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広報パーソンが感じいい理由
こんにちは。KiwiPRの植田聡子です。
ここ数年、色々なコミュニティ(ハッシン会議など)で広報PRの方々と会って、みんななんて感じのいい人なのだろうといつも思います。(別に自分がそうだと言ってるわけじゃないですよ・・・)
大学院でも同じく何人か広報パーソンがいらっしゃるのですけど、こちらもみんな感じ良く。いつかオンライン授業でなくなったら、色々お話ししたいなと思う方ばかり。
どうして広報PRの人って感じいいのかなという理由を考えてみました。
広告と広報の違い
先日の大学院の授業で、まさに「広告と広報の違い」についてのお話がありました。
広告・・・お金を出してメディアを買うもの。内容は出す側(企業)が注文をつけられる。
広報・・・無料でメディアに掲出していただくもの。内容は報道する側に権利があり、変更や事前チェックなどは基本NG。
この辺りが一般的な定義ですよね。
Paid publicity(記事体広告)のように、新聞や雑誌などの広告スペースを購入し、企業の文化性や社会性などをアピールする目的で記者目線で記事風の広告を出稿するあたりは、広報活動の一環としてとらえられているけど、実質「広告」です。
そして、広告(オウンドメディアやペイドパブリシティ)よりも広報を経由してのパブリシティ(メディアに取り上げられる)の方が、信頼性が高いと言われています。まあ、それはそうですよね。
自社でいくら「うちの会社いいですよ〜」と言うより、第三者の視点で価値を評価してもらう記事や掲出のほうが、信頼性が担保できます。それだけに、まるで「他社(他者)が評価している」と見せる広告手法がステルスマーケティングとしてバッシングされるわけです。
PRは営業しているのです
広告を出すといったら「お客様」扱いですけど、広報で情報を提供する場合、お客は「メディア」です。私たちPRは営業のように、自社の情報を売って回っているわけです。もし広告換算したら、ナン百万円もかかるところを「タダで載っけてくれ」と言って回るのが広報です。
つまり自社にとってのメリットだけでなく、メディアにとってのメリットを常に考えています。なぜなら、メディアにとってその情報が価値がある、と思ってもらうことが非常に重要なポイントになるからです。
そこを勘違いしてしまうと、「広報しているのにメディアに掲載されない」という不満になってしまうのですが、それはそうなのです。いくら記者が知り合いだとか友人でも、取り上げてくれるかどうかとなると話は別。その情報の価値をいかによく伝えるか、また関係性をどこまで作り上げていくかが重要です。
自社とメディアのいい点を知り尽くすのがPRの役目
そして、ここが一番大事なポイントなのですが、自社の提供価値って何なのだろうと常に探して、作り上げようとしています。
そして、常に企業の短所以上に長所を見ようとしています。弱みをどうこうするより強みをどう引き出すか、がPRの役目です。
本当に大手企業のメディア対応だと、事故、不祥事、などバッドニュースのリリースもせざるを得ないこともあるでしょうが、基本PRが打ち出す内容はリスクヘッジよりも圧倒的にポジティブな内容を、いかにポジティブに伝えるかです。
ポジティブ要素に注目している
ようやく「広報PRパーソンはなぜ感じがいいのか」に辿り着きそうなのですが、それは「人のいいところをいつも探そうとしている」からに尽きると思います。
ネガティブ要素ではなく、ポジティブ要素に目を向けようと、常にしているからなのです。
とはいえ、これ、精神論とかではなく、ポジティブになりにくい商品サービスだったら、いかにポジティブにさせるかもしっかり考えます。
でも、とにもかくにも、「起点が長所に注目している」から、みなさんコミュニケーション能力が高くて、感じいいのかなと思っています。逆を返せば、広告パーソンもそういう意味で感じいいですよね。何かで管理しようとか、ではなく、自由や新しさを尊重する文化だからなのかな。
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![植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、キャリアコンサルタント、GR](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162795703/profile_a0d47eb44ebf7c440484b1ea312c7ab0.jpg?width=600&crop=1:1,smart)