2週間アメリカ、レンタカー旅の行程や費用
概要
2024年夏、アメリカに3週間滞在した。最初の1週間はサンフランシスコとロサンゼルスの家族旅行で、後の2週間が一人でのロードトリップだった。今回は2週間のレンタカーでの一人旅の行程やかかった費用を見ていく。
行程
家族旅行はロサンゼルスで終了、僕はアメリカからの帰国フライトをコロラド州デンバー発に設定した。ロードトリップをする上で同じ場所に戻ってくる行程だとあまりにも時間が勿体無いので、スタート地点とゴール地点は別々の場所が良い。とは言っても国際線が出るような空港はどこにでもあるわけではなく、期間を考慮してゴールの都市をうまく設定する必要がある。
日程は8/17LAスタートで9/1デンバー発のフライトがゴール。
行った場所はいろいろあるけど宿泊した場所を1泊ずつ順番に書くと、LA→LA→Fresno→Bishop→LasVegas→Williams→Gallup→Albuquerque→SantaFe→Farmington→Page→Hurricane→Moab→Moab→Denver
何個か注意点は、最初のLAの2泊は家族旅行の最後に熱が出て回復するのに必要だったもの、Moabの2泊は当初1泊の予定が車のトラブル(別記事で詳細)で2泊になったこと、最後8/31-9/1のDenver泊は空港で寝たということ。
8/17の朝スタートから9/1朝のフライトまでだから丸々あったのは15日間だけど、LAで熱から回復してた2日間を除くと実質13日間の旅だった。
行った場所で主要なものを順番に書くと、
Sequoia→Yosemite→DeathValley→LasVegas→GrandCanyon→MeteorCrater→Albuquerque→SantaFe→FourCorners→MonumentValley→AntelopeCanyon→Zion→BryceCanyon→CapitolReef→Arches→Canyonlands
総じて国立公園が多いけど、都市にも行ったり、場所によっても滞在時間が全然違う。Albuquerqueはロケ地巡りをしてたから2日間くらいかけた一方で、CapitolReef国立公園は1時間くらいしか滞在してない。前半のSequoia、Yosemite、GrandCanyonなんかはそれぞれ結構時間を使った。どれも1日以内だけど。
滞在した州の順番で言うと、California→Nevada→Arizona→NewMexico→ArizonaとUtahの境界らへん→Utah→Colorado
合計6州で、今回初めて行ったのはNewMexicoだった。
今回の旅は、「いわゆるグランドサークルの主要スポット+カリフォルニア+ニューメキシコ」というようなまとめ方ができると思う。アメリカの国立公園を多く見る一般的なエリアをカバーした。
レンタカーの走行距離計をもとに計算した結果、走行距離は4000マイル弱、大体6300kmだった。ただ、最後に車交換やらであたふたしたので、大体の数字ではある。走行した日数は13日だから、平均して1日あたり484km走ったことになる。ちなみに東京から大阪までが500kmらしい。ただ、走行中の速度は平気で時速70~80マイル前後、時速120キロくらいで走っていたから、走行時間は距離にしてはあまりないと思う。
費用
最初に費用の概要を説明した後、個別の項目を説明する。項目は金額の大きい順で、小数点は切り捨てた。
全体 $2818 -- 42.3万円
レンタカー $1013 --- 15.2万円
宿泊 $756 ---- 11.3万円
ガソリン $404 ---- 6万円
観光 $321 ---- 4.8万円
食品 $124 ----- 1.9万円
土産 $90 ------ 1.4万円
食事 $59 ------ 0.9万円
その他 $46 ------ 0.7万円
期間中のクレカの変換レートが大体150円前後だったので、ドル円の為替は1ドル150円で計算した。
項目を少し説明すると、飛行機代は今回入れていないことに注意。そもそも家族旅行の延長として2週間レンタカー旅をしたので、入りがサンフランシスコであるなど飛行機代が結構ややこしいから省いた。
また、帰りにカナダのトロントで乗り継ぎした際の観光代や食事代が73米ドル分含まれている。これは1万円ちょっとだから、純粋にアメリカだけの部分だと合計40万円ちょっとになる。面倒くさいからこれも含めて考える。
