戦い。
2024.02.19
流れる景色を見ながら、自分の部屋の窓を思い出した。
今日の曇り空が、眠れなかった日の窓の様子と重なる。隣の家の壁がこんな感じの色だった。
最近、夜眠れるようになった。
3時間がやっとだったのが、4時間、5時間、6時間と増えていく。まだまだ何度も目覚めるけれど、気がついたらこんなにも眠れるようになっていた。少しずつ回復しているんだなと嬉しかった。
そんなようなことを呟いた日から、また眠れない日々が続いている。
不安が止まらない。
よく、過去のことだと言い聞かせましょうだとか、現実をちゃんと見ましょうとか言われるけれど、そんなこと私が1番わかっている。それでも怖いものは怖い。
何が怖いのかわからない。少し前に、私が怖いのは過去なんだなと気がついた気がしたけれど、まやかしだったように思えてきた。それは特定の何かと割り切れない、得体の知れないもの。何かを思い出したわけでもない。何かが起こったわけでもない。ただ、訳のわからない怯えだけが湧き上がる。
この恐怖とも怯えとも不安とも名づけられそうなこれは、どこへ行っても逃れられない。一度生まれてしまえば私には何もできない。ただ過ぎ去るのを待つだけ。嵐のような希死念慮よりはましだと飲み込もうとしてきたけれど、長い年月をかけて蝕まれてしまったように思う。
他の誰でもない私がこれと戦うしかないことくらい頭ではわかっている。それでも、自分で練習しましょうと言われると、こちとら戦いたくないんですよと思ってしまう。そんな苦しいことしたくない。敵前逃亡させてほしい。
1人で戦っていかなきゃいけないときが来た。
戦うくらいならすべてを諦めてしまいたいと思いながら口をつぐんでいる。