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『君たちはどう生きるか』そして「私達は2019年をどう生きるか」

※ネタバレ注意※

【ショート版】

「TRENDY 2019 12月号」が発売され、2019年のヒット予測100が公開されています!

2019年のヒット予測も気になるところですが、まずは2018年の振り返りから。BEST30 for 2018の中で、6位にランクインしている『漫画 君たちはどう生きるか』。1937年に出版された原作を漫画化。2017年8月24日に出版されて以来、Amazonのレビューでも高評価を獲得しています。『別冊NHK100分de名著 読書の学校 池上彰 特別授業 『君たちはどう生きるか』などのスピンオフ作品が生まれ、様々なメディアにも取り上げられています。

おじさんと、そのおじさんに「コペル君」と名付けられた中学生の少年。『嫌われる勇気』を彷彿とさせるような対話形式がメイン。補足的に二人の間に存在する「ノート」が、まるで交換日記のようにストーリーの中に登場します。そして本編が漫画であるのに対し、「ノート」は「文字」で表現され、考えさせられる多くの情報を伝えてくれます。「社会の中で、自分という一人の存在」「過去からつながる現在」「多くの人の手を経て届けられるモノの成り立ち」、コペル君は本編の中で、色んなイベントを体験しながらそれらを理解していきます。人類が進歩し、これからも進歩するために、私達は学ばなければならない。そして、何かを残さなければならない。多くの偉人達が、そうしてきてくれたように。そして問う。「君たちはどう生きるのか」と。


【ロング版】

まず、根底にあるのは「世界は自分を中心には回っていない」ということ。すでに常識として固まってしまっている大人にとっては、全ての常識を疑うくらいの気持ちが必要です。コペルニクスが当時の常識を疑わなければ、「地動説」は生まれませんでした。今も、私達は太陽や星が地球のまわりを回っていると信じていたでしょう。

コペル君は気づきます。自分は社会という大きな分子の中に存在する、一つの分子なのだと。目の前にある粉ミルクは、原料の採取から加工、パッケージ化、運送、小売など、目に見えない多くの人の手を経て、ここにあるということ。

人は何でも自分で決める事ができるからこそ、間違えてしまうこともあります。でも正しい道を歩もうとする私達は、それを正そうとし、悩むからこそ苦しむ。でもそれこそが人間が人間である理由なのです。


【感想】

タリーズの「ソイラテ」片手に、「りんごシブースト」を食べながら読了(*^_^*)

「ものごとの本質を見極める」「社会との繋がり」「自己の確立」、そういったものがメインテーマなのかなと感じました。確かに成長段階の子どもたちに読んでもらいたい作品ですね!もちろん、大人が読んでも存分に楽しめます❤

なぜ今この作品がリバイバルされ、こんなにも人気なのでしょうか。今や「社会と繋がる」のはすっごく簡単ですよね。インターネットを介して、<いつでも><どこでも><誰とでも>繋がることが出来ます。コペル君のいる時代よりも、さらに規模が大きいです。「自分をしっかり持つ」、これが出来ないと簡単に流されてしまいます。インターネットの情報は玉石混交。「ちゃんと自分の頭で考え、判断し、見極める」、これが出来ないと、ただ流れてくる情報を受け取っているだけ。タイトルの『君たちはどう生きるか』。これは正にアクションを求めています。本著で得たインプットをいかにアウトプットに変えるか。「世の中は何を中心にして回っているのか」、その問いにコペル君は、コペル君なりの答えを見出します。それは亡くなったコペル君のお父さんが望んでいた「立派な大人になってほしい」という願いを叶えてくれるような答えでした。そしてまた、それこそが、筆者が読者に望むことであり、問いかけ続けているのです。「君たちはどう生きるか」。それによって、あなた自身が形作られていきます。

早いもので2019年も、あと1ヶ月半。
2019年のトレンド予測見ていると、さらに便利な世の中、言い換えると近未来的な社会に近づいていると言えそうです。IoT、アプリ、ウェアラブル端末、そういったものはどんどん加速していきそうですね。
豊かな社会になり、情報はどこからでも取れるようになってきました。忙しいサラリーマンでも、e-learningを使えば、自宅でいつでも学習が可能です!「人が100年生きる未来がくる」といわれていますが、100年も生きるなら、せめて何か一つでも形になるものを残したいですね。偉人のような大発見、ナポレオンの時代を変えるようなことは出来なくても、「あなたが望む生き方」をすることが、「あなたの人生を形づくること」ができます。
ちなみに私は、「チャレンジこそ我が人生!」と考えています(笑)
そして実際に体験し、経験し、私が感じるものを伝え、それが読んでくれた人に少しでも感動していただいたり、喜んでもらえたり、役に立てば、それ以上の嬉しいことはありません☆
というわけで、今後も書き続けていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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