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50歳目前、人生初、メイクレッスンへ
メイクレッスンに申し込んだきっかけ
小さい頃から童顔の私は良い意味でも悪い意味でも見た目年齢を実年齢よりだいぶ低く見られることが多かった。これまでの人生の中で度々フルメイクを試みたこともあるものの、特に社会人なりたての頃なんかにバッチリメイクをすると妙にアンバランスな顔になってしまったり、気づくとリップが歯についてしまったり、そしてメイクすることによってきれいになるより変な感じになる気がして早々にバッチリメイク街道から脱落。人前に出ても恥ずかしくない程度にファンデーションを塗り、眉をひき、リップを塗るぐらいの200%自己流の超時短メイクで社会人生活30年を過ごしてきた。
最近シミが増えてきたなぁとか、痩せたせいか頬がこけてきたなぁと思ったりしながらも、毎日見ている自分の顔だしアラフォーだし、まぁ昔からこんなもんかなと特に気にしたこともなかった。
そう、去年、運転免許証の更新に行くまでは。。。
コロナも落ち着きマスク生活も終了し私は49歳の誕生日を迎えて運転免許証を5年ぶりに更新した。そして試験場で手渡された新しい免許証の自分の顔写真をみて愕然とした。前回の更新から5年、その間に新型コロナ、帯状疱疹に罹り、失恋して5キロ痩せた。5年前の免許証の写真に映る自分とは違って当たり前なのは理解しているが「えっ?これが私??」と思わず口に出してしまうほど、そこに映っている自分はやつれ老けていた。
誰がどう見ても見た目年齢マイナス5歳どころか、余裕でプラス10歳に見える疲れた顔したおばさんだった。
世間一般的にみて49歳=中年女性=おばさんだっていう事はもちろん知っているし自覚もしている。それでも妙にショックだった。
実年齢に見られたい!
前述したように私はこれまでずっと実年齢に見られてこなかった。
小学校高学年の時には年子の兄や同級生の幼馴染と連れ立って保護者なしでも入れるスイミングプールに行くも受付で「あなたは低学年でしょ」と言われ問答無用で入場できなかったり、24,5歳の時には美容院で「学割あるから学生証みせて!」と言われ「いや違うんで、学生証持ってないです」と言ったら逆に「あら、ゴメン。ゴメン。またきてね。」と店員さんに謝られて後からレシートをみたら高校生料金で精算されていた事もあった。そうかといって若く見られるから得をするとか、良いことばかりでもないものだから、私は常に年相応に見られたいといつも思っていた。
しかし、まさか5年のうちに自分の見た目年齢が実年齢のマイナス5歳どころか、10歳上に見られうようになるなんて私にとっては夢が叶ったというよりも晴天の霹靂なのだった。
早道、それはプロに聞くこと!
どうしたら、浦島太郎なみのスピードでやつれた肌や顔を取り戻せるのか友人や同僚に相談した結果、その道のプロである美容部員さんに聞くのが早道なのでは?という結論に達した。社会人になってから30年。必要最低限の化粧品しか買っていないし持っていない私にとってデパートのコスメカウンターは海外に行くよりも遠い場所。でも困った時にはプロに聞くのが確かに1番!仕事帰りに寄れる銀座界隈でメイクレッスンを実施しているブランドを検索。発見し申込んだ。
美容部員さんは魔法使い!
誰もが知っているコスメブラントの有料メイクレッスン、当日、ドキドキしながら指定のカウンターに向かうと自分よりも20歳は若いだろうと思われる美肌のかわいい美容部員さんが笑顔で登場し「このメイクレッスンを申し込んだ理由、何を知りたいか、覚えたいか」を丁寧に聞かれ、私は恥を捨てて正直に答えた。
これまできちんとお化粧をしてこなかったこと、普段、ビューラーもマスカラもアイシャドウもほぼしていないこと。目のたるみや頬がこけてきたこと、写真に映る自分の顔が老けてショックを受けていること、ファンデーションの適色が知りたいこと眉の書き方は正解か否か等々を、担当の美容部員さんが聞き上手な事もあり、言語化すると自分でも不思議なくらい希望や質問が次から次に出てきた。一通りのカウンセリングが終わり、いよいよメイクレッスン開始。まずは私の顔の片側を今日の先生である美容部員さんがメイクし、その後、私が実際にメイクをする方式でひとつひとつ丁寧に教えてくれた。
この日、私が1番知りたかったのは、今の自分に一番、似合うファンデーションの色で購入も検討していたのだけど、美容部員さんは下地を私の肌にポン、ポンとあてながら「〇〇さんの肌は皮膚が薄いのでファンデーションはいらないです!下地だけでOK!あと目が丸くて可愛いアーモンド形をしているのが長所なのでマスカラはナシでアイライナーだけで大丈夫です!!」と教えてくれた。まさかファンデーションを塗る必要がないと言われると思わず、目から鱗。渡された手鏡を半信半疑で覗いて自分の肌を確認。確かに下地だけでも自然な仕上がりになっているしその方が自分の首の色ともなじみが良い感じ。そしてアイライナーだけでも私のつぶらな目元はいつもの2倍増しになっていて感動。これまでの人生で目を褒められたことなかったのでそれが200%お世辞だったとしても素直に嬉しかった。その後も、ハイライトの入れかた、化粧ブラシの持ち方やクリームの塗り方等、丁寧に丁寧に教えてくれてとにかく私にとっては全てが新鮮で美容部員さんが魔法使いに見えた60分なのだった。(←実際には90分しっかり教えてくれました)
メイクは楽しい
メイクレッスンを受けてから早2か月経過、これまで大雑把すぎる自己流時短メイクだったのを見直し教わったことを思い出しながら、毎朝、出勤前に時間をかけて眉を引いたりアイライナーを引いたりしている。まだまだ試行錯誤でヘンテコ眉毛になってしまいやり直したり、そもそも悠長な朝ばかりではないし、一度老けた顔はそう簡単に若返ったりはしないけれど、確実にデパコスのカウンターは身近になったし、デパートに限らず、化粧品売り場でカラフルなリップやアイシャドウを見ては、ウキウキしている自分がいる。メイクに限らず、年を重ねると我流になってしまう事が多々あるけれど、時には第三者から教えてもらうことやプロに頼ることも大事なんだと実感した2024年の年末なのでした。
結局、若さって見た目ではなくて、ワクワクする気持ちを持てるかどうかなんだな。きっと。
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仕事納めの日にシャネルでマスカラ購入。
まつ毛も気分も上向きに!