BOOK:図説 海賊大全
デイヴィッド・コーディングリの「図説 海賊大全」。東洋書林。
海賊は古代から存在しますが、海賊と聞いて最初に頭に浮かぶのは、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に代表されるカリブの海賊でしょうか。
海賊って、アウトローが勝手気ままに略奪を働いているイメージしか持っていなかったのですが、カリブの海賊だけでも大きく3種類に分類されるそうですね。
3種類それぞれ、成り立ちや背景が違うようです。
■プライベーティア
世界に先駆けて海洋航海に進出したスペインを邪魔するために、イギリスやフランスがその存在を公認して利用した海賊。国や有力者が発給した「私掠免許状」というちゃんとした(?)「免許」を手に略奪していた海賊。
■バッカニア
スペインの植民地から逃れた人たちや、スペインに対して恨みを持つ人たちが集まって自然発生した海賊。私掠免許状は持たないものの、イギリスやフランスにとってはスペインを邪魔してくれることに変わりはないので、半公認な海賊。
■フリバスター
スペインの船にこだわることなく襲撃した犯罪者集団的な海賊。
一般的な海賊のイメージに近いのは、フリバスターでしょうか。
でも、海賊って好き放題やっているようで、背後には国同士の勢力争いの影響を受け、被害に遭った人たちが大勢いる集団なわけで、自由の象徴とか憧れの対象などと手放しで呼べない存在なんだなと思いました。
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