【Z6III】なにわ淀川花火大会に行ってきました! 撮影設定など #012
昨日、なにわ淀川花火大会に行ってきました!
まずはなにより、すごい人でした。そして暑さと地面に長時間座っていたことによる筋肉痛で、今日はもうクタクタ……。一日中家にいて、写真の現像や動画編集を楽しんでいます。
今回の花火大会で一番楽しみだったのは、なんといっても最新のNikon Z6IIIで花火撮影をすること。Z6IIIが登場して初のなにわ淀川花火大会なので、どんな設定で撮影してきたかをこの記事ではまとめたいと思います!
機材について
まずわたしが持って行った撮影機材は下記の通り。
Nikon Z6III
NIKKOR 24-120mm F4 S
三脚(3000円くらいのやつ)
以上です。お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
そう、シャッターリモコンがないんです! 花火撮影において必須とも言えるリモコンですが、わたしは持っていませんでした(買っていないだけ)。
しかももうひとつ。三脚が非常に心許ない……。わたしは基本的にスナップやパートナーの写真を撮る専門だったので、この辺りの機材にはお金をかけていなかったのです。
ということで今回は、シャッターリモコンなしの撮影設定をご紹介したいと思います。
カメラの設定
カメラの設定は以下の通りにしました。詳細は後述します。
絞り:F16
シャッター速度:2~4秒
ISO:100
フォーカス:MF
レリーズモード:セルフタイマー2秒・3枚連写
手ぶれ補正:ON
絞り・SS・ISO・MFはセオリー通り
花火を撮る際のセオリーは大まかに次の通り。
絞りはぐっと絞って暗く、被写体深度を深くします。
シャッター速度は2~4秒以上にすることで花火の光の軌道を写すことがきます。
写したい花火自体は十分明るいため、ノイズが乗らないようにISOは100で固定。
フォーカスはAFだとピントが合わずにシャッターが切れないことがあるため、マニュアルで無限遠にしておけば概ね問題なしです。
ここはセオリー通りに設定し、シャッター速度は撮りたい写真に応じて若干調整するようなイメージです。
セルフタイマーを使うことでブレを防ぐ
本来であればシャッターリモコンを使うことで、シャッターを切った際の振動をカメラに伝えないようにしますが、わたしはリモコンなしの撮影です。
その場合、セルフタイマーを使うことにより、シャッターを切った振動でブレるのを防ぐことができます。
シャッターチャンスがわからないのでとにかくシャッターを切る
セルフタイマーを使うことで振動の問題は解決しましたが、このやり方だとシャッターが切られるタイミングをコントロールすることができません。リモコンがあればボタンを離した瞬間にシャッターを切るなどのコントロールができますが、セルフタイマーは大体のカメラで最短でも2秒。今と思った瞬間にシャッターを切ることは不可能です。
ならばどうするのか? とにかく数を打ちましょう!
まず、花火が打ち上がったらとりあえずシャッターボタンを押します。そして、1回のレリーズで3枚連写できるようにしておけば、どれか1枚は綺麗な写真が撮れていると思います。
2秒タイマー時のシャッタータイミングとしては、パンッと弾ける直前くらいでシャッターボタンを切るのが良さそうです。
手ぶれ補正はとりあえずONにしました
わたしにとってもこのような撮影ははじめてだったため、セルフタイマーを使ってもブレが心配でした。
そのため、念の為手ぶれ補正をONにしたまま撮影してみました。
三脚を使う場合手ぶれ補正はOFFにしましょうというカメラ界での一般常識がありますが、これは電池の消耗を抑えるといった、撮影に直接は関係のない理由が背景で、手ぶれ補正があっても邪魔になることはないです。
シャッターリモコンがない場合は、とりあえず手ぶれ補正をONのままにしておいても問題ないかと思います。
実際にZ6IIIで花火を撮影してみた感想
実際に花火大会にZ6IIIを持っていって、改めてカメラの性能の高さを感じました。
花火撮影前から感じられた性能の高さ
まず、花火撮影前から、このカメラのAF面とダイナミックレンジの広さには驚かされてばかりです。
淀川の花火大会は河川敷で数時間の待機時間がありますが、正直なかなか暇なものです。ビールを飲んだり妻と話したりして待っていますが、やはり写真を撮って厚さを紛らわしたいところ。
そんな時、そうは言っても場所取りがあるため、自由に動き回ってスナップするわけにはいきません。ビニールシートの上から定点で飛行機を撮ってみたのですが、そのピント合わせの気持ちよさはわたしにははじめての感覚でした。
また、Z6IIIで撮影した夕景の美しさは目を引くものがあります。ダイナミックレンジの広さ、色表現の幅、これらを感じる撮影をすると非常に価値を実感しやすいと思います。
とんでもない粘り方
夜の7時半、ついに花火が始まりました! まずは人混みで撮っていることを伝えるための一枚を撮ったのですが、このraw写真と現像後の写真を見比べてみてください。
これだけアンダーで、花火を撮る設定で撮影しているにも関わらず、人混みの暗所部分がとんでもなく持ち上がっています。ちょっとこの現象には驚きました。
24-120mmが神レンズすぎた
最後に花火の写真をご覧ください。花火自体は設定さえ間違えなければ、どんなカメラでも概ね綺麗に撮れるかと思います。ただし、その中でも光る描写が表現できていれば、それほど嬉しいことはありません。
もう一言だけ機材自慢をするとしたら、Z6IIIのキットレンズとして販売されている24-120mmは紛れもない神レンズです。5倍ズームでF4通し、どの焦点距離でも収差や湾曲は見つけられません。