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第4話

時計を見るとAM8:15
パパとママが起きてくるまでは
この空間で
大好きな食べ物たちでお腹を満たしながら
安心して幸せな時間を過ごせるんだ

こんなに寂しい青春してるけど
あたしには
それを伝える友人も知人もいない
LINEのともだち
ずらずらと並んでるけど
ID交換して
よろしくのスタンプ押したあと
なんのやり取りもしたことない
そんなんばっか

何が『ともだち』だ
ただ連絡先交換しただけの人が
みんな『ともだち』なら
世の中争いごとなんて起きないんだよ
教室の隅でひっそり生きてる
『B面』の人間には
青春振りまいてキラキラさせた同級生を
振り向かせる人間性なんて
これっぽっちもないんだから

ノートをとるのに忙しい授業の時間より
何もすることない休み時間のが
ずっとずっと辛くて
席にひとり
孤独をひたすら感じる忍耐の時間
おうちの自分の部屋なんかより
ずっと広くて
可能性で溢れてるこの空間が
いたたまれない
数メートル先で冴えない女子が集まって
スマホゲームの話してる
そのゲーム
あたしもやってるのに
あの輪の中にさえあたしは入れない
ぼっちのあたしはとてもみじめ
あたしは醜いアヒルの子
そう思って自分を保つ
けどあたしは仲間はずれにされるほど
醜くもなければ
将来美しくなる要素もない

少しでも孤独と思われないために
小説を手に取り
読んでみる
全然頭に入ってこないけど
それでも
あたしは好きでひとりでいるんです
本が読みたいから
他人とはつるまないんです
そんなアピール周りにしてみる
周りはそんなあたしのことなんて
これっぽっちも興味無いのに

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