見出し画像

夫婦会議の実践~出産場所の検討編~

現在、私は『夫婦会議アンバサダー®』として、
自分たちの『夫婦会議』の様子をnoteで発信しています。

『夫婦会議』とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて「対話」を重ね、行動を決める場のことです。(Logista株式会社HP『夫婦会議®とは』より引用)

▸過去の記事『夫婦会議アンバサダー®に就任!』はコチラ

ご興味のある方は以下のリンクより、詳細をご覧ください。
『夫婦会議』とは
『世帯経営ノート』とは
『夫婦会議ノート』とは

画像1

今回のテーマは~出産場所の検討編~

このテーマは、妊娠がわかってすぐに夫と話し合った内容なのですが、ずっと書きたいと思いながら、もう出産間近になってしまいました💦

皆さんは出産場所を決める時何を重要視して決めますか?

出産場所を決める時に重要視する内容
よくお母さんたちからお聞きする、産院を選ぶ理由は…

・自宅または実家から近い
大学病院でNICU(新生児集中治療室)があり、何かと安心
・母子同室
口コミが良い(ママ友が良いと言っていた)
ご飯がおいしい
・マッサージなどの特典が付いている
無痛分娩ができる

などが多い印象ですが、色々な価値観があって良いと思います。
それぞれ大事にしていることは違いますしね♪

あとは、ハイリスク妊婦であるかどうかも、出産場所を決める上で大切ですね。

私たちが優先したいこと

画像4

まずは、自分たちが優先したいことを書き出してみました。
夫は1.2の”母子の安全・健康”を最重要視していて、それ以外は”私がしたいようにどうぞ♪”という感じでした。


日本の出産施設は、大きく分けると以下の分類(割合)に分けられます。
(カッコ内は2015年のデータ)

・大学病院・総合病院・産科専門病院(53.7%)
・個人クリニックなどの診療所(45.5%)
・助産所(0.7%)
・自宅(それ以下)

基礎疾患や婦人科疾患、精神疾患合併妊娠や、妊娠経過で注意が必要な場合は、産婦人科医の管理下で、フォローしてもらう必要がありますが、

特に基礎疾患や既往歴がなく、単胎で頭位(赤ちゃんの頭が下を向いている状態)で、経過が問題がなければ、助産所や院内助産など、助産師のみがいる施設で出産が可能です(妊娠経過で必ず産婦人科医の健診があります)。

どこまで助産師が診られて、どこからは産婦人科医の管理が必要なのか、詳細を知りたい方は、助産師業務ガイドラインのp.8~10をご参照ください。

第一子の出産場所とお産の経過

画像3

第一子の時は、都内の総合病院で出産したのですが、私が出産したかった場所(助産師外来があり、フリースタイル分娩ができ、母乳育児に力を入れている病院で、ケアを受けながら勉強したいと思ったため)だと夫が仕事の時に立ち会えない可能性があるとのことで、「産むのは私なんだけどなぁ…」とちょっと夫と揉めましたが、夫の希望を通す形で決めました。

結果、妊婦健診も丁寧で、助産師さんにもよく話を聞いてもらえたりして安心でき、入院中の対応も温かかったので満足しています。

ただ、外来と入院のスタッフが異なり、出産のときに、初めましてのスタッフの方に担当してもらったときに、自分の心と身体が緊張していることに気付きました(そこで、案外私は緊張しいだということに気付きました)。

本当は、助産師さんにそばにいてもらいたいけれど、産科と一般病棟の混合病棟で、バックヤードの動きを気にしてしまい我慢して呼べなかったり、なぜなかなかお産が進まないのか頭で色々と考えてしまいました。

途中、ベテラン助産師さんがやってきて「今、頭で色々考えてるでしょ?お産は頭で考えるものじゃなく、身体で感じるものよ!」と見抜かれ、ハッとして、色々考えずに身体に向き合ったらお産が進んだという・・・💦
単純だけど、これはかなり大切なこと。

自分はどんなときにリラックスしているのか

画像4

お産は、本当の意味でリラックスしていないと進まないんですよね。
♡普段、誰とどんな風に過ごしているときに、心から笑っているのか?
♡どんなときに身体が温かく、緩んでいるのか?
♡躊躇なく、どんな自分もさらけ出せる人や空間は?

