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人手不足を連呼していても、何にも解決しない

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

飲食業や介護業界、保育士も教員も人が集まらない。
公務員ですら倍率が激減しています。

いくら求人広告を出しても来ないです。
なぜなら雇用する側の理屈ばかり言うから。

  • 自分たちの業界ではこの水準、自社ではこの水準(大して高くない)

  • 採用費用は払いたくない、できれば無料で

  • アルバイトだから簡単に来るだろう

  • フレキシブルに働いてほしい=つまり全く安定せず、自社都合の業務量

働く側はたくさんの企業の中から自分にフィットした会社を探す権利があります。
我慢、忍耐をわざわざ選ぶ人はおらず、給料や職務内容などの条件を比較しています。

私が関わるクライアントさんの中には、本当に採用広告に予算を注ぎ込んで、人材こそ自社の生命線と経営者が振り切った判断をしている会社があります。
誤解を恐れずに言えば、人材はその社にとって「仕入れ」なのだと。

いい人材を「仕入れ」て、その人材にさらに付加価値を増して、自社商品として高く取引できるようにしていくことこそ、持続可能なビジネスモデルなのだと理解している経営者です。

一方で、数年前に見たパターンでは、いい人材を獲得するためハイスペックな媒体で採用をしながら、採用コスト(エージェントに払うフィー)を値切るために、内定後に契約金額を大幅に下げる悪質な経営者もいました。

雇用される側にとっては、内定を得て、前の会社は退職し、他社もお断りして、いざ入社に向けての交渉で本来採用媒体に全く掲載されていない条件を次々付加していくわけです。

当たり前ですけど、そういう会社では社員は全く定着していないし、定着している数少ない人材は「他で採用の見込みが低い」訳ありの人材も多いです。

本当に、経営者でHuman Resourceを理解していない人が多すぎます。今さらですが、経営資源は「ヒト、モノ、カネ、そして情報」の4つです。

あなたの会社の経営者はどこかに偏りすぎていませんか

  • 技術ばかりを追い、お金や人材は後回しの職人タイプ

  • 金のことはやたら細かいが、人材を大切にできない売上偏向タイプ

  • 目立つこと優先のプロモーション大好きタイプ

  • 人材を大切にするのはいいけれど商材が育たない非営利仲良しタイプ

経営者がそのような偏ったパターンの場合、社長の右腕に違うタイプでバランスを取らないと、経営はうまく回っていきません。

永遠に採用費用を捻出し続ける前に、人材不足を連呼する前に、まず経営者として会社として、自社の何が弱点なのかを分析する客観的な視点が求められます。

経営者の方、ご自分を客観視できていますか?
雇用されている皆さん、ご自身の会社の経営者はバランスいかがですか?


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植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、GR、キャリアコンサルタント
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