あざといのが嫌いという感情
ここ最近、あざとい人ほんっと増えた気がする、ものすごく。TikTok、インスタを代表としたSNSからTV番組まで、いわゆる「あざとい人」が目立つようになった。
あなたは、あざとい人好きですか?嫌いですか?私は嫌いです。ただ、その理由がわからないんですよね。そもそも、好き嫌いの感情の部分を説明する方がむつかしい。
なんで、赤色が好きなの?
なんで、あの人が好きなの?
なんで、あの食べ物が嫌いなの?
なんて理由を聞かれて答えたとしても、その理由は後付けであって、感覚的に好き、嫌いてものもあるだろう。
ただ、それだと思考停止のような気もして、この歯がゆい感情を整理できないままだと気持ちが悪いので自分なりに考えてみたい。
最初に「あざとい人」を明確にしておきたい。
・思わせぶりの態度を取る
・異性の目を惹くような服装
・ボディタッチが多い
・全面に押し出したナルシスト
・つくられた声、目線、表情
・かわいいポーズを決める
こういったことをすることで承認欲が満たされるのだと思う。承認欲求は誰もがもっていると言われているが、なぜ「あざとい人」に嫌悪感を抱く人がいる一方で、好感を持つ人もいるのだろう。
おそらく、あざとい人が嫌いな人たちは、誰がみても、わ・ざ・と・ら・し・い・作られた表情、仕草、言葉をしてまで人の気を惹こうとする傲慢さに嫌気がさすのではないだろうか。
たとえば、(本来の自分はそんなキャラじゃない)けど、このポーズをすれば一定の人からかわいい、かっこいいといわれる
たとえば、(目の前の人を恋愛対象として好きではない)けど、他者から好かれたい
たとえば(こんなダンスを普通はしない)けど、したらフォロワーが増える
つまり、本来の自分とは違う自分をあ・え・て演じてまで自分の承認欲を満たしたいエゴさが全面に推し出ていることに嫌悪感を抱く。
あざとい人に嫌いな感情を抱いている人は、同じようにあざとく振る舞うことができない人だし、不器用で正直な人でもあるように思う。
なんせ、あざとい人たちを好きな人は、一定数いるわけで、鼻からあざとい人達はあざといのが嫌いな人達は眼中にない。
あざとい人達は、同じように「あざとい人たちが嫌いだ!」と言っている人が嫌いだろう。ただ、人間の感情はやっかいなもので、好き嫌いなんて感情は簡単に変わるのだ。
「ほんと好きぴ🥺」とかなんとか言っていた数年後には「あんな奴、顔も見たくない大嫌い」と言っているし、「あのユーチューバーのアンチだ」なんて言っていたとしても「いつの間にかファン」なんてこともある。
口では散々、芸人のクロちゃん、アンガールズ田中、ノンスタイル井上のことをキモいだなんて言っておきながら、TVのドッキリ、コントや漫才をみてめちゃくちゃ笑っている、キモいという気持ちを抱いているのに。
好き、嫌いの二極化ではなく、嫌いな感情の中にも好きな要素はあるし、好きな感情の中にも嫌いな要素がある。家族や恋人なんてその代表例。
本当は心のどこかで、人の気を惹くためにエゴ剥き出しで演じる器用さが欲しいのかもしれないし、実はあなたは、好きな人が見せるあざとさは許してるかもしれないじゃない?
それでも、
なんか、
あざとい人はキライ・・・。(特例ある)