「紙の文書ばっかりで全然片付かないから、請求書とかもすぐ紛失しちゃうんですよね」ブラック管理部が崩壊するまで5
皆様こんにちは。amamiyaです。
いつも記事にお付き合いいただきありがとうございます!
さて本日は、
ブラック企業での勤務2日目(初仕事)編その④、です。
前回の記事で、書類編終わりたかったんですが、何故か続いてますね??
出社2日目時点で、5記事も書きたくなかったですね、、、
こんなジャンプ漫画の戦闘シーンや試合が何話も続くみたいな感じだと、やっぱり100記事じゃ収まらないんじゃ? と今から心配な私です。
気を取り直して、今日こそ出社2日目、終わらせます!
前回までのあらすじ
(前記事読むのが面倒な人向け↓)
出社2日目の午後にしてようやく、事務仕事を教えてもらえることになったamamiya。
だが彼女を待ち受けていたのは、このあと来社する顧問税理士が、全て持ち帰るというえげつない量の書類タワーと、それらの書類の綴り順が、恐ろしく厳密に書かれた謎の一覧表であった。
何故、どうして、なんのために? 混乱するamamiyaに、来社までの制限時間を告げる管理部長から差し出されたのは、古い二穴パンチ。
攻撃力最弱のそれで、彼女はどこまで戦えるのかーーー!?
というところまで、書きました。
私はこの、初めて取り組んだ「管理部らしいお仕事」を、後世に残さないことを誓います。
1.一度で3枚程度しか穿孔能力がない2穴パンチ、てめぇもだ
当時の私は開始早々で、そんなことを脳内で高らかに宣誓しておりました。
もうね、本当にね。無理なんですよ。
ひと昔前の100均品質の二穴パンチで、500枚は軽く超える書類たちに綴り穴を空けていかなければならない絶望感、きっと体験したことのある人しか分からない苦しみがあると思います。
関ヶ原なら、鉄砲に向かって槍で突進する足軽くらい無謀だと思います!異論は認めます!!
更に、ガションとプレスをかけるたび、〇形のくずゴミがプレス穴と、ゴミ捨てカバーの隙間からひらひら零れ落ちて、まるで桜吹雪のようで、、、
わぁ、いつの間にか足元にも舞い散ってて、すごくきれいだなぁ、、、、、、、
「管理部長、ちょっといいですか?」
などと、カーペットにへばりつくゴミ相手に思うはずもなく。
私は手だけガショガショと動かしつつ、隣で別の作業をしていた上司へブチ切れモードで話しかけました。
「この作業終わったら、事務用品通販で数十枚一気に穴あけ出来る2穴パンチ購入してもいいですか? 効率が悪いにも程があるのですが??」
当時はまだ新入社員の身ではありましたが、ここは絶対に譲れません。
私は敢えて、少しばかり圧を加えた声色で尋ねました。
ところが管理部長、きょとん顔ののち、まじまじと私の持つ二穴パンチを眺めながら放った言葉は、「でもそれ、まだ使えてますよね?」でして。
いやあのね、、、、、、
こういうの使ってるから、いつも残業になってんのと違うんか!!!?
2.垣間見えた残業の芽も、全て丁寧に摘んでいきましょうねぇ
……と、叫びたいのを堪え、私は更に圧を強めて早口で捲し立てました。
「まだ使えますけど、管理部長いつもすごくお忙しいですよね? 掃除する時間さえ惜しいのではありませんか? 少しでも時短を考えましょ?? 帰る時間すごく遅いって、他の社員さんに心配されてますもんね???」
「わ、分かりました、amamiyaさんが言うなら買いましょうか!」
交渉成功。
幸いにこの圧は通じたようで、二穴パンチの購入の確約をゲットしました。
他にも更新した方がよさそうな文房具はそこらにありそうでしたが、当時の私はまだまだ新入社員の身です。(二回目)
細々した他のものは別のタイミングで交渉するとして、、、
「ところで、このファイルは全部手書きですが、〇プラはないんですか? あった方が楽できるんじゃないかなと思うんですが、、、」
わたくしが次に狙ったのは、キング〇ム社のテプ〇の購入でございます。
今後の管理部生活、これも絶対に外すことが出来ない必須装備品です……!
果たして、どうだ…………!!?!?
「ああ、〇プラですか? ありますよ!」
「えっ」
3.しかし、無くしたくとも無くならない仕事の類があるらしい…?
