【Twitterまとめ…ではない】2021年5月 アルバム感想集
5月はTwitterにアルバムの感想を上げるのを結構サボってしまったので6枚しかありません。失敬。(反省してます!)
Royal Blood「Typhoons」(2021)
UKのロックデュオ、Royal Bloodの3rdアルバム。聴くのは1st以来。1stの頃は軸が通った骨太ロックだったのだが、今作はよりリズミカルにダイナミックに進化している印象。従来のヘヴィネスもありながらダンスミュージックとしても聞ける新機軸のロックな一枚。
Bodom After Midnight
「Paint the Sky with Blood」(2021)
往年のチルボドの復活を謳うアレキシ・ライホの新プロジェクトの初EPにしてアレキシの遺作。新旧のチルボドの音楽性を折衷させたと言ってもよく、タイトルトラックは1st~2nd寄りの若さ故の突進力と粗さが表現され、2曲目は名盤「Hate Crew Deathroll」に入っていてもおかしくない。3曲目はDissectionのカバー。この選曲から、アレキシは本気でこのプロジェクトを動かそうとしていたんだなという気概を感じた。これが遺作になるとは志半ばだったろうに……R.I.P
THEティバ「THE PLANET TIVA part.2」(2021)
カナダ出身(という設定の)2ピースロックユニットによる2.5thEP。アンニュイでとりとめもない粗さと瑞々しさが迸る下北沢の香りが漂ってくるガレージサウンドで、心の奥底に静かな衝動が響いてきていつの間にかリピートする手が止まらなくなっている。
石野卓球「BERLIN TRAX」(1998)
電気グルーヴのトラックメーカーによる2ndソロアルバム。その名の通りベルリンで収録された曲が並んでいる。無機質且つ有機的なノイズの波形が細かいリズム変化を軸にしてテクニカルな音像を結ぶ曲展開が全く飽きない。正直電気グルーヴより石野ソロのほうが好き。
Parannoul
「To See the Next Part of the Dream」(2021)
韓国の宅録シューゲイザープロジェクトによる2ndアルバム。世界中で絶賛されてるので聞いてみたんだけど、モラトリアムの幻想に取り憑かれた人間にとってかなり殺傷力の高いエモ・シューゲイズをやっていて一気に青春時代に引き戻された。
秋山黄色「FIZZY POP SYNDROME」(2021)
宅録シンガーソングライターの2ndアルバム。様々なジャンルを横断しながら新時代のポップスとしての信念を感じる一枚。耳馴染みのいいメロディはもちろん、その裏で鳴る楽器のリズミカルな演奏はさながらおもちゃ箱のよう。