「わたしの部屋」暮らしレシピ #3 照明
「わたしの部屋」暮らしレシピの#3は、照明です。
日が落ちて、外が暗くなった時、部屋の中で皆さんはどのような照明環境で過ごされているでしょうか。
マンションに住んでいる方なら部屋全体を明るくする丸いシーリングライトを使われている事が多いかも知れません。
一室一灯。部屋のどこにいても新聞が読める明るさを確保することが、過去から現在までの照明のルールのようです。
暗くなることはやはりマイナスなイメージで、人間は不安になってしまいます。
しかし、どうしてもライティングによって、昼と夜でコントラストを生める部屋にならないかなと常々考えていました。
なぜかと言うと、外が暗くなり、照明による影が出来てもそれは落ち着きと贅沢なムードを部屋に与えてくれるからです。
暗くなっても不安を取り除き、昼と全く違うライティングで気持ちがあがるような方法を僕なりに考えてみました。
埋め込み型や、ライン照明など、部屋の設計段階から制作しなければらならないものではないので、所謂導入編と捉えてください。
上の写真は昼の僕の事務所の写真です。
かなり自然光が入る部屋で、ここでは本業の焼物などの撮影をしています。
揃えた家具も自然光に当てられてソフトな印象です。
これは夜、照明を点けた時の写真です。
中央に吊るしているのは硝子の傘を使用したペンダントライト。
他の照明は天井からスポットライト2灯と、右に置き型の簡易で小さなアッパーライトです。
こうして昼と夜と比べてみると全く違う部屋の印象になりました。
注意したのは目にきつい照明を避けることと、光源の位置を散らした事です。
照明に詳しい方なら当然の事を、今更、と思われるかも知れませんが、案外当然なことをする事はなかなか難しいことですよね。
ガラスの電笠、です。
これは、古いガラスの薬瓶の上部分をカットし、ソケットと電球はフランス製のものをドッキングさせた特別なペンダントライトです。
ガラスで透けるので、目への負担を減らすため極力光の力は抑えた電球です。
電笠とソケットの組み合わせはアンティークにも新品にもない完全に一点もの。
さらに小さいペンダントライトは日本のアンティークでいうと、廊下や厠といった場所にしか用いられず、数が普通の大きさよりも出会うことが少ない、、という理由も相まってサイズの希少性もコレクター心をくすぐります。
時代のあるガラスの電笠をメインにしたため、他の照明、スポットライト、アッパーライト、デスクライトは全て新品のもので揃えました。
すべて古いものにしてしまうと、当時の完全なコピーになってしまいます。
余談ですが、古いものと新しいものを組み合わせる比率は5:5は避けるべきだと思っています。
7:3、8:2ぐらいどちらかに偏っているほうが、どちらか一方がより魅力的に見えてくると思います。
下から上まで、照明の位置をまんべん無く散らすこと。
目にきつくない関節照明にする事。
これが、部屋の家具やうつわを心地よい影と共に照らしてくれるいい方法ではないかなと思います。
部屋の隅々まで照らすシーリングライトはもちろん機能的ですが、
ぐっと深みを増したワインを飲むような感覚で照明を自分好みに変えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと、部屋のスイッチを点けるのがワクワクしてくると思いますよ。
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