「あ、あるんですか……?」
表裏の表紙と背表紙に、手書きの油性マジックがびっしり書かれたファイルを片手に、私は恐る恐る尋ねました。
いやだって、テ〇ラがあるなら、私の持つこれは一体なんなのさ、と。
「はい、あります。ただこのファイルは、いつも別の人が作るので、毎月いつの間にか全部手書きしてるんですよねー・・・」
手元で作業しながらもそう零す管理部長は、これまでと違って何処か遠い目をしていました。
なるほど、、、、
この手書きは、管理部長の仕業じゃないと。
私はその時、すぐに察しました。つまり今日は出勤してない誰かが、毎月その作業を受け持っているようですね。
そして管理部長的にも、このファイルに油性マジックでみっちり文字を手書きする作業、決して良きものとはお考えでない様子。
しかし、管理部の長たる彼女が「ファイルの手書きは止めたいなぁ」と考えていて、未だその仕事手順を、変えられないのは何故なのか――
と、予想しかけて、当時の私は一旦そこで、考えることを止めたのでした。
なんかこれ、背後に嫌な力関係を感じるなと思ったのです。
4.大前提として、管理部長の管理能力自体に問題ありそうです
「うん?」
てな感じに、頭の中で色んなことを考えつつ、一覧表通りに書類を重ねていた当時の私ではございますが。
次に手に取った書類に違和感を覚えて、首を傾げました。
「すみません、今ってこれ、先月の××月の資料を綴ってますよね?」
私の質問に、彼女は「そうですよ」と答えます。
なるほど。
それじゃあ何故、私の手元には、今月である〇〇月の口座振替通知があるんだ??? ていうか現在進行形で、私が触る書類の山から、来月以降の期日指定がある紙類が次々出てきてますが何故ですか???
「あの、翌月の、△△月に支払い予定の請求書も見つけましたが、、、、」
震えながら訪ねると、管理部長、まぁビックリ!みたいな顔をしました。
「それ探してたんですよー! ありがとうございます! 良かったー、気づかずに綴じちゃったら、来月辺りに取引先に問い合せてましたね!!」
探し……て、た………だと………?
その時の私、「そうなんですか~、あ、これも次月分ですね~」と張り付けた笑顔で次々選別しつつ、背中で冷や汗を流していました。
これ、アカンやつかもしれない。
「あの管理部長、もしかして書類整理とか苦手な方ですか? 良かったら私、ファイリングのルールを教えて頂いたら今度からやりますよ~」
私は念のためと、もう一歩踏み込んだ質問を投げかけていました。
すると、選別書類を私から始終ご機嫌で受け取っていた彼女、ぱぁっと目を輝かすではありあませんか、、、
「そうなんですよーー!! ただでさえ忙しいのに!! 紙の文書ばっかりで全然片付かないから、請求書とかもすぐ紛失しちゃうんですよね!」
ハイ確定。
これ、アカンやつです。
今回のタイトルの台詞、ここで出てきちゃったのでした。
いや、あのね、良いですか管理部長、、、、、
請求書とかはね、普通はすぐ紛失しちゃダメなんですよぉ……
「あと綴るルールは、多分特になかったと思うんですよね~。私、これ系作業を引き継いでまだ二か月なので、よく分かんないままなんですよ!」
更に、さらっと重要かつ重大な情報を暴露する管理部長。
これ系作業を引き継いで、二か月? よく分かんない、ってなんですか??
「今度からamamiyaさんがメインで作業するでしょうし、良かったら今全部ルール決めちゃってください! 二穴パンチも新しいの買いますしね!! 私それに従うので、好きなように整理してもらって良いですよ!!」
更に、こんな規模の会社で、書類を綴るルールを新入社員に丸投げした?
どういうこと?? どういうことなの????? 何が起きてんの???
これを聞いていた時のわたくし、全体的にちょっと管理部長が何を言っているのか、いまいち分かりませんでした。
分からないままパパッと私なりのルールを設定し(指示を仰いだとて埒が明かなかった)、何とか顧問税理士さんへお渡しできる資料を作り上げたことは覚えています。
まぁそうですね、作業自体に時間制限もありましたし、そのあとは文房具の発注もあったので、気持ちが急いていたんだと思いますね。
だから現実逃避じゃないです。多分。
それでは、今回はこの辺りで。
次回、無事に税理士さんへ資料を渡した振り返りから、
ブラック企業勤務三日目、お送りいたします。
いつもスキやフォローでの応援、ありがとうございます!