BOOK:知りたくないではすまされない
江崎道朗さんの「知りたくないではすまされない」。KADOKAWA。
アメリカについて学べる本です。
戦争が起きた時、アメリカ軍が守ってくれる…わけではないよということが書かれています。同盟国だからといって無条件に守ってもらえるわけではなく、
(1)日本を守ることがアメリカの国益にかなうこと
(2)日本を守ることをアメリカ国民が支持すること
(3)日本人が自国を守るために戦う意志があること
これらの条件が揃って初めて、じゃあ守ってあげましょうかということになるそうです。逆に、これらの条件が1つでも揃わないと守ってもらえません。これらの中で、一番危うい条件は(3)かもしれないですね。日本人は戦後、自虐史観ベースの教科書で教育を受けていて、自国を愛するために戦うという気持ちが希薄ですから。でもそんな、自分の国を守るために戦う気持ちのない人たちを、どこの国が好き好んで守ってくれるかって話ですよね。
あと、アメリカには民主党と共和党という二大政党があって、日本に伝わってくる「アメリカ」とはほぼ「民主党のアメリカ」だということも書かれていました。アメリカってわりと身近な存在の外国ですが、知っているようで知らないことが多いと思います。でも、アメリカの国の成り立ちとか、民主党や共和党という政党の背景や思想とか、そういうことを何も知らないで付き合っていると、結構マズい流れになるのではないかな…と考えさせてくれる本でした。
この本を読みながら思ったのですが、平和を語る人がいたとして、その人が本当に平和のことを考えているかどうかを判断するには、「その人が戦争や軍隊についてどれだけ語れるか」で判断できるのではないかな、と思いました。
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