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my time cafe
2020年8月11日 07:54
きむらゆういちさんの「小説 あらしのよるに」。小学館文庫。もともと絵本で出版されて話題になった作品ですが、その小説版です。嵐の夜、雨風を避けるために山小屋に避難して偶然出会ったオスのオオカミとメスのヤギ。「食う者」と「食われる者」という関係性でありながら、心の触れ合いを通してお互いを思いやるようになるのですが・・・。オオカミは、好きになったヤギに対して本能的に「食べたい」と思ってしまう葛
2020年8月11日 07:52
マーク・トウェインの「トム・ソーヤーの冒険」。新潮文庫。この本との出会いは中学生の頃で、夏の日に畳の上に寝転がり、夢中になって読んだ記憶があります。数ある冒険小説の中でも、友達と一緒に知らないところへ冒険に出かけるような身近な感じがあり、だからこそ引き込まれました。陽気でちょっと悪賢いトムがまた魅力的で、楽しい読書体験ができる小説です。物語は、トムがおばさんに名前を何度呼ばれても出ていかない
2020年8月9日 12:11
貴志謙介さんの「戦後ゼロ年 東京ブラックホール」。NHK出版。この季節になると、太平洋戦争のことを考えずにはいられません。数十年も前の戦争のことなど興味ないし、知りたくもないという方も多いかもしれません。でもそれでは、日本を守るために戦い、犠牲になった多くの人々に申し訳ない気がしますし、また同じ悲劇を繰り返すことにもなると思います。「日本の軍部に問題があったから」で済ませてはいけないですし、