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音楽しかやってこなかった1人の女性がエンジニアになるまで 〜まやまの場合〜

こんにちは。まやまです。

音楽活動をしながら、iOSエンジニアとして働いています。

wirohaさんをはじめ、さまざまな方が投稿した「女性がエンジニアになるまで」の記事を読んで、私も人生を振り返りながらエンジニアになるまでの過程を書いてみようと思いました。

こちらの記事をまだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。


私の記事の内容は「音楽しかやってこなかった人間がエンジニアになるまで」の過程を書いたお話です。

大学卒業まで全くプログラミングの話は出てきません。そこを踏まえて読んでいただけるとうれしいです。

自己紹介

まやま
年齢: 20代後半
性別: 女性
在住: 北海道札幌市
職業: iOSエンジニア
趣味: 音楽活動(曲を作ったりライブをしたりしています)


幼少期

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北海道の東にある、超ど田舎で生まれました。🐄

駅は1つも無い、マックもスタバもイオンも無い、服屋さんは小さめのブティックのみ……といった辺鄙な町です。

小学校のころは、裏の森にクマが出て集団下校になったこともありますし、森にある池の周りではホタルが飛んでいました。そんなところでのびのび育ちました。

音楽活動をはじめるきっかけは、ある日母に

🤱「習字とピアノどっちやりたい?」

と聞かれたのですが、

👧「服汚れるのやだからピアノ!」

と答えたことでした。今考えれば本当にしょうもないきっかけですね……。

小学校の頃

人生の中で1番真面目にピアノを弾いていたと思います。

いくつかコンクールにも出ていたのですが、指を怪我しては支障が出てしまうので、体育の授業ではずっとボールから逃げていました。これが後に運動音痴となるきっかけになってしまいましたが……。

その後、ピアノを演奏する楽しさよりもスパルタ指導のストレスが上回ってしまい、途中で吹奏楽に逃げました

この頃パソコンは家にありましたが、検索するだけでもやたらと時間のかかる、なかなかに低スペックの物でした。親に貰ったデジモンのタイピングソフトでたまに遊ぶくらいのことしかしていなかった気がします。

ちなみに、この頃の夢はケーキ屋さんでした。かわいい。

中学校へ進む

この頃になると、ピアノは小学生の頃ほど本気で弾かなくなっていました。一方で、演奏することが楽しかったのでまた吹奏楽部に入部することに。

ピアノをあまり弾かなくなっても「ボールは怖い。運動は苦手。」という意識が拭えず、休み時間はずっと本を読んでいました。

学校の廊下に置かれていた本棚にあった、赤川次郎さんの三毛猫ホームズシリーズをたくさん読んでいた気がします。ちなみに、今でも推理小説は好きです。

その後、途中でかろうじてイオンの存在する町に引っ越すことに。

引っ越した先の町にある高校へ進学

ピアノか吹奏楽かこだわりは特になかったのですが、とにかく音楽を続けたいという気持ちが強く、授業を選択できる単位制の高校に進学しました。

音楽の授業を選ぶ代わりに、得意だった理数科目が選べなくて悲しかった記憶があります。

この頃になると、DTM(パソコンを使って音楽制作すること)のお試しソフトを使って耳コピしたメロディを打ち込むことを覚え、当時ハマっていたVOCALOIDの曲を耳コピして遊んでいました。

今思い返せば、とにかく音楽にハマっていた時期かもしれません。プログラミング……?そんな話はまだ出てきません。本当に音楽ばっかりでした

音楽にどっぷりの大学時代

大学進学をきっかけに、大自然に囲まれた故郷とかろうじてイオンがある町にサヨナラバイバイし、北海道の中では大都会の札幌市へ引っ越しました。

大学は、某私立音大の作曲選考に通うことに。

もう今は書けませんが、管楽器やオーケストラの楽曲を作り、その譜面を手書きで作成していました(手書きの清書はもう二度とやりたくありません)。

音楽理論の基礎やLogicというDTMソフトの基本的な使い方も、大学の授業で学びました。後にお仕事で使うことになるMacに触れたのも、そのDTMの授業が初めてでした。

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大学2年目から、弾き語りやバンドのサポート演奏など、学校外での音楽活動を始めました。

ただその中で、様々な理由があり音楽の仕事だけをして生きていくことは諦めていました。

なので、進路を音楽以外で考えなければいけなくなってしまったんですね……。ファッションが好きなのでアパレル業界に進みたかったのですが、無理をいって音大に通っていたため、卒業後は多額の奨学金返済が私を待ち構えていました

大学3年目に始めたアパレルのバイトは楽しかったのですが、実費で服を購入する必要があることや正社員になるには道のりが長いこともあり、安定して稼ぐことを考えて残念ながらその業界への道は断念しました。

エンジニアへのきっかけは新卒で入った会社

アパレルへの道を断念した私は、音楽とファッション以外でやりたいことが見つからず「この人と一緒に働きたい」と思える面接官のいる会社がいいなーと、なんとなく思いながら就活をしていました。

