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在宅勤務と引きこもり

『あの人は出かけられなくなったら死んじゃうんじゃないか』

友人の旦那様(何回か会ってお話ししたりお食事したりしたことはあるけど、本当に何回か)にそう言われた私ですが、根がぐうたらなので “出かけられないなら出かけない” モードに切り替えてしまえば、後はほぼ惰性で引きこもりになれます。

我が家の玄関先にはツバメが巣を作っており、毎年春から夏にかけては日々それを観察するのが楽しみのひとつ。通勤してる時はなかなかできなかったから、今年は何かにつけて玄関の扉をそっと開け、巣と家主たちの様子をストーキングしてみたりして。

そして出かけないので、服装も毎日がカジュアルフライデー。(そう、私の職場はこのいつの時代の名残なのかよくわからない風習を、今も続けているのです)
薄々知ってはいたけれど、ぐうたらはお洒落とは無縁。お家にいる時に着る服に『ウキウキ』など求めません。リラックスした体勢で仕事に集中できればそれでよいのです。全国のお洒落ファンの人達、本当にすまぬ。。

すまぬと言えばもうひとつ。
何だか本当に申し訳ないんだけど、私、未だに在宅勤務中一度も『職場の仲間に会えなくて寂しい』と思ったことがありません。むしろ『話しかけられる機会が減って嬉しい〜』しかない。でも、もしかしてみんな寂しいの?と思ってチームのメンバーとは出来る限りコミュニケーションを取るようにしてるけど。
もちろん、メンバーが嫌いなわけではなく。好きか嫌いかで言えば好きの方。でも、別に顔を合わさないからと言って寂しいとは思わないし、さほど不便も感じない。
ああ、この辺に私の社会的な欠陥があるんだろうな、ということを今回、改めて認識しました。が、それをどうしたいのかはまた別の話。
どうやら、この欠陥は結構根深いらしい。

世の中的には割と『寒くなったらまた感染者が増えて第二波が』みたいな考えに落ち着いているみたいだけど、個人的には冷房を効かせるために密閉・密室を作りやすい夏も決して侮ってはならないと思っていて、まだ当分は手洗い・うがいくらいしか予防対策がないならば、やはり『人の集まるところには近寄らない』『人を長時間集めない』というのは生活していく上での大前提なんじゃないかと考えています。

というわけで、友人の旦那様。
安心してください。私は出かけられなくても死んでないし、今やお隣の県に行くのも渋々出勤する時くらいしかない有り様ですが、割と平気です。

唯一の誤算は、自粛期間が明けたら人のいない田舎でアウトドア生活を満喫しようと思っていたのに、もはやそれすらも面倒くさく思えてきたことです。こんなにも、出掛けるという行為に心の準備が必要なんて。出不精の人って大変だったのね。


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