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対話
誰にだって『この人とは合わんな』という人はいるだろう。私にもいる。合う合わない以前に、様々な理由からあまりお近づきにならないようにしよう、と思っている人もいる。
まあ、プライベートなら大体はこの『お近づきにならない』作戦で切り抜けられる(少なくとも私は)。
が、仕事の関係で、しかも上司部下で、となった時、この作戦は通用しない。残念ながら。
自分が部下だったとしても上司だったとしても、どうにかしてその人と共に動き、助けたり助けられたりして、自分の役割と組織の責務を果たさねばならぬ。
そこで対話だ。
いやもうマジめんどくさいんですけど!
もう嫌なんですけど!!
という状態にあっても、とにかく対話だ。
が、対話をするにはまず自分の「マジめんどくさいんですけど」になんとかして出ていっていただくことが必要だ。
マジめんどくさい、嫌なんですけど!は大きくなりすぎないうちにそっと手放すのがよい。では、どうしたら手放せるか?
演技をするのだ。
心にもないことは出来ません!と反論する人もいると思うが、本当か?出来ないんじゃなくて、やりたくないだけなんじゃないのか?
下手くそでもいいし、心にもなくていいから、ものすごく熱心に相槌を打ったり肯定的な言葉を返してみると、だんだん『あれ?なんであんなに否定的な意見を持っていたのかな?』と思う瞬間が訪れるようになる。ほほう。あの発言はそういうことだったのか!と膝を打つ瞬間も出てくる。これが『相手の立場に立つ』というヤツだ。
相手の立場でその言動を理解すると、それまで見えてこなかったことが見えるようになる。自分の視野が広がるからだ。
嘘だ、という人はやってみるといい。但し見えるようになるまでだけど。
大丈夫、人間はよくも悪くも習慣によって作られている。よほど意固地な人でない限りできる。
相手を理解しようとする行為、それが対話なんだと私は思っている。テクニックやスキルじゃない(いやそれももちろんあると思うけど)。
しかし、魂だけは売り渡さないように。
相手のことを理解したとしても、信念に反する行為やコンプライアンス的にまずい行為には加担しないようにね。自分が死んじゃうから。
なんか真面目なことを書いてしまったので、写真は和めるワンコを置いておく。