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富士山その続きの続きのつづき

終わると言っておきながら続くという
振り回しっぷりにお付き合いありがとうございます🙇‍♀️
自分でもこの1日の出来事をこんなに執筆?するとは思ってませんでしたので大目に見て…ね?


飯野山(いいのやま)
讃岐富士と呼ばれています。標高421.9m。

高速道路で瀬戸大橋を越えて香川に入り少し走ると
とある山が目につきます。
それが讃岐富士です。

香川に来たー!って実感する山です。
来られた際は同行してる相方に
「あれは讃岐富士いうんよ」と教えてあげて下さいね🤗

さぁやっと!子供達と登りはじめますよ〜!笑

登り始めた時刻15時50分頃みたいです。
登り始めに撮った写真のデータが15:53
そんな時間になってたんだと今驚き💦
時計を見ずに登って良かった💦
その時の気分は15時過ぎだと思ってた😅

良い子はちゃんと時間は確認して登ってね。


その時の写真がこちら。

15:53    賀? 賀心?


やる気満々の子供たち!
早速、太くて長い枝探しを始めましたよ。

だけど本当しょうもない事で競うんですよね…。
「僕のが大きい!」
「私の方が大きい!」

そんなの相手にする暇はありません。私はスルーでやり過ごします。笑

すると
「あっ!猫ー!」
「こっちにもいるよー!」
「ねーママ!猫いるよー!!」

枝のことはすでに忘れたようです。

周りをよく見ると猫ちゃんが居ました。

更に登っていくと下山中の中年の女性が
「こんにちはー!みんな偉いねぇ!」
と4.5匹の猫達に囲まれながら降りて来ます。

『こんにちはー!飼い猫ですか?』

「いやいや、ここにいる猫よ!住み着いてるんだろうねぇ!まだ沢山いると思うよー!みんな頑張ってー!」

『はい!頑張りまーす!』


この女性猫使いかしら?ってほど猫がまとわりついてて、もしや魔女だったのかもしれません🤭


山って不思議です。
普段、町で他人に会うと挨拶もせず素通りなのに

山登りしてると会う人会う人みんな
「こんにちはー!」って必ず挨拶し合います。

こういうのとっても好き。

みんなで山を楽しみましょー!みんな仲間ですよー!
って表してる様ですよね❣️

下山してる人は登山中の人にエールを送ったり
情報をくれたり、コミュニケーションがとても盛んです。

登山中しんどいはずなのに人との出会いが元気をくれるんですよね😊

時間も時間なので下山する人がほぼ9割です。
登ってる人は私たちくらいしか今のところ
いない…なぁ。と思いながら
登っていくと4合目に到着!

絶景!見える山の向こうは瀬戸内海です。


さ、さ、どんどん登りますよー!

ちょっと急ぎ足で登りながら
それについてくる子供たち!
上の2人はなんのそのへっちゃらです!
暑くなったのか上着を脱いで私に預けてきます。

だけど末の子が
「まってー!」

『がんばれ!〜ちゃん!ファイトー!忍者みたいだねー!』
エールを送ります!

エールを送れば駆け登る。まだいけるな!よしよし!


5合目。少し高くなりました。


下の子のペースじゃ物足りない上2人は
じゃれ合いながら猿の様に駆け登ってます。

真ん中の子は自由人なので我が道を突き進んでいく。
上の子はそんな真ん中の保護役。
何か怪しい動きをしようものなら
「ママー!〜が〜してるー!」と教えてくれます!笑

けれど
やはり下の子のペースには物足りないない2人は

遂に

「ママー!先に登っていー?」

初めての場所で恐怖心から私が居るのを確認しながら登ってくれるだろうと思い込んだ私は

「うん!いいよー!」


はい。皆様の予想がつきはじめましたよね🫣

下の子は段々とバテはじめます。
「まってー!」
「がんばれー!」
のやり取りが増えてきました。

上の子たちはまだ見えます。笑

そして。

はい、遂に見えなくなりました…。


『〜ちゃん!兄ちゃんとお姉ちゃん見えなくなっちゃったよ!頑張って登ろ!〜ちゃんは前あの山登れたんだから登れるよ!〜ちゃんはできる!大丈夫!ママの子だから登れる!』
とまぁ褒めちぎりっ!

