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【Z6III】Nikon Imaging Cloudはユーザーが増えれば便利になりそう #011
Nikon Z6IIIを購入してはや3日が経ちました。概ねの設定は完了し、今週末に控えた花火大会に持って行こうと試行錯誤している中、やはり準備しておきたいのは色味の設定です。
Nikonの場合はピクチャーコントロールと呼ばれる色味のカスタム設定。他のメーカーのカメラと同じく、自分好みにカスタマイズして使うことが可能です。
そして今回Z6IIIから新しく追加されたソフトがNikon Imaging Cloudというもの。スマホからこのNikon Imaging Cloudにアクセスすることで、公開されているピクチャーコントロールのレシピをカメラにダウンロードすることが可能です。
さらにそれだけではなく、写真を自動でクラウドにアップロードしたり、ファームウェアアップデートを自動で行ったりと、IoTをシームレスに達成できる仕組みになります。
このクラウドサービス、まだ対応機種がZ6IIIのみということもあってか、調べてもなかなか情報が入ってきません。そこで、わたしが使ってみた感想をいくつかお伝えしたいと思います。
Z6IIIは部分積層CMOSセンサーというハード面での世界初もありますが、Nikon Imaging Cloudに対応した唯一の機種であるという、ソフト面での世界初もあります。そういった意味合いで購入検討の素材にされている方などに、少しでも参考になれば幸いです。
そもそもアプリはない、webサイトへの接続が必要
まず大前提として、Nikon Imaging Cloudというスマホアプリはありません。webサイトオンリーです。
これはスマホ世代からすると、正直かなり不便な要素のひとつ。スマホとカメラを接続と聞いた時点で、アプリがあるのが当然だと思ってしまう方も、今や多いと思います。
webサイトを開いてログインする必要があるということ、まずはここで迷わないようにしてください。
機能は大きく3つのみ
このNikon Imaging Cloudでできることは大きく3つです。
公開されているピクチャーコントロールをカメラに追加する
外部クラウドサービスに自動で写真をアップロードする
ファームウェアアップデートを自動で行う
中でも主にこの記事では、1番の項目について言及したいと思います(わたしにとって一番魅力的な機能のため)。
スマホ操作でカメラにレシピを追加できる
Nikon Imaging Cloudの最大の魅力がこのピクチャーコントロール追加だと思います。スマホで作例を見ながら、気に入ったピクチャーコントロールを自分のカメラに追加できるというのは、新しい体験で非常にワクワクしました。
これまではネットでレシピを探したら、カメラ側で操作して設定項目をひとつずつ登録する必要があったと思います。そういった煩わしさから解放され、スマホの操作をいくつかすれば勝手にカメラにレシピが入るのはとても快適です。
ピクチャーコントロールの追加方法は公式の解説があるので、こちらをご覧ください。
保存できるピクチャーコントロールはプロのもののみ
早速好みのレシピを探そうと意気込んでサイトを見ていたのですが、2024年7
月時点では十数件のレシピしか出てきません。それも、Nikonさんと関わりのあるプロが作成したピクチャーコントロールのみです。
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これはわたしの勝手な想像ですが、てっきり誰もが自作のピクチャーコントロールを投稿でき、それをみんなで活用したり共有したりして楽しめるものだと思っていました。もともとNikonを使った写真で有名なインスタグラマーさんのものや、これをきっかけにいろんなレシピを量産してくれる職人さんなど、いろんな人がSNSを利用して繋がり合うものを想像していました。
もちろん今後はそういったプラットフォームに発展するのかもしれませんが、現状は公式に関連しているプロの写真家のみが公開できるということで、ちょっと拍子抜けです。
作例が少なく選びづらい
数が少ないのと同時に、ひとつのピクチャーコントロールにつき作例が1枚しか載っていないというのも、使い勝手の悪いポイントだと感じました。
そもそもがプロが撮った写真。rawデータとのとの比較があるわけでもなく、完成された作例を1枚見せられただけでは、正直全ていい写真ですが、自分がどのように扱えるかの想像がつきづらいです。
せめてひとつのピクチャーコントロールにつき、複数枚の作例が見れるのが必須じゃないかと思いました。
クリエイターのコメントがあるのがわかりやすい
上記のように作例が少なくてどのレシピがいいのか選択しづらい課題はありますが、各ピクチャーコントロールにコメントが書いてあるのはいいポイントです。
どんな考えで色を調整しており、どのようなシーンで使うとマッチするかというのが、プロの言葉で書かれているのはわかりやすいと同時に、非常にためになると感じました。
まとめ
ということで、正直現状では使い勝手が悪く、IoTやSNSの良さを存分に発揮できていないというのが、わたし個人の所感です。しかも、数日触っただけの感想です。
現在は最新機種であるZ6IIIのみの対応となっていますが、今後対応機種が増え、ユーザーも増えることで、より良いサービスに成長していくのではないかとも思います。
スマホとの連携で、カメラ側でいちいち細かな設定をせずとも簡単にさまざまなピクチャーコントロールを楽しめるというのは非常に魅力的な機能なので、もう少し数が増えて扱いやすくなってくれた嬉しいです。