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在宅勤務でのインプットは偏っているのだと意識して、あえてムダを惜しまずに

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

今日は久しぶりの対面のミーティング。やはりオンラインとは全く違う、集中したコミュニケーションになったと思います。

一方、先日発表されたこの研究論文。

Microsoftの全社的なリモートワークへの移行は、社内のビジネスグループ間のコミュニケーション、コラボレーションに悪影響を及ぼし、従業員の生産性と長期的なイノベーションを脅かしているという。
正規のビジネスグループと非公式のコミュニティの相互接続性が低下し、グループのサイロ化が進んでいることが分かったとしている。ビジネスグループ間の接続のために費やす時間の割合が、パンデミック前より25%減少したという。

サイロ化?

部署やシステムがそれぞれ独立して業務を完結しているために、情報の連携が図れず、全体のなかで各部署が孤立している状態のことをいいます。いわゆる横串が刺されていない感じ。

そうすると、自分の部署のことを最優先して考えてしまい、結果として組織全体の最適化の視点が失われていく方向に向かっていきます。

リモートワークによって従業員のコミュニケーション方法が変化し、以前よりもメールやインスタントメッセージなどの非同期通信(リアルタイムではない通信)への依存度が高くなり、音声や動画の通話などの同期通信への依存度が低くなった。会議と通話の合計時間は、パンデミック前より5%減少した。

✔️オフィスで一緒にランチに行った同僚との会話
✔️トイレや給湯室、コピー機の前で会う隣の部署の人との立ち話
✔️エレベーターやオフィスのロビーで会う偉い人たちとの軽い会話

そんな中から色々なヒントや課題、方向性を見出していたのですよね。

ムダだとさえ思っていなかったこんな時間が、実はコミュニケーションや組織運営に重要な時間であったと、今改めて気づきます。

在宅勤務で各自が各自のパフォーマンスを10出し切っても、二人で最大20にしかならず、案外15くらいで落ち着いてしまいがち。だって、マイクもビデオもOFFにして、スマホ操作していては、ベストパフォーマンスは無理ですよね。

そして、無駄がないと思っている在宅勤務では、インプットされている情報が、自分のフィルターや方向性に偏重されてしまいがち。

その偏重された情報をいかに余計に無駄を加えて、広がりを持たせるか。

在宅勤務をいきなりフル出社に持って行くことは難しいのだとしたら、組織内のアイスブレイクチャットや、別部署とのコミュニケーションの機会を作るとか、企業側も工夫が必要かもしれません。

在宅勤務でオフィス賃料が浮いた、と金銭面のメリットだけに目を向けず、全体のアウトプットのレベルや従業員の満足度、組織帰属意識なども効果測定していくことが重要だと。

本日の充実した1時間半の打ち合わせを終えて改めて感じました。

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植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、GR、キャリアコンサルタント
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