そんな中、たまたま「未経験でもいいよ」と言ってくれたIT系の会社とご縁があり、入社することに。これが完全にエンジニアになるきっかけでした

音楽漬けで、ファッション好きで、パソコンも音楽でしか使ってこなかった私が、まさかのエンジニアに……本当に大きな転機でした。

全くの未経験だったので、入社直後は社外研修でプログラミングやJavaの基礎を学習し、その後ようやく先輩エンジニアと一緒に実際の業務に携わりました。

HTMLを書いたりWEBアプリを作ったりDBを整理したり、数ヶ月毎に色々な常駐先へお邪魔してその都度業務内容がめまぐるしく変わっていました。

どこへ行っても女性は1、2人しかおらず、男性と話すのは音楽活動をしているうちに少し慣れた(バンド界隈も男性率高め)のですが、元々人見知りなので全く知らない男性しかいない現場はとても緊張した覚えがあります。

しかし、ファッションにこだわりがあった私は、好みではないオフィスカジュアルを着て働き続けることが苦痛になってしまったのに加え、最後に長く常駐していた場所で毎朝9時にラジオ体操を強制させられることが性に合わず、転職を決意しました。

転職〜そしてiOSエンジニアへ〜

転職をきっかけに、ここではじめてiOSエンジニアになりました

Swiftを書いたこともなかったのに採用してくれた師匠(上司)には、本当に感謝しています。

入社してからは、自分で調べてコードを書いて質問してレビューを頂いて…を何度も繰り返してなんとかiOSエンジニアを名乗れる程度になりました。

この会社でも女性エンジニアは私1人だけでした。女性だからなのか偶然なのか、人一倍デザインへの興味が強いエンジニアになりました。

UI/UXなどの細かい調整などを行うのが好きなのですが、お客様の中に同じようなエンジニアはいらっしゃいますでしょうか?もし居ましたらぜひお友達になってください。笑

社風がとにかく自分に合っていた

ちなみに、師匠が面接官として現れたときの格好が Tシャツ×サンダル×金髪 だったのが今の会社に入りたいと思った決め手だったのですが、前の職場で見た目を好きに着飾れないことにストレスを感じていた私には、自由な格好が許されるこの会社がまるでオアシスのように見えました。

赤、ピンク、金、緑、青、紫……今までの反動かのように、びっくりするほどコロコロと髪色を変えてきました。ちなみに、次はグレーにします。

エンジニア界隈は女性が少ない

女性が少ない環境なので、職場のエンジニア同士でのプライベートの交流はあまり多くありませんでした。しかし、他チームの方々とよく遊んでいたので寂しさは特にありませんでした。

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自由な社風のところに集まる人たちは個性的で面白く、プライベートでもたこ焼きパーティーやショッピング、ゲーム、お泊まりをするほどで、こんなに仲良くしてくれる人たちが同じ会社にいてくれて私はとても幸せ者です。
(みんなへ これからもいっぱい遊んでね)

一方で、女性エンジニアが少なくて苦労することもあり、将来の悩みを相談できる人が身近にいないことや気軽な交流のしづらさはよく感じます。

人見知りなので勉強会への参加もまだ緊張します。東京で開催されるような大人数の集まるイベントだと「男性の中にいる女性」ということが気にならなくて良いのですが、少人数だと若干萎縮してしまいます。

勉強会に参加することによって色々なことが学べて学習意欲も高まるので、進んで参加するべきだと思っていますが……。

そんなあまり強くない私でも、何か話せる内容が見つかったらそのうち登壇もしてみたいです。

今後のことについて

突然ですが、この記事を書いている今現在、大好きなこの会社を辞める直前なんです

のびのび働けて、好きな人たちがいる会社を離れるのは非常に心苦しいのですが、女性としての将来設計を考えて別の会社へ転職することにしました。

職業は引き続きiOSエンジニアです。

開発やデザインの知識をもっと磨いてバリバリ働き、いつかはかっこいいお母さんになることが目標です。

転職の話は長くなるのでそのうち別の記事で書くかもしれませんし、もし気になる方がいたらぜひお喋りしましょう。気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。

結婚について

現在未婚です。

が、将来的には結婚願望があり子供もほしいので、リモートワークという環境を選べるエンジニアで良かったと思っています。

家事は男女どちらでもできますが出産だけは代われないので、それを乗り越えられる環境かどうかが、働き続けたい女性にとっては大事なポイントな気がします。

(もしもその乗り越える機会が来たら、また記事を書きたいなあ。)

おわりに

長々と自分語りをしてしまいましたが、こんなエンジニアがいるなら自分でもなれるかもな〜と思っていただければ嬉しいです。そして、少しでも女性エンジニアの仲間が増えることを願っています。

キラキラしてなければつよつよでもないエンジニアですが、開発することはとっても楽しいですよ。

特に音楽人はDTM用でPCを持ってる人も多いと思うのでもっと気軽にエンジニアを目指してもいいのでは……と勝手ながら思っています。

勉強が嫌いじゃなければきっとなれるよ!Macユーザーはぜひ一緒にアプリ作りましょう〜〜。

長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!


ちゃっかり宣伝

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DAOというバンドでシンセを弾いたりたまに歌ったりしています。先日音源をリリースしたばかりなので、もし良ければ聞いてみてください!🙏


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