片付けとゴミ袋
無職の私がやってることは、お片付け。
寒がりの私が愛用してた、タートルネックたち。疲れた念を放つ、彼女たちを手放すことにした。
ゴミ袋に入れた彼女たちが、とても可哀想に見える。ゴミとは、私たちを支えた証の亡骸なのに。亡骸を入れるには、市の指定のゴミ服は、あまりに安っぽい。
さて、この、わずか数千円の服は、一体、誰の労働で、私の手元にやってきたのだろうか。
私は、イジメは犯罪だと思っているが、洋服を作る過程で、安価な賃金や不潔な環境で不釣り合いな労働があるのではないかと思ってしまう。
明日には、部屋の隅に置いた、ごみ袋から、引っ張り出して、洗濯機で回して、再度タンスに仕舞い込むかもしれない。