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もう「知らなかった」という理由で○○○○でほしい。

1週間限定公開のこの機会に、子宮頸がんやHPVワクチンについて考えていただきたいと思い、記事にしています。

まずは、お読みください。

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HPVワクチンが公費で接種されはじめた7~8年前。
当時私はクリニックで働いていて、HPVワクチンを接種する側でした。

HPVワクチンは、2価(2種類の型に効く)・4価(4種類の型に効く)のどちらかを選び3回接種するのですが、公費ということもありたくさんの中学生が接種にきていました。

その後はみなさんもご存知のように、メディアなどでこのワクチンの副反応が大きく報道され、厚生労働省もそれに押されて積極的勧奨を一時的にやめてしまい、ワクチン接種は中断されます。

それはそうですよね。副作用の方の状況をみたら怖くなります。
母親なら戸惑うし、打たせたくないと思いますよね。実際に苦しんでいる方がいるのですから・・・・



そんな経緯もあってか、現在も子宮頸がんの罹患率は当時と変わりません。
年間1万人が子宮頸がんにかかり、約3千人近くが亡くなっている。
しかも、20~30代の若い女性が占めているのです。


子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスは、性行為で感染します。
もちろん、誰もががんを発症するわけではないけれど、誰もが可能性を持っている怖さを持っています。

私の考えを述べさせてもらうと、
子宮頸がんは早期発見・早期治療で完治する病気です。
ですが婦人科受診・検診率の低さを考えると、性行為の低年齢化や性教育が遅れている日本では、ワクチンが有効だと思うのです。

私自身、打てるものならワクチンを打ちたいと思いましたが、定期検診で十分な年齢だったので自費接種しませんでした。
もし、私が20~30代だったら、迷わず自費接種していました。

それはきっと、子宮頸がんで亡くなった患者さんたちを看てきたからでしょう。


繰り返しますが、現在も子宮頸がんの罹患率、死亡率は変わっていません。
先進国では日本だけです。
これからという20代に発症したら?仕事は?結婚は?出産は?と思うとモヤモヤするのは私だけではないと思っています。


まだ公費ではありませんが、少し前に9価(9種類の型に効く)のHPVワクチンが承認されました。
2価・4価だと50~70%の予防が、9価は90%と言われているので、かなり予防できる期待が高いのです。


ワクチン接種は女性だけでなく男性もすすめられています。
男性の場合、罹患率は高くありませんが、中咽頭がんや陰茎がんを予防できます。ホリエモンもHPVワクチン接種したと報道されました。少しづつ、世の中も変わってきているようです。


性教育はもちろん必要ですが、プレコンセプションケアを考えると、初体験前に男女ともワクチン接種が理想的ですね。


ですが、もし接種がすすまなければ、ワクチンそのものが日本に供給されない可能性が報道されました。

国際的に批判はどうであれ、万が一廃棄となってしまえば、この先入荷することができなくなるかも知れません。
未来ある子どもたちのことを思うと、それだけは避けたい、避けて欲しいと願うしかないのです。


どうか正しい情報を得て、その上で接種するのかしないのかを判断して欲しい。防げるのなら防いでほしい。そう願うのは私だけではないはずです。


子宮頸がんに関連する情報サイトは「みんパピ!」「日本産婦人科学会」のリンクを貼っておきますので参照してください。

2013年以降の対象年齢で、HPVワクチンを公費で接種できなかった方には、それぞれの自治体で救済措置をとっているところもあるようです。
詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせしてみると良いかと思います。


HPVは1回の性行為で簡単に感染するため、ワクチンの接種は性行為を経験する前が望ましいと言われています。すでに持続感染しているウイルス型に対してはワクチン接種の効果は低いと言われています。
ですが、尖圭コンジローマなど既往がなければ、その予防にはなるので、全く意味がないとは言えません。海外の報告では、45歳までの接種は有効だとも言われているそうです。


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助産師の視点から、大切にしたいことや願いを込めて情報を書いています。

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助産師ゆかり
パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!