「食品」と「食事」の違いは、食品がスーパーで買ったもの、食事はレストランで使ったもの。
今回はレンタカー関連の費用が圧倒的だった。レンタカーそのものの費用が3割超え、ガソリン代を含めると5割を超えて、合計21万円くらい。金額的には食べ物関連が3万円以下、観光も4万円台とあまり高くない。とにかく車のお金が高かった。
レンタカー 15.2万円
今回のレンタカー関連の詳細は、事故・トラブルの内容も合わせてまた別で解説する。レンタカーの費用は1013ドル、15.2万円だった。高かった理由としては、別の場所で返却するということと、僕が22歳で、25歳以下の高い料金を払う必要があったこと。25歳以下は借りられる車種も限定されるなど、いろいろ制限が多い。
借りた会社はBudgetで、Rentingcarzというサイトを経由して予約した。改めてレンタカー周りのいろいろな詳細は別で書くわ。
宿泊 11.3万円
合計15泊したけど、最初のLAの2泊は親のクレカで取ったから含まれておらず、最後のDenverは空港に泊まったので料金に含まれているのは12泊分だけ。11.3万円÷12泊=9400円/泊くらい。1泊63ドルくらいということ。
どういうホテルに泊まったかというと、基本的にどの町でもレビューが許容しうるものの中(Booking.comで6~7以上)で最安を選んだ。ヨーロッパでは複数人とシェアするホステルに泊まることがほとんどだったけど、アメリカではモーテルが大半で基本個室だった。駐車場は部屋の前にあって無料だけど、ホステルに比べるとやっぱり1泊の値段は高かった。安い町だと1泊50ドルくらい、高い場所だと80ドル~90ドルくらいだった。ヨーロッパみたいな2段ベッドホステルに泊まる機会があったのは1回だけ、寝室だけ個室で他が共用だったのは2回、あとはいわゆるホテルみたいな個室だった。ちなみに朝食はほとんどついてない。今回朝食付きは3箇所くらいだった。
ガソリン 6万円
ガソリンを入れた回数は16回、つまり1回あたり25ドル3800円くらい。ただ回数は人によってこまめに入れるかどうかが変わるから、入れた量を考慮する必要がある。計算すると入れたのは合計111.6ガロン、422.4リットルで、平均単価は3.62ドル/ガロン、143.6円/リットルだった。
旅の総移動距離が約6300kmだから422.4リットルで割ると、リッター15kmくらい。最終日のレンタカー交換まで旅のほぼ全てがChevrolet Malibuという車で、燃費が良いわけではなかった。借りる車は本当はToyota Corollaの予定だったが、Corollaがないと言われてMalibuになったのだ。もしあったらもっと燃費が良くて多少ガソリン代も少なかったと思う。
ちなみにカリフォルニアはガソリンが異次元に高かった。ガロンあたり4.5ドル超えは当たり前で、他の州よりはるかに高く、ネバダに入った瞬間に急に安くなったから驚いた。他の州では場所によるけど3ドル台がほとんど。
観光 4.8万円
6箇所のちょっとした入場料(5~10ドルとか)以外で金額の大きかったものは5つ。高い順に、アンテロープキャニオンのツアー100ドル、国立公園パス80ドル、CNタワー40ドル、Meteor Crater30ドル、Stratosphere25ドル。
アンテロープキャニオンのツアー 100ドル
アンテロープキャニオンに行くにはそもそもツアー参加が必須。これが今回の観光代で一番大きかった。100ドルということは1.5万円で、1/3を占める。ちなみに行ったのはアッパーの方で、真昼の時間は埋まってたから14:00の回だったけど、綺麗だった。
国立公園パス 80ドル
観光代がこれほど安かったのはこのパスのおかげ。国立公園は場所にもよるけど車1台20~30ドルの入場料がかかるけど、このパスを持っていれば入り放題になる。今回は9個の国立公園に行ったけど、1.2万円一括で便利に入れたのは神だった。パスは1年間有効で、国立公園に3つ以上行くなら確実に買うべき。America the Beautiful Pass (パスは現地受け取りが良い)
CNタワー 40ドル
トロントの観光代だからアメリカの期間内ではない。CNタワーはそこそこ高かったけど、トロントのシンボルだし景色は綺麗だった。夕方に着いてちょうど夕日のタイミングで登ったから、良い写真が撮れた。
