ドラマ:UPLOAD
memo
視聴時期:2021年9月
公開時期:2020年
あらすじ:
死ぬ直前に頭部をスキャンしてデータ化し、アップロードすることにより、デジタル世界で死後の生活ができるようになった世界が舞台。
二十代の若者ネイサンは自動運転車が事故を起こし重傷を負ってしまう。安定しない容態でこのままでは死の危険がある緊迫の中、アップロードをするかしないかを迫られる。恋人イングリットはネイサンをしきりに自分もいずれアップロードされる予定のレイクビューというデジタル天国を勧める。
アップロードされた先、レイクビューで新しい生活を始めるネイサンの目線でいいところ、悪いところ、課題などを体験していく。思いもよらない部分でネイサンが絶望し自殺を図ろうとしたり、エンジェル(カスタマーサービス)のノラと心を通わせたり、そのノラにも悩みがあったり、VRを介して接してくる恋人のイングリットはネイサンをまるでペットのように扱ったり。いろんなことが起きつつ、もうすっかり自分が死んでしまったり死んでいるのに死のうとしていたことを忘れたころ。ネイサンの事故が事故ではない可能性が浮上する。
感想:
SF、コメディ、恋愛、サスペンス、テンポよく様々な要素が混ざり合うドラマ。数作ジプシーしていたのですが、これは見始めて2分で「最後まで見よう」と決めました。公開済みのお話がシーズン1、10話までだったのでボリューム的にもよさそうだと感じていました(見始めた時点では)。
結論から言うと、この作品1シーズンで完結しませんでした!
完結してると思って見始めちゃったんです。続きが気になって待っているのが辛い作品じゃない、と思い込んで。今めちゃくちゃつらいです。とっても面白い続きが気になる作品なので。
ネイサンがほんっとうにしょうもないことで楽しそうにしてたり、そんなこと? と驚くようなことで落ち込んで自殺まで考えたりすんですけど、それも人間らしさな気がするなと思いました。
初めは自分の死を受け入れるのが辛そうなんですけど、レイクビューにはちゃんと自分のアバターが用意されているのでさほど喪失感はありません。いつの時期の自分がいいのかもリクエストできるようで、モノクロ写真をもとにアバターを作った人は肉体年齢はかなり年を取っていても、二十代の若いころの姿をしています。歩けなくなった退役軍人も、ここでなら歩くことができます。失ったものを取り戻す人がいる一方で、未来に楽しみがあった人にはショックが大きいです。
家族や友人とはVRを介してコミュニケーションが取れ、VRスーツを着ると触覚もお互いに伝わります。なのでコミュニケーションに大きな支障はないのですが、例えばレイクビューに数年前からいる10歳の子どもは、成長した友人が自分のもとを去って行ったり、弟に成長を抜かされたり、実年齢は17歳になるのにアバターは子供のままで、親の接し方も変わらず……という窮屈さを感じていました。作中の描写でもトラブルを経験して一回り大人になる様子などがありました。アバターを更新すれは解決するのですが、ご両親は死んでしまった子供を子供のままにとどめておきたい気持ちなどあるのかもしれないです。
死んだ人間と生きた人間は恋愛ができるか? というのも作品で問いかけられていて、UPLOADの世界ほど発達していればできると思います。いつか相手が心変わりするんじゃないかという不安はありますが、それは現実世界の人間関係においても変わりません。
ネイサンがイングリッドと別れてノラとこれからどうなる……? というところでイングリットがレイクビューにやってきて1stシーズンが終わります。VRで会いに来たわけではなく、レイクビューにやってきたという彼女。その言葉をそのまま受け取るのであれば、現実世界の彼女は死んでネイサンを追いかけてきたことになります。
ネイサンを利用しているだけのように見えていたイングリットですが、実はネイサンのことを本当に愛していたようです。見栄っ張りで、自分が大好きなところはそのままですが、ネイサンの姪っ子とお泊りパーティーをするときのエピソードでイングリットの優しい面が見えました。あまり周囲に味方がいない様子も。イングリットが作中一番印象の変化が大きかったキャラクターです。
おわりに:
シーズン2楽しみです。とっても楽しみです。せめていつ頃公開なのか知ることができれば穏やかな気持ちで待っていることができるかも。
みんな見て!
ここのところはめちゃくちゃ海外ドラマ見てます。家事しながらだったり、書類仕事しながらだったり。noteをさぼっていたのでいろいろ書けるものが溜まっています。忙しくなる前にいくつか書けるといいな。さすがに見ながら書くはできなくて、寝る前にしたためてますこれ。