「●ぬ」伏せ字は無意味? 動詞のルール
「動詞」ってナニ?
動詞は品詞の一つで、物事の動作・作用・存在をあらわし、終止形が「〜う」で終わるものです。
※「辞書形」とは、国語辞書に掲載されている形のこと
動詞の代表例
休む、踊る、泣く、行く、来る、着く、歩く、過ぎる、登る、飾る、見つめる、待つ、読む、降る、試みる、見える、迎える、脱出する、揺れる、歌う、飲む、食べる、騙す、起きる、咲く、終わる、誘う、降りる、泳ぐ
すべての「ウ」行が使われているわけではない?
次に、動詞の辞書形を調べていくと、すべて「ウ」行ではあるものの、全部の「ウ」行が使われているわけではないことに気が付きます。辞書形に使われているのは以下のみです。
う く す つ ぬ ふ む ゆ る ぐ ず づ ぶ ぷ
その一方で、
ふ ゆ ず づ ぷ
で終わる動詞の辞書形は一つもないんです。古語にはありそうですけど。
「●ぬ」という辞書形は「死」につか使われない
色々な動詞の辞書形を調べていくうちに、一つの疑問にたどり着きました。「●ぬ」という辞書形は「死ぬ」にしか使われないのです。古語ですら「往ぬ」「去ぬ」なので、意味合い的には同じでしょう。
よくSNSで「●ぬ」という伏せ字が使われますが、これは「死」という漢字が判定されて投稿が消されたり、アカウントがBANされるのを防ぐためだと思います。ですが、実際には「●ぬ」という2文字を書いただけで、「死」以外の漢字は伏せ字に入らないと思うと、複雑な気持ちになりますよね。