「出店計画なんか、これまで一度も立てたことないと思います」ブラック管理部が崩壊するまで1
皆様こんにちは。amamiyaです。
記事にお付き合いいただきありがとうございます!
(記事公開の順番に失敗して、消したり公開したりですみません)
(はよnoteに慣れますね…)
スキ!をいただく通知を見るたび、回想のダメージが減っています!
皆さん、愚かな選択を敢えて思い出す私に、引き続き勇気をくださいませ…どうぞよろしくお願いいたします。
本日からはいよいよ、ブラック企業への入社初日編でございます。
今回からタイトル一新します!
まずは連絡事項です。
これからいよいよ、本編ということで!
今回からテーマ設定がてら、聞いて耳を疑ったセリフをタイトルにチョイス
していこうと思います!
いやもうね、ここからは全編通して、こんなセリフが出てくる会社には就職すなよ!万が一してたらすぐ逃げろよ!がテーマでしかないですからね…。
対岸の火事で居られる皆様におかれましては、今後もブラック企業がいかにしてブラック企業と呼ばれるに至るのか、を引き続きご堪能ください。
早速、タイトル部分に どういうこと?と思ってくださった方、
安心してください。
私も心の底からそう思いましたし、今でも思っています。
お付き合いいただける方は、スクロールをお願いいたします。
前回までのあらすじ
(前記事読むのが面倒な人向け↓)
あんまりにも、簡単に内定出ちゃったから、逆に不安になってしまった私。でも色々心配なことを家族に相談してみたら、沢山励まされちゃった☆
そうよね、あんな地元有名企業が、変な会社な訳ないよね!みんなありがと!とにかく、管理部長の為に頑張ることを考えなくっちゃ!
その残業地獄からあなたを救うため、私は入社を早めます…………!!!
というところまで、書きました。
客観的に書いていくと、やっぱり当時の私、アホの子だと思いました。
出勤初日編
初日、8:45頃に本社事務所へ来てくださいという指示があり、
私は新しい仕事に胸を高鳴らせつつ、希望を抱いて出社しました。
1.まずは、早め出社の皆様とご挨拶
事務所に入ってすぐ目に入ったのは、管理部長。
その横にいらっしゃったのが、管理部長や私より明らかに年上の…男性!!
えっ、MD(マネージングディレクター)以外の年上男性が、この事務所に居たの!?
「あっ、初めまして~! 僕は人事部長をやってます、佐藤と言います!」
驚愕しつつ、少し期待しながら挨拶しますと、なんと肩書も!!
少し話した感じPCやDX化について、そこそこお詳しい感じもします…!
当時の私は、この安定感抜群な佐藤さんの登場に、転職を決めてからここ最近で一番の安堵を抱き、胸をなでおろしたものです。
『ああ~良かった~~!!だってここ、あの有名企業の本社だしな!?
そりゃー肩書持つのが彼女(管理部長)たった一人だけなら、この事務所回らないよね!お店も10店舗くらいあるもんね!当然だよね!!』
と、心で小躍りしながら、「是非今後ともよろしくお願いします」と返したわたくし。
しかし、そうは問屋が卸さないのが、元弊社が私からブラック企業と繰り返し言われるゆえんなのでございます。
2.さわやかご挨拶からの、絶望
「いやーでもごめんね、僕新しく買収が決まってる福祉系施設の管理職になるって既に決まってて、実質ひと月くらいしか居ないんだよね! でも大丈夫だよー! 僕がやってる仕事は全部彼女に引き継ぐからね!」
この言葉を聞いた私は、多分分かりやすく一時停止していたと思います。
まさか、リアルで即オチ2コマを体験するとは思ってませんでしたね、、、
「えっと、、、ひと月で、人事部長の業務内容を、管理部長に引き継げるんですか?結構大変そうな気がするんですけど、、、」
引き攣りそうな顔を堪えつつ、私は人事部長に尋ねました。
私が管理部長について知っている情報と言えば、
①人事担当はすでに請け負っていそうだが、既に物凄く残業してそうなこと
②色々勉強しつつ、基幹システムのプロジェクトリーダーをやっていること
であり、現時点でもうキャパオーバーの気配を感じます。
更にこの会社規模ですし、引き継ぐ仕事量に不穏さを覚えないはずもなく。
「あー、、、まぁ、出来る範囲でマニュアルは残していくから!」
そして人事部長は、何だか曖昧に笑っていらっしゃる……?????
その微妙な間も、一体どんな意味が含まれてましたか!?
知り合ってまだ五分の私は気軽に尋ねることも出来ず、始業の時間と共に、自分が座る新しいデスクへ案内されたのでした。
3.改めて、管理部の皆さんと自己紹介タイム
ひとまずはご挨拶ということで、お一人ずつ自己紹介していただきました。
POPやデザイン担当の正社員の子が二人、
ECサイトとアプリ関係の雑務がメインの派遣さんが二人、
総務担当のパートさんが一人、
そして人事部長と、管理部長の7人で構成されていました。
いや、これちょっと少数精鋭が過ぎるのでは?
そんでもって、構成メンバーがすごく、いや、かなり、若いような????
皆さんの自己紹介を聞きながら、私は次から次へと疑問が浮かんでいました。どう考えても若いのですよね、アラフォーの私自身を含めても、平均年齢が30歳くらいになりそうです。
あともう一つ、経理担当はどうした??? おん????????
入社前の話だと、今月末が決算で、来期からホールディングス化がスタートすると聞いてるけども、経理の担当者さんはどこですか????
ところが、沸いてきた切実な疑問を尋ねたり、皆さんと交流を深める暇は、当時の私には用意されていませんでした。
4.そのあとは即、顔見せを兼ねた店舗挨拶周りへ出発
「では、amamiyaさんと私は、これから全店舗に挨拶周りしてきます!」
その後の私と言えば、管理部長に即会議室へ連行され、簡単な会社説明を受けたあと、慌ただしく本社を飛び出すことになりました。
って、全店舗って何ですか?? えっ???
ずんずん突き進む彼女の背中へ、きちんと敬語に直して疑問を問いかけると、振り返った彼女は笑顔で「そうなんですよ! 今日じゃないと、私の体が空かないもので!」と答えました。
………いや、上司の君が決めたんなら従うけれども。
私はタクシーを止める彼女の後姿を眺めつつ、腕時計に目を落としました。
時刻は午前10時過ぎ…終業までにタクシーと電車を駆使しまくるとして、
滞在時間、5分も無いのでは?
「………えっと。ところで、最近店舗数を急拡大しましたよね? 場所も結構離れてますし、どんな戦略があったんですか?」
私は嫌な想像を振り切るように、隣でタクシーに揺られる上司へ、以前から気になっていた疑問を話題として降りました。
彼女は、少し考えたあと、微妙な表情をしてこう言います。
「戦略は……、なかったと思います。うん、ないですね!」
「へ…………、えっ、えっ!? ないんですか!?」
「はい、ないと思います。一応、店長職のポストを用意するためって言ってますけど。今は店長自体足りてないですし……テナント側から誘われた、って理由だけですね多分」
どこまでも、あっけらかんと言う彼女。一方私は、戦慄を覚えながらオウム返しのような相槌を打つしか、出来ることはなく…
「今までも、前日まで『いや、流石にあそこはないわー』って言ってても、次の日には『昨日言ってたとこ、やっぱ行くからこれから手続き準備せえよ!』って言われて来ましたから」
呆然とする私の前で、遠い目をする管理部長は言いました。
「出店計画なんか、これまで一度も立てたことないと思います」
次回更新へ続く。
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