下山中の方に
『こんにちはー!男の子と女の子登っていきましたかー?』

「こんにちはー!あー!物凄い勢いで登ってってたよー!笑」

『ありがとうございますー!』
段々と私は焦りはじめます。

夕暮れ時。。

薄暗くなってくる中
登るのは私たちのみ。
下の子はペースが落ち
上2人は見えない。声も聞こえない。


今は暑くて上着を脱ぎ突き進んでるが
日が暮れて、最悪遭難。。
上着を着てない2人。。やばい。。

頭の中が最悪を想定しはじめます。

下の子をここで待機させて私が駆け登るか?
いや、それは無理だ。

とにかく追いつかなきゃ!

『〜ちゃん頑張ってー!ママくらいの速さで登ってごらんー?』

末の子もママが焦り出したの感じたのか
頑張ろうとしてくれます。

『もうちょっと早くー!』

「待ってママーー!!  あ"ッッ」Σ('◉⌓◉’)

ズザザー

結構 凄い 嫌な音が聞こえました。。。


鼻から大量に鼻血が…🩸


この時母親って凄い能力を発揮します。
我ながら自負する。

絶対動揺を表わさない。
心境は、やばいやばい!この出血量は!これはやってしまった!鼻折れたか?もう下山しかない。どうしよう。うわー

なのにも関わらず
『〜ちゃん大丈夫ー?うん!これくらいなら大丈夫!強い強い!よく我慢したねー!偉いよー!今ティッシュだすからねぇ。』

一緒に痛がって動揺したらお終いだ!
っと無意識に体と心がそれを回避しようとしてる。


そうしてる内に泣いてる末の子も鼻に詰め物したら泣き止みました。


本当は全員一緒であればこの辺りで下山してたはずであろうところが
もうこれは山頂まで登らないとあの2人には会えない。
これは登りなさいということなんだ。行くしかない。

そう覚悟をきめて
下の子の手を握りしめてもう一度登り始めました。
ママの気持ちを感じとった下の子はもう何も言わず登りはじめました。

下山中の人たち全員に上の子2人の行き先を訪ねます!

「あー見たよー!元気な子が一生懸命登ってたよー!」

その言葉が何よりも励みでした。
本当にありがたかった。

無事で2人でいる。
それだけが分かるだけで安心でした。

どっちのコースに行ったら安全か、あとどれくらいか
などみんなが教えてくれます!

けど、本当に道は長く感じて登っても登っても辿り着く気がしませんでした。
あの登り口で教えてくれたお父さん、全然1時間じゃ足りないよ。1時間超えてるよ。幼い子供とはやっぱり時間配分違ったんだなぁ。


本当に日が落ちるまでに下山できるのか…なぁ。
 

人影も少なくなって誰も居ない時間が増えてきて
自分と末の子の息だけがイヤホンを付けている様に
聞こえてきます。

そしてやっと、山頂まで200mの看板が見えたところで
年配の女性2人にも会いました。

「もうゴールはそこよー!そこで待ってるよ!」
『本当ですかっ!ありがとうございます!』

やった!着いた!やっと着いた!

そして我が子であろう姿が見えました!

我が子を確認できたと同時に

『わぁ〜良かったー本当良かった〜!会えたー!』
声が震えてるのが自分でも分かります。

『山神さま、ありがとうございます!本当にありがとうございます!子供たちを守ってくれてありがとうございました』
独り言じゃなく山の神さまに向けて本気で喋りかけてました。

「ママおそかったよー!ねー!凄いよ!見てみてー!」

わ!本当だ!お堂がある!
ちゃんとお礼しなきゃ!



4時39分 (あれ?今気がついたけど、結局50分くらい?末っ子頑張ったねぇ🥺)




磐座がみえる!ここも見なきゃ!


お堂の目の前に。これは何だ?誰??


「ねー!見て!猫がいるんだよ!ママ見て見てー!」

猫?こんなところにも?

「2匹いるんだよ!黒と白いの!」

本当だ!猫だ!

『追いかけたらにげちゃうよ』

と言うのに追いかけちゃうよね!

ちょっと写真におさめたい。
追いかけないで!

そっと近づいて写真を撮ります。

カシャ📷✨

バツン。


⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎画面真っ暗⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎

え?

えぇー!電池切れたー😱😱😱


山の神おそるべし。
写真におさめてはならぬ!っと合図をしてきました!

