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おすすめの本をさらっとご紹介します。
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#歴史

BOOK:アド・アストラ

BOOK:アド・アストラ

カガノミハチさんの「アド・アストラ」。ヤングジャンプコミックス。

古代ローマを恐怖のどん底に陥れたカルタゴの英雄ハンニバルと、彼に立ち向かったローマの英雄スキピオの戦いが描かれています。

ハンニバルといえば、カンナエの戦いでの「あの」芸術的とも言うべき包囲殲滅作戦を生み出した戦いの天才ですが、スキピオもそれに劣らぬ天才ぶりを発揮します。その戦略・戦術の応酬がワクワクします。

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BOOK:反日種族主義

BOOK:反日種族主義

李栄薫さんの「反日種族主義」。文藝春秋。
話題の本ですね。ポイントは、韓国の元大学教授が中心となって、他の大学の教授や教師、研究員と一緒に書いたものであるということ。そして、プロローグからいきなり自国のことを「嘘の国」と言い、日韓の問題について、事実はこうであるということを、各種データを踏まえて論証していることです。自国のことを、本当に何とかしなければと思っている人でなければ、こういう批判はできま

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BOOK:銃・病原菌・鉄

BOOK:銃・病原菌・鉄

ジャレド・ダイアモンドさんの「銃・病原菌・鉄」。草思社文庫。
一時期話題になった本です。詳しい内容は忘れましたが、印象に残ったのは、文明は左右に伝播しやすいが上下には伝播しづらいみたいな内容でした。左右に伝播しやすいというのは、緯度が同じで基本的に気候が変わりづらいから、人が動き易いという意味。だから、北半球で生まれた文明は、北半球で左右に伝播したけれど、南には移りづらかったということです。

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BOOK:歴史のなかの”ともぶち”

BOOK:歴史のなかの”ともぶち”

和歌山県立博物館の特別展として開催された「歴史のなかの”ともぶち”  鞆淵八幡と鞆淵荘」。そのカタログブックです。

「鞆淵」は、和歌山県紀の川市の山中にある集落です。
鞆淵八幡神社には国宝に指定されている神輿があります。
その神輿の名は「沃懸地螺鈿金銅装神輿」(いかけじらでんこんどうそうしんよ)といい、1228年に後堀河天皇の勅により京都の石清水八幡宮から贈られてきたもので、平安時代後期の最高傑

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BOOK:知りたくないではすまされない

BOOK:知りたくないではすまされない

江崎道朗さんの「知りたくないではすまされない」。KADOKAWA。
アメリカについて学べる本です。
戦争が起きた時、アメリカ軍が守ってくれる…わけではないよということが書かれています。同盟国だからといって無条件に守ってもらえるわけではなく、
(1)日本を守ることがアメリカの国益にかなうこと
(2)日本を守ることをアメリカ国民が支持すること
(3)日本人が自国を守るために戦う意志があること
これらの

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BOOK:日韓併合の真実

BOOK:日韓併合の真実

チェ・キホさんの「日韓併合の真実」。ビジネス社。
日韓併合がどういうものだったかを知ろうと思いこの本を手に取ったのですが、この本は、どちらかというと日韓併合の時代よりも、その前の李氏朝鮮がどういう時代だったかをメインに語られている本でした。

じゃあ期待通りではなかったのか…というと、全くそんなことはありませんでした。むしろ、日韓併合を知るには、その前の李氏朝鮮の時代を知ることが欠かせないという観

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BOOK:後白河法皇 平家を滅亡させた黒幕

BOOK:後白河法皇 平家を滅亡させた黒幕

河合敦さんの「後白河法皇 平家を滅亡させた黒幕」。幻冬舎新書。
昨日藤原氏に関する本をご紹介しましたが、藤原氏の強固な権力基盤を歴代の天皇は甘んじて受け入れていたわけではなく、院政という手段で対抗します。その初代が白河院で、二代目が鳥羽院、そして三代目にあたるのが後白河院になります。

後白河院の何が面白いかというと、人生の波乱万丈さです。その発端は、初代白河、鳥羽、崇徳の昼ドラ的な血縁関係にある

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BOOK:藤原氏千年

BOOK:藤原氏千年

朧谷寿さんの「藤原氏千年」。講談社現代新書。
日本の政治を動かしてきた人たちというのは、基本的に「天皇の近くにいる誰か」であって、それが貴族だったり武士だったりしたわけですが、古代から現代に至るまで一貫して絶大な影響力を持ち続けている一族がいます。それが藤原氏であり、この一族を知らずして日本の歴史は語れないみたいなところがあります。

藤原氏って奈良時代〜平安時代だけじゃないの?現代にいる?と思わ

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BOOK:通州事件の真実

BOOK:通州事件の真実

加藤康男さんの「通州事件の真実 昭和十二年夏の邦人虐殺」。草思社文庫。
通州事件って、みなさんご存知ですか?
学生の頃習った記憶もないし、僕は最近初めて知りました。
でも、知っているのと知らないのとでは、歴史の見方が変わると思いました。

事件を理解するための背景情報として、まず満州事変があります。
満州事変は、1931年に起きた柳条湖事前に端を発し、日本が中国と衝突しながら1932年に満洲国を建

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BOOK:図説 海賊大全

BOOK:図説 海賊大全

デイヴィッド・コーディングリの「図説 海賊大全」。東洋書林。
海賊は古代から存在しますが、海賊と聞いて最初に頭に浮かぶのは、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に代表されるカリブの海賊でしょうか。
海賊って、アウトローが勝手気ままに略奪を働いているイメージしか持っていなかったのですが、カリブの海賊だけでも大きく3種類に分類されるそうですね。

3種類それぞれ、成り立ちや背景が違うようです。

■プ

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BOOK:歴史バカの壁

BOOK:歴史バカの壁

麗澤大学国際学部准教授であるジェイソン・モーガンさんの「歴史バカの壁」。育鵬社。
日本人って、「日本が戦争に負けたのは、日本が近隣諸国を支配しようとして悪いことをしたからだ」って思っている人が多そうですが、それは占領軍の政策が「日本人が罪の意識を感じるように」設計されたもので、徹底的に叩き込まれたからだそうですね。War Guilt Information Programというやつです。
なので、

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