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インスタが続かないその理由は、時間を味方にしない使い方のせい。

何かをやり切る時に、人は無意識に掛け算的な方法と、割り算的な方法があるのですが、ほとんどの人は掛け算的な方法を無意識に選んでいます。
 
まず、掛け算的な方法とは、どんどん知識や技術を蓄えられて階段を駆け上るような右肩上がりの成長で使っています。
 
わかりやすい例で言うと、スポーツがいい例です。練習を積めば積むほどどんどん上手くなります。そのスポーツをやること自体が楽しく、いつも続けていたくなるようなアドレナリンが出ている状態です。
 
サッカーのドリブルでうまくボールを足元から離れなくなるようになったのだから、今度はフェイントをつけて、相手を交わすこともできるのではないか・・と、どんどん組み合わせで飛躍的に伸びていくパターンです。
 
周囲にも認められ、レギュラーに抜擢されるなど社会的にも地位を確立しているときです。
 
この掛け算的な方法の最大の魅力は、最終の着地点はなくても、アドレナリンが出ている限りずっと掛け算をするように続けられることです。
 
次に、掛け算的な方法では続かないものです。コツコツ知識や技術を蓄えてはいるのですが、周りの反響を得られない時です。
 
例えば、Youtube Channelを開設するといったことがいい例です。
Youtube を始めてみたはいいのだが、再生回数も伸び悩み、たまに再生回数を跳ねるとしても高が知れている、といった時です。
やっていること自体が虚しく、かつ、時間もそれなりに費やすため、途中で止めるという結果になりがちです。つまり、着地点が見えないまま続けている時なのです。
 
この場合は、割り算的な方法が有効です。まず、前提として、着地点を変える必要があります。それは、再生回数など外部の結果に依存するような着地点を選んではいけません。この場合、着地点を自身が動画を作って投稿した数に着地点を変えることです。
ただし、それだけでは、投稿数を増やしていく掛け算的な方法から抜け出ておりません。
 
そこで出てくるのが、割り算的な方法です。
 
映画監督の岩井俊二氏は映画を作るのは「納期」だと言っていました。
確かに、映画は自己表現として創作するものですから、そもそも映画を作るのも、作らないのも己の裁量ですし、自由です。そうすると、やはり強制力があるものとして岩井氏は「納期」と言っていたのを聞いてなるほどと思いました。
 
このエピソードに少し近いのですが、先のYoutubeの例で言うと、無限に投稿を増やしていっても、つまり、掛け算的に増やしていっても、いつかどこかで苦しくなってしまうのです。いつまでこの投稿を続けるのか、外部の反響は関係なく、自分の投稿数を着地点としていたが、投稿数とは具体的にいくつなのか。と疑問を持つようになり、結果的に続かないという事態になりかねないのです。
 
別の視点で言うと、無計画に数多くの投稿する!という目標はいつのまにか、「今日はいいかな。明日やればいいでしょう」という甘えも出てきます。
 
繰り返しますが、だから、ここで割り算的方法なのです。
 
例を変えて説明しますと、自社のエンゲージメントを高めるために、Instagramの投稿をやっていきたいとします。
 
例えば、それを区切りの年度末まで3ヶ月とした場合、
3ヶ月までに営業日換算で、20日*3ヶ月=60日となります。
毎日1投稿だと無理が出てくるので、仮に緩やかに3日ごとに1投稿することを心に誓います。他の業務で投稿などしている場合ではない状況など、さまざまなバックアップを考えて、あえて3日に1度と設定します。
 
そうすると、60日を3日(3日に1度の投稿)で割ると、20投稿を目標にできるわけです。20投稿なら、なんとかいけそうな気がしませんか?
 
20投稿程度か・・・と考えたあなたはかなり自己コントロール能力が高いかと思います。しかし、人間だもの、3日に1度ぐらいの緩やかさがないと余裕がなくなります。
 
この3日間のサイクルで回してみると、1日経過したあと「あ、あともう2日以内に投稿しなければ」とあっという間に1日が別のことで終わってしまい、案外このための時間がないことに気づいたりします。
 
だから3日で1投稿がいいのです。20投稿を達成できたらぜひ自分にご褒美をしてください。美味しいものを食べるでも、旅行に行くでもいいのです。周りの反響を気にしない分、ご自身への労りが大切です。
 
そして、それを一年続ければ、20投稿*4クール(1クール=3ヶ月)として、80投稿も達成するのです。その頃には、Instagramのページも十分ブランディングされたギャラリーページになっているはずです。
 
20投稿そこそこで止まっているようなページよりよっぽど価値があります。
これが割り算的な方法の極意です。ぜひ「これは割り算的に使えないか」と常に意識してみることおすすめします。

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