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【Kindle出版】出版サポート2件終えて思ったこと

出版サポート2件やり終えました。

出版後もいろいろあって、
大変でしたが勉強になることもたくさんありましたし、
何よりおもしろかったです。

同時に安請け合いはできないな

と、痛感しました。

きっかけ

1件目は、さかのぼること今年のはじめ。

きっかけはわたしの方からでした。

わたしの本に低評価が付いてしまい、
星評価だけだったので、理由がわからず、
それを探っていました。

低評価が付けられた後、
その本を読み返してみると、
案外、不備が見つかったりするのですが、
今回は特に見つからず、よくわからない。

そこで、
よくTwitterで「いいね」をくれて、
プログラミングも勉強中ということで、
ダメもとで意見を求めたのがきっかけでした。

その方とDMでやり取りしているうちに、
自身でも書いてみたいという話になり、
出版までサポートさせて頂くことになりました。

テーマ決め

まずは「テーマ決め」からです。

どんな本を書くのか。
どんなことを書きたいのか。
得意なこと。
興味があること。

それらを考えてもらいました。

その方の仕事はトラックの運転手。
平日は3時、休日は日付が変わる前に出勤するそうで、
頭が下がるばかりです。

テーマはすぐに決まりました。

プロのドライバーであり、、
自動車保険に詳しいということで、
まずはそのテーマで書いてみようということになりました。

目次決めと執筆開始

次に目次を考えてもらいました。

わたしもそうですが、
慣れないうちは特に、
執筆しているうちに
方向性が変わってくることがよくあります。

ですので、まずは大雑把で良いので、
目次を作ります。

不完全でも良いので、
ある程度章立てができたら、
執筆に移ります。

今回はそんなスタンスでやってもらいました。

最初の方の執筆は順調でした。

これなら1、2週間で出版できるのでは、
というくらいのペースでしたが、
だんだんと速度は落ちてきました。

これ、意外とよくあることで、
最初のうちは何も考えずに書いていけるのですが、
他の本やネット記事にもっとわかりやすく書いてあって、
それらより良い内容にしないといけない、
これで本当に読まれるのか、
などと、インプットにより余計ことを考えてしまい、
それが邪念となって意欲をそぐわけです。

そして、ついに執筆が止まってしまいました。

そこで、内容にこだわらず、まずは書き上げて、
1冊出版するということに重きを置いてもらい、
何とか前に進みます。

しかしすぐにまた壁が…。

やっぱりですね、Twitterとか見てると、
いろいろ影響を受けてしまうんですよね。

こうした方が良いじゃないかとか、
固定フォーマットはどうですかとか、
〇〇買った方が良いですかとか、

探求心が強いことはとても良いことだと思いますが、
方向がぶれすぎてはいけません。

中には1冊目からすごく良い本書いてしまう方や
ベストセラーを取ってしまう方もいらっしゃいます。

ただ、そういうのをはじめから狙うのではなく、
とにかく1冊出版しようというスタンスでサポートしました。

それでは稼げない
〇〇万円稼いだ方法

そういった情報が
ときに雑音となり、
作業を妨げます。

ということで、執筆が終わるまでは
もうTwitterを見ないようにお願いしました。

そうしたら、執筆速度も上がりました。

内容の肉付け

書き上げてもらった原稿を確認しましたが、
「〇〇とは」といった事柄の説明ばかりで、

なぜそれが良いのか
なぜそれを薦めるのか
なぜそれが必要だと思ったのか

そうした自身の考えが、
足りませんでした。

それらを加筆してもらい、
わかりずらいところは図を作ったり、
表にしてまとめたり、
そうして肉付けしていきました。

表紙作成、EPUB化、校閲など

Kindle本として出版するには、
原稿を書き上げたあとも、
まだまだやることはあります。

Kindle出版は簡単だという方もいますが、
そんなことは全然ありません。

KDP登録、出版申請、カテゴリ登録…

パソコンに詳しい方なら簡単なのかもしれませんが、
そうでない方にとっては、
こうした登録・申請作業ですら、
すごく大変。

そりゃそうです。

例えば、わたしはトラックの運転なんて
怖くてできないし、
それでも運転しようと思ったら、
いろいろ教えてもらわないといけません。
(そもそも朝3時に出勤とか考えられません。)

得意とすることは人それぞれ違うのです。

しかし、お互い、本業もあり、忙しい。

ということで、
「表紙作成」と「EPUB化」は、二人でやりました。
私がすべてやってしまっては、
それはもはやサポートではないので、
Zoomで画面共有して二人三脚で進めました。

サポートを終えて

何とかかんとか、出版までこぎ着けましたが、
校閲前の古いEPUBファイルで出版してしまったり、
出版後もとにかくいろいろありました。

ただ、最終的な仕上がりとしては、
ちゃんとしたものになったかなと思ってます。

特に「はじめに」と「おわりに」は、
ドライバーとして働く方だからこそ言える、
言葉が並んでいます。

それだけでもぜひ読んで頂きたいです。

もうひとりの方は、
わたしなんかとは比べ物にならない
媒体をすでに持ってらっしゃる方で、
サポートというより、依頼でした。

電子書籍でこういう表現をしたいとか、
見出しをこうしたいとか、
どちらかというと技術的なサポートでした。

校正とかもやらせて頂きましたが、
文章の構造自体は文句のつけようがなかったです。

こちらの方も電子書籍ははじめての出版するということで、
あとは電子書籍ならではの余白の使い方とかを
アドバイスしました。

とにかく書くのが、というかすべての作業が早い方で、
わたしが足を引っ張るカタチになってしまった感があります。

本はすごく良いのが出来上がって、
わたしも拡販に協力しますよ!

と、言ったら、、

丁重に断られました。

なんでだ!!

というところでしたが、
自身で順序だてて進めていくそうです。

出版前後の戦略がそれぞれあるんですね。

出版サポートを終えて

印税実績を公開してたからなのか、
わたしの本を読んでなのかはわかりません。

ただどちらにしても、
昨年末に無料相談を受け付けてから、
いくつか相談をいただき、
頼ってもらえてすごく嬉しかったです。

そして、無料相談のつもりがいつの間にか
サポートにまで昇格してました。

わたし自身もいろいろ発見があって、
おもしろかったですし、
やはり自分で書いてるだけでは、
わからないことの方が多いということを
つくづく実感しました。

これでひと区切りついたので、
出版サポートは一旦終わろうと思います。

本当に良い経験をさせて頂きました。

1冊書き上げるということ。

それ自体がすごく大変です。

出版サポートした本がたくさん読まれたら、それは一流の出版サポーターなのでしょう。

ただ、それよりも大事なのは途中で挫折させてしまわないこと。

そんなことを思った次第です。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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