マルシンハンバーグ
子供の頃、我が家の冷蔵庫にはいつもマルシンハンバーグがあった。
調べたら1962年に発売が始まった様で生まれる前から発売されていた事を知って驚ました。
夕食に、マルシンハンバーグが並んだ日はもう特別な日で、早目に宿題を済ませテレビを見ながら待っていた思い出があります。
CMで流れていた「マールシンマールシンハンバーグ♪」といっしょ口ずさみ、当時はすごくご馳走でした。
子どもはソースやケチャップをかけ、おじいちゃんたちはお醤油をかけていました。
時々、焦がし醤油の様に焼きながらお醤油をかけ香ばしくしていた事もあったかと思います。
小学校の高学年になった頃でしょうか、トーストした食パンに野菜やチーズと挟んでハンバーガーの様にして食べていた事もありました。
時々、半熟の目玉焼きを乗せて野菜を添えてくれる様になった時は興奮しエビフライまで添えられた日には何ごとか思うほど豪華な夕食でした。
学生の頃、一人暮らしを始め食費を節約したい時やお料理が面倒な時にないつもマルシンハンバーグでした。
ところが、丸大食品などからソースといっしょに袋に詰められたハンバーグが発売された時には衝撃でした。
「ハイリハイリフレハイリホー♪」の音楽と巨人のCMで、ある種の憧れでもあって初めて食べた時は感動しました。
なによりも、ソースがついているし食感も柔らかで衝撃的でした。
さらに、母の腕も上がり半熟の目玉焼きが乗るようになり、まるでレストランで食べているものに等しい感覚だった様に思います。
しかし、祖父母は食べ慣れたマルシンの方が好みだったのか、基本的はマルシンで時々マルダイのハンバーグだった様な感じだったと思います。
月日が経ち食卓が豊かなになるにつれ、高級なレトルトハンバーグの種類が増え、お味もまさしくレストラン並みな商品もあります。
ただ、今でもマルシンハンバーグは私の中では大好きな家庭の味で、ソースなどを変えてアレンジしたり、切って野菜と炒めたり和えたりしてお料理にも使うなど、いろいろな味を楽しんでます。