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人を巻き込むスキルを身につけるには

こんにちは。Kiwi PRの植田聡子です。

ビジネスにおけるコミュニケーションの3つのスキルとして、「話す力」「聞く力」「協力を得る力」があります。

コミュニケーションの3スキル

話す力」=論理的に、正確に言いたいことを相手に伝える力
聞く力」=相手に対し傾聴し、内容を理解し、必要な情報を得る力
協力を得る力」=依頼する、相談する、アドバイスを得る、部下を育成するなど、さまざまなシーンで相手から協力を引き出す力

この3つは強弱はあれど、リーダークラスになるとどれも必要です。「話す力」ばかりに長けていても、結局孤立無援の状態ではビジネスは成長しないはず。

会社員でも公務員でもフリーランスでも特に重要なスキルだと思うのが、「協力を得る力」、つまり「人を巻き込むスキル」だと思っています。「人たらし」なんて言葉までいくと、やや皮肉っぽい意味まで含んでいますが、要はそういうスキル。

人を巻き込むスキルとは

巻き込むスキル
周囲に理解を求め、信頼を得て、協力を得るスキル

「私はコツコツ一人で仕事をするのが得意」「営業よりデスクワークがいいです」などの発言もキャリア相談では耳にします。とはいえ、本当に一人でできる仕事となると、単純作業などごくごく一部。

仕事というのは取引先やお客様、上司や部下と協力し、誰かしらと関わりながら、チームの一員として働いているものです。同業他社のネットワークや、異業種の方々からの意見が重要な局面では必要になることもあります。組織においては、職層が上がり、リーダーシップが求められると余計にこのスキルが及ぼす影響が大きくなります。部下から「うちの部長は立ち回りが下手」なんて言われるのは嫌ですよね。

では「巻き込む力」ってどのように習得できるのでしょうか。「巻き込むスキル」の解像度を少し高めてみたいと思います。

巻き込むスキル その1 相手を知る

それはとにかく「相手を知る」ことだと思います。

誰彼構わず助けを求めて、信頼関係を構築して、結果として協力を得る。もちろん理論上は可能かもしれませんが、限られた時間の中でそれはそれで非効率。

ですから、「このパターンなら誰を巻き込もうかな」という候補を、自分のネットワークの中にたくさん持っていることが大事だと思います。

第一候補は忙しくてうまくいかない、ということもよくある話。その時、第一候補からの「◯◯さんを紹介してあげるよ」を待つのも一手ですが、その場合、「待ちのスタンス」にスイッチします。その間、止まります。

自分の脳内リストにあるネットワークから「じゃあ、次はあの人に聞いてみよ」が多くあるとその分スピードも速まるわけです。

このような状況について「人脈」「顔が広い」というワードで括りがちなのですが、うーん、少し違います。「自分が知られている」だけではダメ。
自分と相手が相互に知り合っていて信頼関係が築けている」状態のネットワークが多く、かつその人の強みや性格をよく理解したリレーションであることが大事です。 

巻き込むスキル その2 相手にとっての価値を理解する

「理解を求める」ということは、つまり「この人(もしくはプロジェクト)のために力を貸そう」と思ってもらえること。

広報PRの分野で言うなら、メディアに掲載を希望するばかりではなく、メディアの立場を察して、何を求められているかを把握した価値提供をします。できる限り、惜しみなく。

相手にとっての価値を把握して、「これに巻き込まれたら◯◯だな」というポジティブな思考をイメージさせるのです。損得だけではないかもしれません。ここが「人を巻き込む力」が長けている人はお上手なんです。

そして、一人で悩む時間より早めにキーパーソンに相談することで、客観的な視点に立ち返り、考えの偏りを早めに修正しておくことも大事。

巻き込むスキル その3 相手から想起されるセルフブランディングで自分も巻き込まれる

自分がやってもらうことばかり求めていてはビジネスは成り立ちません。人を巻き込みたいなら、逆説ですが、自分も「巻き込まれる」こと。巻き込まれることへの抵抗が少なく、フットワークが軽いことが必要です。

自分の脳内に候補者リストを持っているだけでなく、色々な人の脳内リストにも自分がいることも求められるのです。「あの人に相談してみようかな」「あの人ならやってくれないかな」

だからブランディングが大事というわけなのですよね。「◯◯といえば、あの人」と想起されるような打ち出し方が必要になるのです。

まとめ

人を巻き込む力を身につけるにはこの3つ。

  1. 周囲の人のことをよく知り、ジャンル別ネットワークを構築する

  2. 相手にとっての価値を理解する

  3. 自分が存在し得る強みを打ち出し、自分も「巻き込まれる」

いかがでしたでしょうか。巻き込み力は、私自身もまだまだ課題として認識している発展途上です。楽しく巻き込まれながら、自分も誰かとチームで成果を出していきたいと思います。




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