グウェント審議会について
審議会の変更された内容については細かく触れませんが、多くのプレイヤーが納得できるものではなかったと思います。
そこで、どうやったらより面白く、よりよい環境になるか含めて、個人の感想を書きます。
勢力のバランスに関しては、私は既にそこそこ取れていたと考えます。
強いデッキに関して、微調整程度もしくはナーフ無しでも問題ないと思います。
今の強さ・レベルを基準にしてこれらのデッキのレベルまでほかのデッキを押し上げる方針でデッキの多様性を図ることがより多くのアーキタイプを生みより良い環境になると考えています。
今回の投票結果から投票には3つの種類があると考えます。
まず、「無意味な投票」
分かりやすいところで狂信者などがそれに当たります。狂信者はアファンによるナーフで既に一線を落としたのにも関わらず過剰なナーフが行われました。
無意味な投票自体は無意味ですので。環境に対して問題はありませんが今後も謎のナーフが続くのかと思うと、この事象は多くのプレイヤーを呆れさせる要因になったのに違いありません。減らすべきです。
次に「環境を左右する投票」。これが2種類に分類されます。
一つは、環境において「アーキタイプを消す票」。そして「新しいアーキタイプを生み出す票」です。
以前、グウェントには戦士SKがあまりにも強い時期がありました。
こういった明らかに1強環境においてはアーキタイプを殺すことが多様性を生み出すことに繋がったりもします。
しかし、ある程度バランスがとれているのであればその必要はありません。
ですので、これは現状においては多様性を減らし環境に悪影響を及ぼした票であると認識しています。
「アーキタイプを消した票」
クリンフリッド団の狩人、開けゴマ、素手の拳闘士、シグヴァルド、など。がこれに当たります。
前期のSYアケロンティアや父殺しシグヴァルドSKなどが姿を消しました。
「アーキタイプを生み出した票」
魔法のコンパス、暗躍など。
ゴールデンネッカーSKの復権と入江SYが復権しました。
アーキタイプを生み出すことは良い反面、強すぎるアーキタイプを生み出すことはバランスの崩壊につながるので注意が必要です。
私が懸念しているのは投票によって既存のアーキタイプが消えてしまったうえで、新たなデッキが猛威をふるう状況が続くことです。毎シーズンいたちごっこのようなやりとりになりそうなのが目に浮かびます。
もしそうなった場合の解決方法としては、ナーフという概念を消したほうがいいのではと?と思います。
つぎに、なぜ多様性が必要なのか?
なぜナーフではなくバフでバランスを取るべきなのか?
を説明したいと思います。
ここでは具体例としてSKを使います。
SKに関しては元々、デッキの選択肢として父殺しシグヴァルドSKくらいしかありませんでした。16・64予選でもほとんどのSKがこのデッキでした。
(私ですら、このアーキタイプを持ち込まざる負えないレベル。)デッキパワーとしては戦士SKも匹敵するくらい強力でしたが、献身ゆえに北方のアーランドへの回答がなかったり柔軟性の低さで採用するプレイヤーが少なかったと言えます。
しかし、今回の影響を受けて戦士SKがを使うプレイヤーが増加しました。
現在は、コンパスを使ったゴールデンネッカーSKか戦士SKが主流になっていると言えます。
もし、コンパスの改変がなかったらSKの選択肢は戦士SK1択になっていたでしょう。これが多様性の大事さです。
【使えるデッキの選択肢】がそもそも今のグウェントには多くないのです。
さらに、【使えるデッキの選択肢】というワードを掘り下げて解説します。
まず最初に今のグウェントはパワーバランスはそこそこ取れているという話をしました。
つまり、氷山の一角をナーフしたところで、それに近しい匹敵するデッキは常に存在しているのです。戦士SKもその一つでした。
グウェントがE-スポーツである以上、対戦相手も「勝てるデッキ」を使うのは当然のこと。そうなるといわゆる、【使えるデッキ】というのは限られてくるのです。
これがナーフでバランスを取るということ。
すべてのデッキに細かいメスを入れない限り、ひたすら【使えるデッキ】
が減り続けていきます。
これらは多様性の減少を意味しています。
12月にはグウェント最後の公式大会が行われますが、翌年にはグウェントコミュニティマスターズが行われます。
公式と同じように月ごとに予選が行われ、選手の選抜があります。
もし、この投票によってゲームが壊れてしまうようなことがあれば
グウェントをE-スポーツとしてまだまだ世界で盛り上げてくれる人達の支えがなくなってしまう可能性があります。
私の影響力は少ないと思いますが、これを読んでくれた方の意識に影響があれば幸いです。
終。