会社だそうだ。別業界で広報の仕事をしていたYちゃんは、その経験を活かしてスタートアップの会社で広報として採用されたという。で、教育業界の話でもしたいねーとSNSを見て声をかけてくれたのだ。
中学受験の話、教育業界の闇、民間企業が教育にできるアプローチなどについてランチしながら話をした。
そこで出てきたのが先程のセリフである。
Yちゃん曰く、最近はそのスタートアップ企業にバンバン東大だの京大だの出身の新人が入ってくるのだという。そして彼らは、ただ勉強ができ頭の回転が速いだけではなく、気が利いたり協調性があったりするらしい。
最強だ。
この話を聞いて思ったのは、
「最近の若者は優秀ではない」のではなく「最近の優秀な若者は就職する場所を変えた」
のだろうということだ。
東大京大がいわゆる大企業ではなくこれから伸びそうなスタートアップを選んだり、もはや日本ではなく世界に飛び出していたりするのかもしれないし、もしかすると遡れば日本の大学進学という道すら選んでいない可能性もある。
教育業界はどうだろう…今や、教育学部に通っている人でも教職を目指さない人も多いという。もう優秀な人たちには選ばれないオワコンなのだろうか。でも、教育は、未来を作ると言っても過言ではない大切なものだと思う。
オワコンという言葉が浮かんで、思い出したドラマがある。「重版出来」だ。
絵のバランスが狂ってきてもはやオワコン(終わったコンテンツ。今やもう使われていない?)とまで言われていたベテラン漫画家・三蔵山先生。実は作業台が合わなくなっていたことが絵の狂う原因だったと判明し、そこからは今の自分に合ったやり方を採用。漫画の人気も盛り返し、とうとう漫画賞を受賞したときのスピーチである。(最終回)
受賞スピーチでまさかの引退表明?と会場がざわつく中、マイクをスタンドから外し、先生はこう続けるのだ。
小日向さん、名演技すぎた!
口には出さないにしても、心の中にこのくらいの熱意をもって生きていきたいものである。どんな年齢でも、立ち位置でも。
『必要なのは、子供に学びの楽しさを伝えたいという、その一念だ!』
子供に関わる全ての人がそういう想いをもっていれば、オワコンにはならないだろうなあ…
あれ、何の話してたか分からなくなってきちゃった。
考えすぎたのか頭痛がひどい…。残念ながら推敲不可。
おやすみなさい。