メリアゲ[改めておバイト致しますわよ!!!]
メリッサ「アゲハさん!アゲハさん!!なにをしていらっしゃるんですか?」
(スマホを覗くメリッサ。バイト募集のサイトを見てるアゲハ)
メリッサ「え・・・・ま、またバイトを探しているのですか・・・・?」
アゲハ「う・・・・そ、そんな悲しそうな顔せんでよ・・・・
もうすぐ夏休みに入るけん今のうちからやっておこうと思って・・・・」
メリッサ「お金に困っているのならばどうか私にご相談ください!!
アゲハさんの為ならいくらでも・・・・!!」
アゲハ「ダメダメ!!ウチは友達からお金は借りないって決めとると!!」
メリッサ「そ、そうですか・・・・」
アゲハ「じゃないとこの先、お金のことでなにか困ったことがある度にメリッサさんに頼ってしまいそうで・・・・
そうなってしまうのが怖いんよ・・・・ウチはメリッサさんとはずっと友達でいたかけんさ・・・・・」
メリッサ「アゲハさん・・・・!!!」(抱き着く)
アゲハ「ア゛ッ!!ちょっ・・・・!!ウチ今あ、汗かいとるけん!!ちょっ・・・・離れて!!あ、暑い!!暑い!!!」
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メリッサ「それで次のバイトはどうなさるんですか?」
アゲハ「うーん・・・・この間いったところとは別の通学路にあるコンビニを受けようかなぁって」
メリッサ「なるほど・・・・受かったら教えてくださいね。毎日行きますから」
アゲハ「ま、毎日ィ!?いや、あの・・・・流石に毎日シフトには入らんよ・・・・」
アゲハ「よ~し!!今日履歴書を仕上げて面接の予約しますわよ~~!!!」
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アゲハ「アゲハ・ド・モルフォンドといいます!
よ、よろしくお願い致します・・・・わ!!」
店長「アゲハさん・・・・ね・・・・。えーっと、外国人の方かな?」
アゲハ「フ、フランス人と日本人のハーフです・・・・わ!!!」
店長「ハーフなんだ!へ~(ちょっと変だけど)日本語うまいんだね~!」
アゲハ「オ、オホホホ!!!!(日本語しか喋れんけどね)」
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店長「うん、受け答えもバッチシだし、履歴書も・・・・一生懸命さが伝わるし、採用ということでよろしく!アゲハちゃん!!」
アゲハ「わあああ!!!ありがとうございますわ~~!!!」
店長「じゃあいつから入れるか教えてくれるかな?」
アゲハ「えっとですね~・・・・」
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アゲハ「メリッサさん!バイト受かりましてよ~!!」
メリッサ「まあ!おめでとうございます!流石ですアゲハさん!!いつからですか?」
アゲハ「来週の火曜日が初出勤ですわ~!!」
メリッサ「まあ!それなら応援にいかないとですね!!」
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店長「灰田さん、今日新人の子が来るから、バッチリサポートよろしくね」
やつめ「ウッス・・・・」
やつめ(ハァ~・・・・また新人と一緒かよ・・・・だりぃなぁ・・・・)
アゲハ「こんにちは!アゲハ・モルフォンドです!!よろしくお願いしますわ!!」
やつめ「モ゛ルフォ・・・・はえ゛っ!?」
アゲハ「あっ・・・・!!!シ、シンデレ・・・・」
(やつめ、口をふさぐ)
やつめ(オイ!!!!その名前をここで言うな・・・・!!!殺すぞ!!!)
アゲハ(殺゛っ!??!?!??)
