「この一覧表を参考に、資料全部をあと3時間ほどで並べ替えてファイルに綴ってください」ブラック管理部が崩壊するまで4
皆様こんにちは。amamiyaです。
いつも記事にお付き合いいただきありがとうございます!
前回の記事は、地味に書くのに苦労しました。。。
サクッと行きたいんですけどねぇ。
さて本日は、
ブラック企業での勤務2日目(初仕事)編その③、でございます。
何故2日目時点で4記事も書いているんでしょうかね、怖いですね…
前回までのあらすじ
(前記事読むのが面倒な人向け↓)
無茶ぶりとは言えお仕事だから、社宅案内も頑張らなくっちゃ!
でも、現実を目の当たりにすると、私だって流石に色々凹んじゃう……
管理部長も何気なく酷い事言ってるし、悲しくなっちゃった。
やっぱこの会社、どこか普通じゃない気がするけど―――――――!?
というところまで、書きました。
いよいよ管理部らしいお仕事、始まります。
外国人技能実習生の社宅案内のあと、昼食の休憩を挟みまして、私は管理部長の指示で、自分のデスクの席についていました。
そうです。皆様大変お待たせいたしました。
やっと入社当時説明された仕事内容を、教えてもらう時が来たのです!
当時の私も、やっとこれから実務か、と安堵したものでございます。。。
1.気合い十分、心の中で腕まくりする心境の私
「それで、私は何から始めたらよろしいでしょうか?」
指導のため、管理部長が隣の席に来るなり、私は尋ねました。
待ちに待った本領発揮、前のめりにもなるってもんです。
「ありがとうございます。ではまず、簡単なことからで申し訳ないんですけど、資料の整理からお願いしてもいいですか?」
資料の整理。バックオフィス業務では、基本中の基本の仕事です。
なるほど、新人は資料の内容をふわっと把握するところから始めよ、ということですね。
「ちょっと待っててくださいね!」
一人納得する私を置いて、管理部長は一旦ご自分の席に戻りました。
そして、机のあちこちからかき集めた、クリアファイルにパンパンに詰まっている書類を両腕いっぱいに抱えて戻って来て―――
バン!! と、私の机の上に、積みました。
「……えっと。これを、綴るんですか?」
パンパンに詰まったクリアファイル(文具業界では、今ではクリアフホルダーと言うそうですね)の塔を眺め、思わず引き気味に零す私。
コピー用紙でカウントして、500枚以上は軽く超えそうな気配です。
「はい! どうしても綴る時間がなかったもので、いっぱい溜めててすみません。因みに、この資料は17時半頃に顧問税理士さんが受け取りにくるので、急がないといけないんです」
「……………え?」
2.しかし、指示内容は理解出来ても、意味はまるで分からない
管理部長が言った言葉の意味が、私には瞬時に理解できませんでした。
税理士さんが、取りに来る……? この、前月締め請求書やらの山を??
何故?????????
経理経験のある人がこれを聞いたら、全員が全員困惑すると思います。
当時の私も、かの有名な宇宙猫顔をしていたことでしょう。
いやだって、、、
この膨大な量の資料を持って帰って、忙しい税理士さんが何すんのよ?
「……すみません、本当に税理士さんがこれを全部、持って帰られると?」
「そうですよ! 毎月、今日くらいの日に取りに来てもらってます! じゃないと月次決算間に合わないんで!!」
念のためと確認を込めて尋ねてみるも、管理部長からは(私にとっては、ですが)ますます意味不明な回答が返ってきました。
3.もはや顧問税理士さんとの業務契約内容から教えてくれ
何か取りに行く管理部長をしり目に、私は手元の書類をパラパラ捲ります。
改めて、それらの内訳ですが、
ネット銀行の画面を出力した振込明細(すごく雑)
支払い済み請求書の束(とても分厚い)
口座振替済みの通知はがき等の書類束(雑多過ぎる)
xcelを出力した各店舗の売り上げ集計の書類
その他、レジ決済手段別や業者別の、入金明細など
でした。
どう見たって、社内の経理担当が見る資料、全種類って感じです。
これまでの私の経験でいえば「顧問税理士さんがわざわざ目を通すことは滅多にない書類」という認識でしたが、この会社はそうではないと???
経理関係の仕事がピンと来ない方向けに、これまで私が関わって来た顧問税理士さんのお仕事を下記でご紹介いたします。
共有している会計ソフトの仕訳データを確認し、仕訳の間違いを修正
疑問点があれば、経理担当に支払いの内訳を尋ねて、状況を把握
専門的な知識が必要な取引であれば、請求書や明細のPDFを求め、その情報に基づいて、正しい仕訳を切って登録していく
経理担当者から質問があれば、税務や財務関係の知識もサポートする
定期的に、会社上層部や代表に向けて、会計面から見た会社の状況を説明。必要あれば、アドバイスをする
こんなところだったかと思います。
この内容でも、相談の頻度や取引のボリュームが多ければ、毎月顧問税理士さんへ、結構な報酬をお支払いしなければならなかったはずですが。。。
この会社は、顧問税理士さんに毎月どれくらいの金額をお支払いしているんだろうか…………???
4.極めつけに、更に管理部長からトンデモ指示が飛んでくる
私は次から次へと湧いてくる疑問を抱えつつも、管理部長から渡されたファイルのタイトル別に、書類の振り分けを行っていました。
ていうか、7冊もあるのにタイトル全部油性ペンで手書きしてあるぞ……
両面と背表紙にまでぎっしり手書き文字が詰まってやがる…………
「あっ、amamiyaさん! 一つ言い忘れてました!」
ねぇこれ手書きで書く意味あんの!? テプ〇は!?!? 買えよ!!!
などと心の中で激しく突っ込んでいるところに、管理部長が一枚の紙を持って戻ってきました。
「これ、書類をファイルに綴っていく順番が書かれた一覧表なんですよ」
「へ………、綴る順番? 一覧表……??」
ひとまず受け取った紙を眺めると、内容よりとにかく印刷が荒く、見にくいというのが先に来ました。コピーで長い期間、使いまわされているからか?
それでも頑張って読み解いてみると、ファイルの色と番号、資料のタイトルと、本当に書類を重ねる順番らしき何かが書いてある…………!?
例を挙げると、こうです。
青のファイル:水道光熱費に関連するもの、口座振替の特に銀行に関するものを一番上にすること。次に、口座振替のはがき類をまとめる。そして、〇〇銀行の振込明細(出力したもの)を挟み、NTTなどの通信関係もまとめましょう。
黄色のファイル:売上関係の書類を、店舗の順番で挟みます。レジ売り上げ資料、決済別の売り上げ集計表、………
正気か?
と、思いました。本気で。マジでいい加減にしろと。
これまでも理不尽なことは多く経験してきましたが、今回の指示はそれを軽々超えてきやがりました。
「あの、、、これ、ここまできちんと並べ替えて綴って、先生に渡すって、なんの意味があるんですか?」
虚無から出た声に、管理部長は「これでずっとやって来てるんで、そう言われても私には分からないですね」とあっさり言いました。
「あっ、これ探すだけでずいぶん時間取りましたね……じゃあamamiyaさん、あとお願いできますか?」
そして管理部長は、2穴パンチを私に手渡しながら、ついにタイトルの台詞を吐いたのです。
「この一覧表を参考に、資料全部をあと3時間ほどで並べ替えてファイルに綴ってください」
実はその2穴パンチは、コピー用紙3枚が限界の100均品質だったりしたんですが、その話は次回にでもしましょうね………ハハハ………
(思い出し虚無)
今回も、記事にお付き合いいただきありがとうございました!
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