【3】手術と入院前半
病院にクリスマスツリーが飾られる頃、手術のために入院しました🎄
手術を含める9日間の入院期間について振り返ってみようと思います。
〈入院1日目〉
前日にPCR検査をし、陰性が確認されていたので予定日に入院。入院時間は午前か午後で、病院に決められる。私はギリギリまで自宅に居たかったので心の中で午後を願っていたけれど午前に選ばれてしまう。
夫が車を運転し、病院まで付き添い。
3泊くらいのサイズのスーツケースとカバン一つに荷物を詰め、いざ入院。
初めての手術&入院だったので今回はお金を払ってでも自分の空間を確保すべく個室を選択。
荷解きをしたり看護師の説明を受けたり、麻酔科の先生から手術のために必要な麻酔について聞いたり。昼食はカツ丼。前日にげん担ぎでカツ丼を食べていたため食欲が失せる(笑)これが最後のご飯だと言うのに、緊張やら何やらで全然食べられず。
面会時間になると夫や義理の両親がお見舞いに来てくれ、気がまぎれる。便を出す薬を飲んだりシャワーを浴びたりしながら、早めに就寝。まあまあ眠れた。
〈入院2日目 -手術-〉
私は11時から手術予定だったものの、前の方が長引き12時ごろに看護師さんに呼ばれた。
駆けつけてくれた母や夫に「頑張ってくるね」と伝え、いざ手術室へ。あまり緊張はしていなかったが、「落ち着こう」と意識的に思っていた気がする。手術用のキャップをかぶり、手術台に自分で乗る。
広めの手術室に、医師や看護師が何人も。「うわあ、手術うけるんだ...」と変な実感が湧いてくる。
全身麻酔の前に、術後の腹部の痛みを抑えるための 硬膜外麻酔に取り掛かる。多くの人は問題なく針が入り、あまり痛みはないらしいけれど、私の場合はこれが本当に本当に苦痛だった、、、!!!
何回トライしても入らない。しかもすごい違和感と痛み。目の前にいた若めの看護師の腕をすごい力で掴んで耐えていた(看護師さん、ごめんなさい)
医師曰く「背中の骨と骨の間が普通の人より狭い」とのことだったが、「もう術後の痛みに耐えるからやめてくれ」と言いたいほどだった。
何分経過したか分からないけれど、色々と場所を変えて試行錯誤した結果無事針が入った...。本当に良かった。
そして全身麻酔へ。「では仰向けになってください」と言われてから記憶がない。最後の景色も覚えてない。
目が覚めたのは治療室に運ばれる途中。
念の為この日は病室ではなく治療室で一晩過ごすとのこと。目が覚めて横にいた夫と母には硬膜外麻酔がいかに辛かったかをまず話し、「もう二度としたくない」と伝えた(笑)
医師から手術について説明を受けた夫と母から、
*腸や子宮に癒着していたため、時間が長引いた。本来5時間ほどだったが7時間かかった
*悪性が疑われていた左卵巣の腫瘍は、迅速診断で悪性だった
*転移が疑われていたリンパ節は、開いてみると一つではなく三つ腫れていて、三つとも摘出した
*右の卵巣はチョコレート嚢胞を摘出し、卵巣自体は温存できた
とのことを教えてもらった。
悪性が確定したことは残念だったが、一方で右の卵巣を温存できたことに安堵。
右手にも左手にも管が入っていて、尿もカテーテルがつながっている。また、血栓症にならないように足には着圧ソックスが履かされ、自動でマッサージしてくれる機械が装着されていた。
腹部は傷口が痛いというより、お腹の中の臓器が痛い感じで気持ち悪かった。
この日は水を飲めないので苦痛かと思いきや、点滴から入れている影響か喉の渇きは覚えなかった。
身動きが取れず眠りたいにも関わらず痛みや周囲の雑音などで1時間置きに起きてしまい、しんどかった。ただ1時間おきに尿の量や私の状態を確認しに来てくれる看護師さんには頭が上がらず、すごい仕事だなあと感謝していた。
〈入院3日目〉
手術翌日。
朝主治医が様子を見に来る。
特に異常はなく、こまめに熱を測られる。
水は少量なら飲んでいいとのことで、小鳥のようにチビチビ飲む。
お手拭きで顔を拭き、少しすっきり。
起き上がれないためベットごと起こし、歯磨き。
自力でできることはするという雰囲気に、まじか、、となる。
何時に病室に戻ったかは覚えてないが、ベッドのまま個室に戻る。この日はまだ絶食のため、水を少量ずつ摂取。自室に戻ってもテレビは見れず、スマホを触る気力もない。定期的に来る痛みに耐えながら、面会に来てくれた夫で気を紛らす。
夜はやはり痛みで目が覚め、結局うとうとしては1時間ごとに目が覚めてしまった。
ベッドをフラットに近づけるとお腹が張って痛いので、半ば座っているような状態で朝を迎えた。