これらを意識して、夫に私の意見を伝えてみました
・母子の安全を考えると後方病院は必要だけど、病院は私の中で働く場所だから、頭が仕事モードに入るし、病院だとスタッフのバックヤードの動きを気にしてしまう
・できるだけ家にいる延長線のような空間で、家族とともに過ごしたい
・外来と入院のスタッフが異なると緊張して、身体がこわばる
妊娠中から分娩まで同じ人に継続して診てもらえると安心
・お産の時、お風呂に入ったり、色々な体勢をとったり、フリースタイルでの出産がどんな感覚なのか体験してみたい

どんな選択肢があるか

夫はできるだけ、私の希望を尊重してくれました。
その上で、アメリカで出産する場合、どんな選択肢があるのか、出産場所をどこにするか検討しました。

アメリカでは、助産師がいない州もあるそうですが、カリフォルニア州では、出産場所は以下から選べます。

・大学病院または総合病院
・Birth Center(助産師のみがいる助産所のような場所)
・自宅(出張助産師がいます)

アメリカの場合、自分が入っている保険が適応されるのかも出産施設を選ぶ上で、重要なポイントです。


ちなみに私は、甲状腺疾患の既往があり、日本では産婦人科医のフォローが必要なので、助産所では出産できません(経過が安定している場合は、もしかすると診てもらえるかもしれませんが)。

Birth Centerに相談してみたところ、経過が安定しているので受け入れ可能とのことでした。私の甲状腺をずっとフォローしてくださっている、日本の担当医の先生に連絡したところ、「採血結果をメールで送ってもらえればフォローするよ」と言ってくださり、英語の紹介状もすぐに書いてくださって、本当に感謝しかありません。

妊婦健診でしっかり確認したいこと

夫と話し合い、以下の内容を妊婦健診でしっかり確認していこうという話にまとまりました。

緊急時の対応や後方の搬送先がしっかりしていれば安心
(→普段の健診はBirth Centerですが、妊娠初期・中期・後期(通常は2回で終わりだそうですが、甲状腺疾患合併なので32週にも胎児の大きさを診てもらいました)に大学病院で精密超音波エコー(臨床検査技師がエコーをして、その後産婦人科医とダブルチェックし、医師から結果を伝えてもらう)を受けました。搬送先はその大学病院になりますが、結果はデータ管理され、大学病院とBCはその都度連絡を取り合っているという形で安心できます。結果は患者と共有されているため、医療者のSOAP(アセスメント)まで読めたりします。医療者と患者がフラットな関係ですごくいいなと思います)

・日本のオープンシステムのように、助産院から病院に搬送になった場合、担当助産師にそのまま出産に立ち会ってもらえるのか
(→施設が変われば、担当も変わるそうですが、健診結果は共有しているので、トラブルは少なそうです)

アメリカの助産師ができる範囲は?
(→健康な妊産婦さんを対象として妊婦検診、分娩介助、外陰部の局所麻酔、会陰切開、縫合、産婦人科検診、子宮ガン検診、乳ガン検診、性病・膣炎等の婦人科疾患の治療薬の処方、経口避妊薬の処方、IUD(子宮内避妊リング)の挿入、更年期ホルモン療法、産前教育など多岐に渡ります(太字は日本の助産師はできません。縫合は習うのですが💦))

Birth Cenerではどこまで医療行為ができるのか?
(→笑気麻酔、会陰切開・縫合、産後の子宮収縮剤の使用、頸管裂傷時の縫合もできるらしいです(聞き間違えていなければ💦))

出産場所の決定と出産ドゥーラを依頼することに

色々話し合い、以下の内容にすることにしました。

Birth Center(助産師が少人数なので全員と顔見知りになる)で妊婦健診、出産を希望

・妊娠中から相談でき、出産も立ち会ってくれる出産ドゥーラを依頼する
(日本の助産師の資格を持つ、出産ドゥーラの直子さんに出会えたので、お願いすることに♡私も助産師ですが、妊娠中不安になったり、お産中に色々な体勢を提案してくれたり、マッサージしてもらったり、そばにいてもらいたいのは他のお母さんたちと一緒なので、心も体もリラックスできる空間づくりのためにお願いすることにしました♡)

画像5

上の子も立ち会えるといいなと、期待していましたが、結局コロナで立会いは不可に。残念ですが…今息子は”ママ見て見て、抱っこ抱っこ期”なので、逆にお産に集中できて良いと捉えることにしました。

画像6


妊婦健診では、いつも30分~1時間丁寧に話を聞いてくれます。
異国で言語や文化が違っても、大切にされているという感じがして、
人をケアするということはこういうことなんだなと感じます。

どんなお産を迎えるのか、今からとても楽しみです。
”頭で考えず、ただひたすらに身体の声を聞く”今回のお産の目標です。

搬送されて帝王切開になるリアルな夢を何度も見るのですが、もしそうなっても、それは我が子がくれた学びのチャンス
人生に無駄なことなど一つもないので、夫婦ともに、経験を今後の人生の糧にしたいと思います。

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?