店長「え・・・・?なになになに・・・・?知り合い・・・・?」
やつめ「そ、そんな感じっす・・・・フヒヒ・・・・」
店長「まぁいいけど・・・・・仲良くね・・・・?」
やつめ「ウッス!!!」
アゲハ「ン゛~~!!!!」(ふさがれた手を叩きまくる)
やつめ「痛ぇ!!!痛ぇ!!!!」
アゲハ「プハ~~~~~!!!!!!ア゛ーーー!!!死ぬかと思った・・・・!!!ど、どうしてシン・・・・灰田さんがいらっしゃるんですの!?」
やつめ「どうしてって・・・・ここでバイトしてるからに決まってるからだろ」
やつめ「そんなことよりモルフォンド、まさか貴様が新人としてノコノコ現れるとはな・・・・この間はおれのことをバカにしたツケはここでキッチリ払ってもらうぞ!!!」
アゲハ「な、なんですって・・・・!!」
やつめ「いいか!!!モルフォンド!!!貴様はこの場においては新参兵!!つまり両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!対しておれは教官だ!!じっくりかわいがってやる!!!!逃げ場はないぞ!!!!!!」
アゲハ「ひぃいい!!!!」
店長「ちょっとふたりとも!!もう時間来てるよ!!!早く入って!!!」
やつめ「アッ・・・・ウス・・・・」
アゲハ「ホッ・・・・」
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店長「とまぁレジ打ちの基本はこんな感じかな。どう?できそう?」
アゲハ「な、なんとか・・・・」
店長「オッケー!じゃあメモ書き終わったらやってみようか。灰田さん!サポートよろしく!!」
やつめ「ウッス」
アゲハ(うげぇ~~~・・・・†神照羅†きたぁ・・・・)
やつめ「・・・・」
アゲハ(やばか~・・・・ウチこの人ほんと苦手・・・・大体初めて会った時からなんか当たり強いし、なんなんよマジ・・・・)
(客がくる)
アゲハ「い、いいいいらっしゃいませ~~!!!!」
客「!?」
やつめ「・・・・声でけぇよ。野球部の1年生かよ」
アゲハ「げ、元気よく挨拶したほうがいいかなって・・・・」
やつめ「いいかモルフォンド。客という生き物はな、こっちが愛想よくいらっしゃいませーなんつっても気付いちゃいねぇんだ。やつらは言ったか言わないかでしか判断していない。こんなところでいちいち無駄な労力を使うな。おれの真似をしろ」
(客がくる)
やつめ「ッシャーッセェーイ」
アゲハ(こ・・・・これは・・・・微塵もいらっしゃいませなんて思ってないやん・・・・!!ウチが客ならこんな風に言われても嬉しくなか・・・・!!!!)
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メリッサ「・・・・あっ!いたいた!アゲハさん!!」
アゲハ「あっ!メリッサさん!!・・・・あてっ!!」
メリッサ「!!!!」
やつめ「おいなにしてんだ。バイト中だろ」
アゲハ「うっ・・・・ごめんなさい・・・・」
メリッサ(な、なんて乱暴な・・・・!!大丈夫ですかアゲハさん!!!
お怪我は!?)
アゲハ(い、いやその・・・・軽く頭はたかれただけだから大丈夫よ・・・・)
メリッサ(それならいいのですが・・・・ところであのお方どこかでお会いしたような・・・・)
アゲハ(あれよ!カードショップの時の!!†神照羅†!!)
メリッサ(あ!!!思い出しました!!)
アゲハ「あうぇ!!!」(頭をチョップされる)
やつめ「・・・・お客様、こいつは今バイト中なので、終わってからにして頂けますか」
メリッサ「まあ!!わ、わかりました!!でも†神照羅†さん!!どうかアゲハさんに乱暴はしないでください・・・・!!」
やつめ「~~~ッ!!!!」
アゲハ「・・・・プッ・・・・!!クスクス・・・・!!!」
やつめ「・・・・それは・・・・こいつの態度で決めさせて頂きます・・・・!!」(げんこつ)
アゲハ「いっっったぁ~・・・・ゲンコツしなくてもええやん・・・・!!」
メリッサ「大丈夫ですか・・・・?お邪魔して申し訳ございませんでした・・・・!」
アゲハ「良かと良かと・・・・!!でも今はバイト中やけん、またあとでね・・・・!」
メリッサ「ハイ・・・・あっ、せっかくだしなにか買い物していきますね」
アゲハ「お!!なにをお買いになられますの~!?」
メリッサ「そうですね・・・・ではあちらの棚にあるものを全部・・・・」
アゲハ「おファッ!?」
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メリッサ「アゲハさん!ありがとうございました~!」