Meteor Crater 30ドル
アリゾナ州にある巨大なクレーター。めちゃでかいし行く価値はあるけど、なにせ入場料が高い。15ドルなら全然文句はないけど、4500円は微妙。閉館間際だったからその日最後のガイドツアーにギリギリ間に合ったけど、クレーターの縁から見るだけで下に行けるわけではない。
Stratosphere 25ドル
ラスベガスの展望台。夜景が綺麗だった。Stratosphere自体の駐車場に停めようとしたら15ドルと言われたので近くの路上に停めた。
食品 1.9万円
WalmartやSafeway、WholeFoodsといったスーパーで買ったパン、水、ポテチ、サンドウィッチの費用。基本10ドル以下の買い物を10数回した感じ。水は24本セットとかを旅中に3回くらい買った。砂漠の中を走ったりするから水はいっぱい必要。WholeFoodsは高いけどサンドウィッチがめちゃ美味かった。
土産 1.4万円
毎回恒例だけど、僕は基本マグネットしかお土産を買いません。今回は一つだけマグカップを買ったけど、それ以外は全部マグネット。旅行は荷物を減らすことが命なので、お金だけでなく場所も取る土産はできるだけ排除する必要がある。マグネットは小さいし安く、帰った時に冷蔵庫に貼るという使い道も確定してるのでとても理想的。今回は12個買った。
食事 0.9万円
合計7回のうち3つはAlbuquerqueでロケ地のレストランやダイナーで食べたもの、2つはChipotleだった。ロケ地になった飲食店で食べるのはある種の観光だし、Chipotleは日本にないから複数回食べておいてよかった。何も考えずマクドナルドで食べるようなことはせず、レストランで食事にするにしても目的を持って選択すると良いと思う。
Chipotleはアメリカの大手飲食チェーンで、メキシカンのファストカジュアルレストラン。ブリトー、ボウル、タコスなどの形態をベースにいろいろ中身の具材を選んで食べるスタイル。僕がアメリカに住んでいた2010年前後に人気になり始めて、今ではアメリカ中にある。実際めちゃ美味しい。早く日本に来てほしいわ。
その他 0.7万円
46ドルのうち大きいのはeSIMの26ドル。今回はAiraloの10GBのネット専用のを使って、2週間で使い切ることはなかった。砂漠の真ん中とかで通じない場所はいっぱいあったけど、街ではなんの問題もなかった。
eSIM以外はカナダのビザ代、鉄道代、荷物預かり代などカナダ関連がほとんどだった。カナダは空港から市内までの鉄道がわかりやすくて便利だったけど、トランジットするだけビザをわざわざ取る必要があって金まで払わないといけないのはだるすぎる。
無料で楽しめたもの
ロケ地
今回アルバカーキではBreaking BadとBetter Call Saulのロケ地巡りをした。2日弱で60カ所くらいのロケ地に行きまくったけど、そのほとんどでお金を使わずに楽しめた。3カ所レストランでお金を使った。ロケ地巡りはめちゃ楽しいし安いからおすすめ。行った場所の地図↓
ダム
今回、Hoover DamとGlen Canyon Damという2つの大きなダムに行き、どちらもお金を払わず見れた。中に入ったりダム上を歩きたいなら別だけど、写真を撮るくらいなら払わなくていける。
ラスベガス
一番お金を使いそうだけど全然お金を使わなかった。色々なホテルを歩くだけで面白いので、ギャンブルせずとも楽しめる。ただ車で気軽に巡ることができないから相当な距離を歩くことにはなる。
まとめ
アメリカはやっぱり楽しい。でも航空券入れないで2週間40万超えは厳しい。レンタカーの若年料金とアンテロープキャニオンが重いけど、国立公園に関してはパスとマグネット以外ほとんどお金を使っていない。ヨーロッパみたいな安いホステルがほとんどなくて、結果的に宿泊費が平均1万円近くになっているのも痛い。ガソリンは日本より安いけど、なにせ走る距離が長いからそれだけで6万。
これを見るとレンタカー微妙だと思っちゃうけど、ニューヨーク以外でアメリカ旅行をするなら車以外の選択肢はない。アメリカで車を所有していないなら必然的にレンタカーになる。乗用車ではなくキャンピングカーという道もあるけど、それはまた制約のある旅になる。
あと、為替レートの得な時に行きましょう。
旅の記録↓