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銀座-丸の内-東京駅を撮るならやっぱり冬が良い【nemo-olympus photo #4】

冬が始まろうとしている11月末ぐらいだったか。用事があった築地から東京駅丸の内口までカメラを持って歩いたことがある。

冬に向けて澄んできた空気の中を光が淀みなく拡散している感じがあって、なんか良いなーと思うとともに、資本主義だなーというような、謎の感想を抱いていた記憶がある。

夜の銀座は光と色が多い。
色というのも結局は光の反射なんだけどね。
色も光も人も多い。
資本主義的な光。
すずらん通りを人々が行き交う。自分もその中に紛れてみると、「東京生まれのフリ(山口一郎)」ができる。
このあたりからは銀座エリアというよりは東京駅エリアという感じ。
丸の内仲通りは日本っぽくない。
日本っぽいって何だろう。日本っぽくないって何だろう。
みんな大好き丸の内駅舎。
狭い日本、そんなに急いでどこへ行く。
築地を出た頃はまだ空が白かったのに。


人類は街頭を発明することで夜の暗さを克服した。夜の暗さを克服することで活動時間の限界を克服した。活動時間の限界を克服することで資本主義的な限界を押し上げた。そんなこんなで、夜の街の光は資本主義の象徴として語られることが多い。僕がそんなことを言わなくても当たり前の話ではあるのだけれど、自分でそういったものに対してカメラを向けて、写真を撮って、撮ったものを見てみて、改めて、「うおおおお銀座や丸の内の光は資本主義の光いいいいい」と思った。自分で確認してみることも大事。


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