アゲハ「お買い上げありがとうございました~!」
(結局飲み物1本とパンだけで勘弁してもらった・・・・)
やつめ「・・・・ハァ~」
アゲハ(うぅ~・・・・怖かぁ~・・・・メリッサさんも帰っちゃったし急に心細くなってきちゃった・・・・・)
(客が来る)
アゲハ「アッ。いらっしゃいませーですワ」
客「●×▲■」
アゲハ「・・・・はぇ・・・・?」
客「●×▲■!!」
アゲハ「え、えっと・・・・ふぇ・・・・?」
客「だから●×▲■だって!!」
アゲハ「ヒッ・・・!!」
やつめ「お客様。こいつ新人なものでして、銘柄ではなく番号で言ってもらえませんか」
客「あ~・・・・10番だよ10番」
やつめ「520円です。レシートは・・・・」
客「いらない。それよりちゃんとその子に銘柄全部教えてといてよ!!」
やつめ「・・・・ありがとうございました・・・・チッ」
アゲハ「ア・・・・灰田さん・・・・ありがとうございます・・・・タバコのことだったんですね・・・・」
やつめ「タバコの銘柄はよく買われるメジャーなやつだけ覚えろ。マイナーなやつ聞き取れなかったやつは番号で聞け。こんなのより覚えることはたくさんあるからな」
アゲハ「ハ、ハイ・・・・!!あの・・・・ありがとうございます・・・・!!」
やつめ(・・・・)
アゲハ「アッ!!!!!レジ打ち間違えた・・・・!!ヒィ~ン!!!!」
やつめ(そういうときはこの電卓でやれ・・・・)「すいませんお客様もう少々おまちください!!」
アゲハ「熱゛ァ゛ア゛!!?!」
やつめ(おい!!グラタンを持つときは気をつけろ!!!)
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店長「お!そろそろ交代の時間だね。二人ともお疲れー!!」
アゲハ・やつめ「ありがとうございました~・・・・ハァ~~」
店長「どうだった?アゲハちゃん。今日1日は・・・・」
アゲハ「そうですね・・・・まだレジ打ちがメインなのに
大変だぁ~って思いましたわね・・・・」
店長「まぁそれは今後慣れていけばいいよ!」
アゲハ「でも・・・・今日は灰田さんにすごく助けられました!!色々教えてもらったし・・・・ウチ・・・・じゃないアタクシ、がんばれそうですわ!!」
やつめ「・・・・!!」
店長「おっ!!ほんと!!それはよかった!!灰田さんやればできるじゃん!!!
やつめ「ハ、ハァ・・・・アザス・・・・」
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やつめ「あーバイトだバイト。めんどくせぇ~・・・・ん?」
店員「え、この間きた新人、もうやめちゃったんですか?」
店長「そうなのよ・・・・本人には言いにくいんだけど、
この間一緒に入った灰田さんと合わなかったみたいで・・・・」
店員「あ~・・・・まぁたしかに灰田さんパット見不愛想だもんね・・・・」
店長「若い新人の子とかは特に苦手意識持っちゃうからね・・・・」
やつめ「・・・・フン」
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やつめ(あの時だって、こいつと同じように教えていたんだけどなぁ)
やつめ(モルフォンド・・・・まぁまぁタフな奴・・・・なんじゃねぇの・・・・?)
(机の上に置いてある紙に気付くやつめ)
やつめ「ん・・・・?なんだこれ・・・・?」
(アゲハの履歴書)
やつめ「ウッワ!!!!これモルフォンドの履歴書じゃん!!!
アゲハ「はぁあ!!?!??」
やつめ「ぶはははは!!!!なんだこのヘッタクソな字!!!!まるでイモムシが這いずり回ってるみたいだな!!!」
アゲハ「ちょ・・・・!!!!見、見らんでよ!!!!!」
やつめ「なのに写真はクソキメのどや顔でやんのー!!!ぶははは!!!」
アゲハ「ああああー!!!もう返せ!!!この†神照羅†!!!!」
やつめ「あ゛っ!!!お前いまなんつった!!!!?!!!」
アゲハ「うるさかよ!!!†神照羅†!!!!
人の履歴書見て笑うなんてサイテーよサイテー!!!!」
やつめ「ハッ!!悔しかったらそのイモムシみたいな字なんとかするんだな!!」
店長「あの・・・・二人とも落ち着いて・・・・」
アゲハ「もおお!!!!せっかくいい人かもって思っとったとに!!」
やつめ「少しはタフなやつだと思っていたのに!!!」
アゲハ「あんたなんかやっぱり・・・・!!」
やつめ「お前なんかやっぱり・・・・!!!」
アゲハ・やつめ「大っ嫌い!!!!」
つづく
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