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枠にはまるより自分たちで枠を広げていく

こんにちは。植田聡子です。

GWですね。普段よりゆっくり過ごしている方も多いのか、新しくフォローしてくださっている方もいらっしゃり、嬉しい限りです。改めて、どうぞよろしくお願いします。

さて、公務員の退職が増えているなということを以前noteに書きました。

SNSで見ても、都庁に限らず、市役所、県庁、とにかく退職、転職がすごく多い!
なのに、私の某先輩が「え?そうなの?」なんて全く問題意識を持っていないことに愕然したのがつい最近です。採用倍率だけを見てもダメですよ、ほんと。本来どういう人材を求めているのか、どんな人材が辞めているのか、サイレントオピニオンを見逃し続けると、組織のダメージがじわじわ広がってしまうのになぁ。

私の場合、元々民間企業出身だから、転職へのハードルはだいぶ低かったです。
多くの50代はこのまま公務員でキャリアを全うするか、もしくは天下り的な流れ、
という感じで、私のように「まだまだ違う業界でも頑張るぞ」的な転職はあまりないです(笑)

だいぶ年取ってる退職なので、「勇気ありますね」「後悔ないんですか?」みたいな驚きの反応が多かったですね。私としてはそんなに思い切った感じでもなく、割とジョブホッパーなので、むしろ都庁に随分長居したなという気持ちです。勇気は少し必要だったけど、後悔は全くなし。別に嫌で嫌で仕方なかったわけではないけれど、新しい世界に飛び込む楽しさを満喫しているところです。

これも以前のnoteに書きましたが、一般的な企業は「離職率低下や離職に係るコスト」の類のKPIがあります。採用コストかけてすぐ辞めちゃうのは損失ですから。でも、役所の場合は「離職率が低すぎる」のが課題だったのです。ダイバーシティとかわかったようなこと言っても、「似たような思考、文化のまま、長年過ごす」職場なわけで、イノベーティブな思考が生まれにくいわけです。

もちろん役所のようなルールがないことがマイナスになることもあるかもしれません。属人的な判断になっているケースもあるでしょう。

いい組織は「属人的」と否定ありきではなく、仲間であるメンバーの考えをまず尊重し、それが組織として受け入れられるかを判断する。

「組織に従属しているから組織のルールが絶対なのだ!」ではなく、まずメンバーの考えを聞いてみる。許容範囲が広いのはそういうところからなんです。

公務員からの転職は、最初はカルチャーショックもあるかもしれません。
「え?こんなルールもないの?」みたいな・・・でも、すぐ気づくはず。

枠にはまることに慣れるより
誰かが作った枠じゃなく
自分が枠を作りながら
その枠を柔らかく広げていく

枠は作ることが目的ではなく、組織としてあるべき手段のひとつ。その枠を作るのは知らない誰かではなく、メンバーである自分たち。どうすれば働きやすいか、主体的に考える。枠を作ることに捉われすぎると、大切なものを見失いますよ。


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植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、GR、キャリアコンサルタント
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