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図解 犬神家の一族 その1:犬神家に関わる人々

最近、NHKで犬神家の一族のドラマが放送されていました。
その影響をモロに受けて、一度この物語をわかりやすく整理したいという衝動に駆られ、図解してみることにしました。

思いつきで初めた企画ですが、犬神家の一族が好きな方、本で読んだり映画で見たりしたけどイマイチよくわからなかった方の参考になれば幸いです。

犬神佐兵衛の過去

犬神家の一族の物語では、臨終を迎える犬神佐兵衛が書いた遺言状が、惨劇の火種となります。犬神家の遺産相続が問題となるわけですが、なぜ遺産相続がすんなり行かないのか。それを理解するには、まず、犬神佐兵衛の過去を知る必要があります。

佐兵衛にとって、命の恩人である野宮大弐から受けた恩情が、とても大きいことがわかります。

犬神家の関係者

佐兵衛の過去を理解した上で、犬神家の関係者を見てみましょう。
問題の火種になりそうな要素がいくつかありますね。

佐兵衛さんの臨終時点での状況です。

まず、佐兵衛さん、いろんな女性に手を出しすぎ。しかもそんなに愛していないのに子供をもうけていて、それが松子、竹子、梅子の3人異母姉妹になります。
異母姉妹ということもあり、仲が悪い。
そして、長女よりも若い女性(青沼菊乃)を愛してしまって子供をもうけ、男の子(青沼静馬)ができます。遺産相続の観点で見ると、佐兵衛の子供のうち唯一の男性である静馬に相続される可能性が高いもんだから、3姉妹は黙っていられず菊乃をいじめて幼い静馬もろとも逃亡へと追いやってしまいます。
愛する菊乃を追いやってしまった娘たちのことを、佐兵衛さんは嫌っています。(自分も色々やっていることは棚に上げて)

結局、佐兵衛さんが自分の身の回りにいる親族に少しも愛情を持っておらず、周辺に位置する青沼菊乃や野宮珠世に愛情を持っていることが、問題になるわけですね。

遺言状が公開されるまでの出来事

この物語のポイントは、「佐兵衛が臨終を迎えた直後に遺言状は公開されていない」というところ。佐兵衛の指示により、遺言状の公開は「佐清が復員する」か、「佐清が帰ってこなければ1周忌になった時点」で公開することになっていました。つまり、臨終から遺言状の公開までの間にタイムラグがあるわけです。この間に、一族の中でも遺産相続に特に不安のある人物が、古舘法律事務所の若林さんを言いくるめて、遺言状の中身を見てしまいます。遺言状の内容に愕然としたその人物は、遺言状が正式に公開されるまでの間に、自分に有利になるよう色々と手を打ち始めます。その動きが、ここで出てきます。

「何者か」=犯人が暗躍し始めます。

珠世は命を狙われ、若林さんは殺されてしまうのですが、いずれも、「今すぐではなくいつか殺せるような仕掛け」で狙われたところがポイントです。つまり、犯人は必ずしも犯行現場にいる必要がないということですね…

というわけで、勢いでここまで描いてみましたが、最後まで続けられるか…
次回は、驚くべき遺言状の内容について図解してみたいと思います。
お楽しみに!


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