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【X-T4】初心に立ち返ってFUJIFILMの魅力を語る #017

わたしにとって初めてのカメラはOMD EM-10。旧オリンパスのミラーレス一眼でした。しかしこいつは十分使いこなしたとは言えないまま、中途半端な状態で手放してしまいました。

わたしがカメラにどハマりするきっかけになったのはFUJIFILMのX-T4。妻と結婚してから一緒に買った、ふたりのカメラです。購入時にはすでにX-T5も出ていたのですが、当時のわたしたちにとっては20万円のX-T4でも高すぎる買い物でした。大した比較もしないまま、30万円近いX-T5は検討にも乗らずX-T4を買いました。

結果的にこの選択は大正解! 今や4台に増えてしまったデジタルカメラの中でも、メイン機として十分に活躍してくれるカメラだと感じています。今日はそんなX-T4のことをたっぷり書きたいと思います。

必要十分な機能性

そもそもXマウントの中でもX-Tシリーズは、『X-T』の後に続く数字が、一桁・二桁・三桁の3パターンがあります。桁数が小さい方が高機能になっており、X-T4などはミドルクラスとして使用可能ですが、X-T200などの三桁機はFUJIFILMの中でもエントリー機に位置しています。

しかし、このX-T一桁シリーズのさらに上位機として位置するのが、X-Hシリーズ。このX-HがXマウントの中では一番の高性能機。例えば現行機種のX-H2には、連写性能やAF速度、撮影に関わる全ての機能においてプロユースでも対応できるレベルが搭載されています。

では、わたしが持っているX-T4はどうかというと、これがアマチュアで使う分には本当に必要十分だと感じています。

確かに、AF性能はもっさりしていると感じるシーンも多々あります。しかしシングルやコンティニュアスの切り替えもできますし、瞳追従もあります。ピント範囲も細かく設定できるため、スナップや日常シーンで使うには十分正確にピントしてくれます。

また、連写だってそれなりにするし、画素数だって2000万画素台と、これもスナップには最適な数字です。確かに最新機種のX-T5やX-H2と比較すると劣る面はありますが、それらの機種よりちゃんと安く手に入ります。アマチュアユースでスナップメインということであれば、コスパ抜群なのかなと思います。

必要十分なフィルムシミュレーション、ただしあれがない

FUJIFILMミラーレスの最大の特徴とも言えるフィルムシミュレーション。X-T4にももちろん搭載されており、多彩な色味を楽しめます。

しかし、ノスタルジックネガがない! これは旧機種である以上仕方のないことですが、ノスタルジックネガは現在最も人気のフィルムシミュレーションといっても過言じゃない状況にあります。最新機種にのみ許されるノスタルジックネガの風合い。これがないのは、X-T4の最大の痛みだと思います。

ダイヤル操作の楽しさ、かっこよさ

X-T4にはAモードとかPモードといった設定がありません。シャッター速度とISOと露出補正のアナログダイヤルが両肩に載っていて、絞りはレンズの絞りリングで調整する。言ってしまえば、常に他のカメラのMモードになっているようなものです。

しかし、シャッター速度とISOにはそれぞれオートも搭載されているので、難しい時はオートにしておけばOK! フジのミラーレスは難しいというイメージがありますが、他のカメラとの違いは絞りをオートにできないくらいです。

わたしにとってはむしろ、AとかPとかモード変更がない方がシンプルでわかりやすい。そして、アナログダイヤルをカリカリ回す心地よさがたまらない。ダイヤル操作を楽しめるかどうかは、FUJIFILMミラーレスを触る楽しさを大きく変える要素になってくると思います。

このアナログ感が最高!!

そして見た目においても、このダイヤルはとても重要な役割を持ちます。もちろん好みの範疇になりますが、このガジェット感! わたしはX-T4の見た目が大好きです。

手ぶれ補正は今ひとつ

X-Tシリーズではおそらく初だったのかな、6.5段分の手ぶれ補正がついています。

これはスナップを撮る上では非常に頼りがいのある機能です。歩きながら何気なく撮った一枚がぶれているということは、日中であればほとんどありません。標準レンズならシャッター速度も1/20秒程度まで稼げます。

ただそうはいっても、やはり現代の上位機と比べると少し見劣りしてしまうところもありますし、動画を歩きながら撮るとほとんど使い物にならないなあといった感想です。

全てのシーンでなんでもこなせるカメラでないことは注意が必要ですね。

まとめ

多彩な表現ができつつも、「フィルムライク」という根本では共通した写真が撮れる富士フイルムのカメラは、やはり唯一の魅力を持っていると思います。その中でもX-T4というのは、必要十分な機能性を持ちながら、最新機種やその他のXシリーズと比較しても買いやすいモデルになっているので、非常におすすめの一台です!

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