思わずごめんなさいー🙇‍♀️

取り敢えずささっと周囲見て撤回だ!急げー!!
日が沈むー!!

本当に慌ただしい親子です。

山頂に祀られていたのは

①小富士大権現  讃岐富士だからかな?

②八大龍王   ですよね。いらっしゃると思ってました。

③役行者  山岳信仰とことね。

③と④の間に挟まれる様に木造の真魚さま?だと思う
が祀られていました。
不動明王さまの後ろには布袋尊さまのような〜木造も祀られていました。

④不動明王  よく出会いますね。不動明王さま!

⑤磐座   こちらが起源かなー?

⑥観音様  かな?よくわからなかった。

⑦大黒天  なぜこちらに??

スマホがシャットダウンしたのでカメラにおさめることができず、手の甲にペンでメモ書き!笑

あとはおじょも伝説にまつわるもの。
だいだらぼっちみたいな伝説です。
その大男の足跡がこの山に残っているのです。

昭和天皇の御歌碑もあります。

後に調べたら石鎚さんを祀っている巨石群も違う登山ルート途中にあるそうです。

取り敢えず時間が迫っているのでゆっくりする暇もなく、慌ただしく下山!

今度はみんなはぐれない様に口酸っぱく
『一緒に降りてー!』と注意します。

が。我が子は猿でした。

瞬く間に消えていきます。
キャー!あはははー!


猿には私の声は届かない様です…。

末っ子が転ばぬ様にしっかり手を握りしめて駆け足で下山するしかないです。急ぎます。

この時間に10代の男の子3人組が登ってきてます!
この子たちも挨拶してくれました☺️いい青年です!
けど、下山大丈夫かな?と思いながらスマホあるだろうし大丈夫か!と思いながら先を急ぎます!

登山中に情報をくれた年配女性に再会。
「先ほどはありがとうございました!」
『あの子たち凄いわねぇ。ゆっくり行かないと私みたいに怪我するわよーってさっき血が出てるの見せたんだけど、それは痛そうですねーって心配してくれたんだけどでは!って爽やかに挨拶して駆け下りていったわよ。笑』

皆様の見守りがあるからなんとか子育てできてるんだとしみじみ感じました。

絶景休憩ポイントにさしかかりましたが休む暇はありません。
横目で景色を見ながら下山します。
夕日が山に隠れようとし始めてきてます。
神々しく赤く輝いてきています。

次のポイントまで行けば一番いいポジションとタイミングで夕日が見れるかも!期待をよせて駆け下ります。


そのポイントに到着!
いや〜惜しい!
山に夕日が、半分いかないくらい隠れてました。

けど、この合図はもう時間がない事を表しています!
スマホない!電気ない!急げー!

真っ暗になる前に!


それでもやっぱり下山中てなんだかhappyな気分なんですよね!楽しくってしかたがない!
歌を歌いながら駆け下りちゃってます!


そして、真っ暗になるちょうどギリギリに
駐車場へ到着!
上の子たちが待っているのが見えます!

「ママー!おかえりー!」
『んもー!早いよー!』
「だって〜ちゃんが飛んでいくんだもん!でもね!この山本当凄いよ!自分にない力が出るっていうか、いつもと違うんだよ!ぴょんと飛ぶとびゅーーんって降りれるんだよ!」

『ほぉ!それが分かるのね!』我が子の発言に驚く私。やはりこの子は前世山伏だったのか?と疑った一コマでした。

「それでね!夕日みた?すっごく綺麗だったんだよ!2人でね!ありがとー!って叫んだんだよ!聞こえた?
ママ達いないからこれ見れなくてママ残念だろうなぁて思ったんだよ」

『そうそう!ちょうど見れなかったんだよー!2人はもしかして見れたかもしれないなーと思ってたんだけど、ちゃんと見れたんだねー!2人が見れたならママ良かったよー♡声は聞こえなかったけど、ありがとーって言いたくなるよね!』
子供っていい感性してます。見習いたいくらい。
いい日になって本当に良かった。今年もいい年になりますように。


さてさて、末っ子の鼻血はというと。
詰め物を無くとしっかり止血できていました。
あざもなく、傷もなく、どうにか無事の顔面でした。
一安心です。


なんとかかんとか無事に飯野山登山任務完了!!


最後に少し景色を。

6合目。まだはぐれる前。
空の淡いグラデーションが綺麗


飯野山から今日もつれづれなるままに。

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