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インナーマッスルを使え

こんにちは。今日はダンスにおいてインナーマッスルを使うと具体的にどんなメリットがあるのかをご紹介したいと思います。今回はあくまでも、ストリートダンスにおいてどんなメリットがあるのかを中心にお伝えしようと思うのですが、他の競技をやられてる方も応用できることもあると思うので、最後まで見ていってください。

早速、本題に入るとダンスにおいてインナーマッスルを使うメリットは大きく分けて3つあります。「疲労度」「脱力感」「表現の幅」の3つです、それでは、1つ1つ見ていこうと思います。

①疲労度が減る・負荷を分散できる

例えば、ダウンをする時。多くの人は、ダウンをする時に腰を丸めるので骨盤が後傾します。そうすると、ダウンの時に下半身にかかる負荷は全て腿前に乗っかっていきます。多分、あなたも経験あると思いますが、ダウンを5分もすれば太もも(特に前側)がパンパンになり、次の日には筋肉痛になってしまうでしょう。

ですが、インナーマッスル(今回の場合は腿裏の筋肉と下半身の内側についている筋肉)を使えば、この腿前にかかっている負担を減らすことができます。今まで腿前に100の負荷がかかっていたとすれば、それが腿前40・腿裏40・下半身内側20といった具合に負荷を分散することができます。なので、いくら踊っても疲労が溜まりにくい体、筋肉が常に貼らないでいい状態にある体、筋肉のバランスがいい体を作ることがきます。

②脱力感を持てる

昨日の投稿でもお話ししたように、インナーマッスルを使うと脱力しているように見えます。その理由は2つあって、1つ目は①でも書いたように負荷が分散されているので、特定の箇所だけ力むということがなく、全体的に軽い力みで動かすことができるからです。そして、2つ目はインナーマッスルは見えないからです。特に2つ目に関しては結構重要で、この見えない筋肉をどれだけ使えるかというのが脱力感をもたらす最大の要因といっても過言ではないと僕は思っています。

例えば、お客さんに見えている筋肉(腿前や肩の筋肉)100%の踊りとお客さんに見えている筋肉50%、インナーマッスル50%の筋肉では明らかに力みの見え方が違って見えます。単純な話ですが、踊る側が同じ100の力を出していてもお客さん側にはその力みが50に見えることになります。

僕は、サークル時代によく「上手い人は背中で踊る」という言葉を聞かされていたのですが、今思うとこれは「インナーマッスルや見えない筋肉を中心に使っていけ」ということだったんだなーと最近気がつきました。その他にも「体幹で踊れ」とか「コアから末端に繋げていく感じ」という言葉を言われてきたのですが、これも全て同じ「インナーマッスルや見えない筋肉を意識的に使っていけ」ということだったんだと思います。

③表現の幅が広がる

「同じ動きをしているのになんで違う風に見えるんだろう」

あなたはこんなことを感じたことははないですか?僕はYoutubeやイベントなどで、上手なダンサーを見て、自分で実際に鏡の前で同じ動きを試してみたときに、よくこのことを思っていました。勿論、骨格の作りや身長、体重、シルエットも違うので同じ動きをして全く同じ感じにはなりませんが、一番差が出るのが筋肉の使い方だと思います。

ストリートダンスをやっていた方ならわかると思うのですが、自分と上手いダンサーはシルエットが違うというよりも「エグさ」「深さ」が違うなと感じることが多いのではないでしょうか。シルエットを真似ても、同じにならないなという感じが少なからずしていると思います。

普通の人が使う筋肉(一番外に付いているアウターマッスルなどのわかりやすい筋肉)だけを使うのとその他の筋肉を使うのでは表現の幅が違ってきます。違う筋肉を使うことによって普通ではないニュアンスを出せるようになります。これが、上手なダンサーから感じる「エグさ」の大きな要因かなと個人的には思っています。エグいダンサーはほぼ間違いなく、エグい筋肉の使い方をしているゆえのエグいダンスなんです。

また、使う筋肉の比率を調整することによって同じ動きでも違ったニュアンスを出せるようになります。同じダウンで腿前を主に使ったダウンと腿裏・内側を使ったダウンは見え方が違いますし、その比率を調整することによってその間のグラデーションの部分を表現できます。これが、多分「深さ」につながってくるんだと思います。インナーマッスルを使うことで、「エグさ」「深さ」などの表現の幅がだいぶ変わってくると思います。

インナーマッスルのデメリット

こんなに有用なインナーマッスルはなんであまり知られていないのか?その原因こそが、インナーマッスルの最大にして唯一のデメリットだと思います。それが、「わかりにくさ」です。

インナーマッスルは体の奥側にあるので、視覚的に捉えることが難しいです。そして、アウターに比べて動かしていることを感じるセンサーが発達していないので、自分でうまく使えているかが最初はわかりません。なので、「普段使わない→どんどんセンサーが弱まっていく→アウターに依存する→インナーを使わなくなる→どんどんセンサーが弱まっていく...」という負の連鎖に陥ってしまいます。

しかも、多く人はインナーマッスルを使えている経験がないので、自分だけではインナーが支えているかどうかの判断をすることが極めて難しいです。専門家の方などに直接教わりに行かないとその感覚を掴むのは難しいでしょう。

インナーマッスルはどうやって鍛えたらいいのか?

じゃあ、「インナーマッスルはどうやって鍛えたらいいのか?」という声が聞こえてきそうですが、僕もまだまだ勉強中なのでここでお教えすることができません。また自分の中でメソッドができてきたらブログの方で公開しようと思います。

ですが、最近は無料の動画などでもインナーマッスルである大腰筋の鍛え方や腿裏の筋肉であるハムストリングスの鍛え方や役割の解説をしてくれている動画もあるのでそちらで研究をしてみるのがいいと思います。特に、YuRuMu整骨院さんのYoutubeはすごく参考になります。

筋トレブームによって、あまり表に出てこないインナーマッスルですが、インナーマッスルは体幹とアウターマッスルをうまく連動させる役割を果たしているので、どんなアウターよりも大事な筋肉であるといっても過言ではないでしょう。

ぜひ、あなたもインナーマッスルについて勉強・トレーニングしてみてはいかがでしょうか?最後までご覧いただきありがとうございました。

1997年の日本生まれ。