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「三方よし」ではなく「六方よし」の経営へ

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

女性経営者の先駆け

私が尊敬してやまない女性経営者の先駆け、藻谷ゆかりさん。

東京大学経済学部卒業後、日興證券(現・SMBC日興証券)に勤務。1991年ハーバード・ビジネススクールでMBA修了。外資系メーカー2社勤務後、1997年にインド紅茶の輸入・ネット通販会社「いい紅茶ドットコム」を起業、2018年に事業譲渡。2002年に家族5人で長野県北御牧村(現・東御市)に移住。

生き方そのものが時代の先を行くスタイル。群れることなく、孤高の存在でありつつ、飾らない雰囲気。

藻谷さんの最新刊、ようやく入手して読み進めております。

視野を広く「六方よし経営」を

「売り手よし、買い手よし、世間よし」

近江商人の三方よしは1980年代に経営学者が使い始めた言葉のようです。CSRが注目され始めた時期でもあり、わかりやすい経営理念ですね。

藻谷さんはそこに「作り手よし、地球よし、未来よし」を含めた「六方よし」を提唱されています。

「作り手よし」、作り手は売り手とイコールに在らず。作り手は従業員だけでなく、子会社や取引先などのステークホルダーも含み、その労働条件や取引条件がポイントとなります。

「地球よし」はビジネスの範囲を「世間」だけでなく「地球全体」に広げた経済活動ということ。

「未来よし」はさらに時間軸を加えて、「今の経済活動が、地球の未来や人類の未来にとっても、適切であるかどうか」が問われると書いてあります。

日本の企業のほとんどはファミリービジネス

藻谷さんはこの六方の中に「株主」を入れていません。その理由は?

日本の企業の96.3%が同族企業、ファミリービジネスであり、「経営者=株主」となる場合がほとんど。つまり、両者の利害は一致するわけですね。

だから、株主を含めていないとのこと。なるほど。

人口減で衰退している地方での新しいビジネスについて、全部で14の事例について記載されています。その中には、私が消費者として利用経験のある企業もありました。

六方よしの経営は、何らかの社会課題解決につながる企業なので、「応援したくなる」企業とも言えます。ファンを作ること、オンリーワンであること、ブランディングも秀でているのも特徴。だから記憶に残り、想起される企業になっているのです。

経営とは何か、常に自分に問い続けている日々です。色々な視点を参考にして、またヒントを見つけたいと思います。

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植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、GR、キャリアコンサルタント
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