
2021年期待の4つの転職サービス
2021年がスタートした。
昨年は、コロナ禍での在宅勤務も相まって副業がブームとなり、多くの転職希望者ではなく、多くの”副業”希望者が世の中に溢れることになった。
まるで、副業をしていることが一種のステータスであるかのように、「転職は考えていません。副業先を探しています」といったような文言を転職サイトで数多く見かけるようになり、数多くの人事を苦しめた...笑。
一方、コロナによる日本経済の凋落は激しく、今までは猫の手も借りたかった企業も、一転して採用抑制へ舵を切り、正社員のみの厳選採用を行うようになったところも多かった。そのため、副業希望者と企業の需要と供給が合わず、需要優位の状況がずっと続くような状態だった。
そんな中、正社員のみ募集している企業の人事は、「副業希望者は外してくれ!」と願い、せっかく返信があったスカウトメールも、副業という文字を見たらガッカリしている人が多かったのも、また最近の傾向である。
さて、今年はこれからどうなるかわからないものの、私が今年期待している4つの転職サービスを取り上げ、コメントをしていきたい。
1. YOUTRUST
2020年もっとも注目され、もっとも伸びたであろうサービス。
正しくは転職サイトではなくキャリアSNS。SNSという特性を活かし、友達の友達を大事にし、リファラルとはまた違ったコンセプトで採用に使うことができる。ユーザー数も2万人を超えたようで、これからの爆進が期待される。
<特徴>
・元DeNA人事の岩崎さん(https://twitter.com/yuccaaaa)が起業
・信頼できる友達もしくは「友達の友達」からオファーが届く
・転職、副業の意向を見ることができる
・ユーザー数は2万人超(2020年時点/今は2万5千人くらい?)
<最近の動き>
・かなう副業、すごい副業(少し前はDeNA会長の南場さん、今は元AKB48の小嶋陽菜など、キャスティングがすごい)
・ハッシュタグ(年末年始は高級ハム、水曜日はホメ曜日など)
<気になる点>
・mixi風で合わない人も多そう(あしあととか)
・キャンペーンが多く、口コミで広がっているわけではない
・SNSならではの収益化の懸念
2. Meety
2020年、突如現れたカジュアル面談プラットフォームのサービス。リリース間もないにも関わらず、wantedlyが進めてきたカジュアル面談に乗っかるかのように、数多くの有名な面談者が登録しており、誰でも気軽にカジュアル面談をできる。今年の伸びを期待している。
<特徴>
・元speeeの中村拓哉さん(https://twitter.com/3kkabi)が起業
・カジュアル面談に(現時点では)特化
・ハッシュタグで、悩み、シゴト、チーム、キャリアとテーマ別に分かれ、人や職種に依存しない仕組みを作っている
<最近の動き>
・VCと連携し、VCとのカジュアル面談の設定を推進
・2021年上半期中に企業向けメニューができるらしい
<気になる点>
・カジュアル面談を実際にできるかどうか(面談者だけ増える懸念も)
・新卒向けではmatcher、ビズリーチ・キャンパスなどがあるが、yentaも苦戦している通り、中途向けでの収益化が気になる
3. LAPRAS
2018年から2020年にかけて、至るところでイベントを開き、ブログ等で積極的に情報発信し、「作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本」まで書いて、登録者数、企業数ともに急成長だった。が、昨年10月にいきなり体制変更を発表(何があった...)。一気に萎む可能性もありながらも、超天才の島田さんがどう仕掛けてくるかは楽しみでもある。
<特徴>
・島田寛基さん (https://twitter.com/hshimada_)が2016年に起業
・Github、Qiita等のオープンデータを収集
・自動でプロフィールを作成
<最近の動き>
・掲載型求人機能「LAPRAS JOB」をリリース
・エンジニア向け転職サービス「LAPRAS CAREER」をリリース
<気になる点>
・共同創業者が取締役から外れ、社長と執行役員のみの体制に
・スカウト指導はいいが、0→1プロダクト開発やスタートアップなどに向かない企業も多く、修正しないと企業側は使いにくい
・マッチングにこだわり続けている点(現場で働く感覚だと、入社して数ヶ月後にもっとも良い選択肢ではなくなっているのは、受け入れ側のオンボーディングやマネジメント体制)*下記のmediumより
4. indeed
「シゴト探しはインディード♪」で有名なindeed。正直、このサービスはクソだ!と思ってる人事も多いものの、最近、随分とよくなった気がする。継続してCMを出し続けている効果なのか、中のアルゴリズムが著しく向上したのかは不明だが、アルバイト以外にも、正社員での採用へつながってきている。
<特徴>
・世界 No.1 の求人検索エンジン
・毎月 2.5 億人以上のユニークビジター
・求人広告の掲載は無料(有料オプションあり)
<最近の動き>
・特になし
<気になる点>
・indeedから度々かかってくる営業電話にうんざり
・好条件の案件掲載が極めて少ない
以上です。
特にYOUTRUST、Meetyは今年注目のサービス。
ユーザー数も伸びるだろうし、新たなサービスもリリースされそうで期待できる。
VCにせかされ、短期の収益化のために変なキャンペーンや人材紹介に流れないことを切に願う。