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冬が来て

また今年も冬が来た
なんとか2024年を走りきって、新年を迎えた

受験は、1回目の試験、見事に不合格となってしまい、今月の11日のラストチャンスである2回目の試験にかけるしかなくなった。
崖っぷちが好きなのは昔からで、自分の身の程を弁えない挑戦も同じくらい好き。
note書いてる場合じゃないってことはわかってるけどどうしても寒くなると、頭をよぎるもので溢れかえる。
抱えきれない私は、こうしてnoteに吐き出す以外の方法を知らない。

不安といっちゃ不安だ。
次も落ちたらどうなるんだろうとか。
親には穀潰しになる可能性ありますってふざけながら言ってるけど。

昔より感情のコントロールが上手になったなとは思う。
さすがに18になるからできなきゃね。

そうやってちょっとずつ不安と戦いながら高校三年生を過ごしているけど、やっぱり元カレのことは未だに頻繁に思い出す。
なんか思い出すというよりずっといるみたいな。
もう嫌いだなんだ見栄張って、私は未練とお別れしたと友達に印象付けることには成功してる。

それでも、よく話すようになった人だとか、好きだと言ってくれた人だとか、そんな人が一人二人増える度、元カレをまた一つ二つ好きになっていってしまって。

もうこの世には、私が好きで仕方なかったあの頃の元カレはいないのに、わかっていても尚追い続けてしまうのはまだちょっとだけ子供だからかななんて思って。

冬の空を見つめる度、鼻先がツンとする。
あの頃を彷彿とさせる冬が今年も私を痛めつける。

別れて2度目の冬が来た。
2年前あなたと初めて出会った冬が、今年も頼んでもいないのに来た。

実は、たまにあなたは私の夢に出る。
なんだか大人びた雰囲気を纏って、うちのマンションのエントランスにあるベンチに座ってる。
私と目が合うと、ぱあっと笑って抱きしめる。
わんちゃんみたいに、しっぽがあるみたいに喜ぶ。
「タバコ吸ってきたでしょ」
そう言うと困ったように眉を下げて笑う。
「バレたか〜、やっぱお前、俺の名探偵だわ」
いつもあなたの言葉を最後に目を覚ます。

ちゃんとごはん食べてるかな、
ぽつり呟いて、幸せな夢を思い出しながら今日もあなたが大好きだった味噌汁を一人、朝から作ってる。
スマホの着信音が鳴って、好きになりきれない人からの連絡を適当に返す。
まだ忘れられないでいる。

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